生活

とりとめもなく

最も遠い銀河

2013年07月10日 20時25分15秒 | 読書
最近まで読んでた本

白川道の「最も遠い銀河」
これ、今年の2月にテレ朝でドラマ化されて2夜連続で放送されてたんだけど(観てないけど)そのとき「なんかものすごく素敵なタイトル!内容も面白そう・・・」と思ったのだが、ドラマは観てないけど小説を読んでみました。上下編で全部で1000ページくらいあるんだよ~大変だ。でもあまりにも面白くてすぐに読めた。
小樽出身の、極貧の育ちの男が東京で苦学して新進気鋭の建築家となり、のし上がってゆこうとするがいろいろなことにはばまれてしまう話だ。
兄妹同然にそだった女子と上京し、新宿で不良グループを結成して生きてゆくための悪さをしてきたがある出会いをきっかけにして足を洗うが、自分を支えてくれていた恋人(件の妹同然の女子)の死が彼をゆるやかな破滅へと向かわせることになってしまう。という話である。
成功に向かっているように見えて過酷な運命が彼を捕らえて離さないのだ・・・
主人公が非常に魅力的な男ですし、正直なんもわるいことなんかしてないような気がするのだが(いや、悪いことはしてるのだがそれには事情が!)みんな幸せになってほしいなと思うくらい素敵な人たちが出てくるんだけど、うまくいかないで終わるのだった・・・
そして読後には虚無感が。
久々に仕事中でも「あ~早く帰って読みたいな~」と思う本だった。
ドラマもそのうち観よう。きっとガッカリすると思うが。
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四万六千日

2013年07月09日 20時13分15秒 | めし
今日はパパがゴルフに行くからママがヒマなので、一緒に浅草に行ってきた。
実家の近くからすみまるくん(墨田区内循環バス)に乗って区役所で降り、吾妻橋を渡れば浅草である。

東武浅草駅なんか雰囲気変わった??

上のほうの階が「エキミセ」っていう、しょぼいソラマチみたいになってた。松屋デパートがなくなっちゃったわけではない。
そのエキミセを見て、花川戸のいさりびというお寿司屋さんでお昼食べた。
 おいしい~
おいしい海鮮丼を求め続けております。
その後せっかくだから浅草寺のほうへ行ってみたら、今日はほおずき市で混みあってた~知らなかったよ。

この日に浅草寺にお参りすると四万六千日(しまんろくせんにち)長生きできるんだってさ!
お参りしたあとまた松屋まで戻って地下でお惣菜買って、みつばちの小倉アイス食べたいなーと思ってたんだけど、みつばちなくなってた!ガッカリ・・・ていうか松屋の地下でみつばちのアイス食べたの30年くらい前だもんね。
そしてまた吾妻橋を渡り、満願堂で芋きん買って焼き芋アイス食べて帰ってきました。
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さよなら

2013年07月08日 23時25分32秒 | 映画
今日はお休みだったので有楽町まで映画を観に行きました。
久しぶりのスバル座にて、大森立嗣監督、真木よう子さん大西誌信満さん主演の「さよなら渓谷」を観た。
私はこれは2年くらい前に原作の小説を読んでるので内容を知ってるのでべつにいいのだが、映画のキャッチコピーが
「ごく普通に見える夫婦。だがふたりは残酷な事件の被害者と加害者だった―。」
ここまでバラしてええのんか??
「さよなら渓谷」という小説は、あれ、もしかしてもしかしてこの夫婦は、もしかして。みたいに、まさかまさかという気持ちのまま秘密が紐解かれていく様子が興奮するのだと思うのだが!!
ネタばらししてまで観客動員を増やしたいものなのか。
しかし映画は素晴らしかったのだ。
真木よう子さん実は7~8年前まで好きだったのですが(パッチギよかったですよねー)リプトンのコマーシャル以降そうでもなくなっていたのだが、このたびまたちょっと好きになった・・・「ゆれる」のときの役がめちゃくちゃ良かったと思うんだけど今回はその時の雰囲気を思い出しました。
あそれと、この映画に職場の同僚のミヤザキくんが報道陣役で出てるので、出てるっぽいシーンで目を皿のようにして観てたんだけどチョイ役ですらないエキストラのようなものなのでなかなか見分けるのが難しかったがさすがに190センチなので2シーンくらいは見つけることができた。映画の真ん中へんで脚立動かしてるひとと、最後のほうで黒いTシャツの小さい人としゃべってる人がそうだ。
エンディングでもクレジットされてた!

良い天気ですねえ・・・

数寄屋橋阪急、なくなっちゃった・・・
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2013初夏の

2013年07月06日 21時45分47秒 | 読書
だんだん季節が今に近づいてきた初夏の読書を記録しておきます。

吉永南央「名もなき花 紅雲町珈琲屋こよみ」
これは珈琲と和雑貨の店を営む草(そう)さんというおばあちゃんが、地域のちょっとした事件を解決してくというシリーズなのですが、今回はいろんな要素が絡み合ってそれが面白いしせつない話となっております。このシリーズはある種の高みに達したのではないでしょうか。

東野圭吾「マスカレード・ホテル」
これさー
マスカレードというからには、私の想像ではねー「お互い素性を知らない者どうしがクリスマスとか年末にホテル(というかペンションみたいにみんなが集まれる広間がある)にこもって過ごすうち、いろいろな事件が起きる、そしてどんどん登場人物たちの過去や秘密があばかれていく・・・」という感じの、昔の外国のミステリにありがちな感じの話なのかなーと思ってたんだけど、ぜんっぜん違った!!それが一番びっくりした。
何がすごいって、殺人が起きると目星をつけたホテルに刑事が潜入して、しかもホテルマンとしてちゃんと業務をこなしながら警戒したりあわよくば犯人をつかまえるという話だった。なんか、すげーなー。現実味がないというか・・・でもそこを割り切って読めば面白かった。
水天宮のホテルをイメージして読みました。

誉田哲也「あなたが愛した記憶」
ありえないといえばこっちのほうがもっとありえない、記憶を残しながら生まれ変わっていく種族?の話です。つまり、魂が代々の身体を渡り歩くといったらいいでしょうか。
ホントにこれ面白いんだよね~
オチというか、ハッピーエンドでないのだろうと思ったんだけど、容赦なかった。でもちょっとだけ救いがあった。
この人の本は人が死にすぎるよねえ。

湊かなえ「花の鎖」
これいいっすよ!
私が読んだ湊かなえの本のなかで一番面白かったかもしれない。
地位と金と名誉を得た敗者と、清廉・清貧の勝者の話だ。
この物語の意味に「ハッ!」と気づいた瞬間からの疾走感がすごい。
おすすめ。おすすめ!

小路幸也「コーヒーブルース」
90年代の北千住の珈琲屋を舞台に、店に持ち込まれた事件ともうひとつ主人公の暗い過去絡みの事件を常連客たちを巻き込んで解決するという話でけっこう面白かった。しかし経過はすごく面白いのにオチが「なにそれー」って感じだった。ぼやーっとしとる。
珈琲店のスタッフの丹下さんという元プロレスラーのおばちゃんがひじょうに良い・・・
この人の小説初めてなのだがもっと読んでもいいかしら。

樋口有介「楽園」
ズッグ共和国という、南太平洋にあるという架空の国を舞台に展開するなんかのんびりした変な話。
樋口有介作品は風景や自然の描写とか言い回しが私は好きなのではないかと。だからちょっと意味わかんない話だったけどまあいいや。

誉田哲也「幸せの条件」
これはバイオエタノールの原料にするお米を作ってくれる農家を探せと命令された町工場みたいな会社の女子事務員(会社にとってはいなくていい存在)が、長野の農家で住み込みで働くことによってそれまでのぐうたらな自分から脱皮していくという素敵なお話だった。
農家って大変だな・・・とは思ってたけど、これを読んだら具体的に本当に大変なんだなあと思ったんだけど、それよりも実際は何倍も大変なんだろうなあ・・・ありがとうございます。
東日本大震災の時期という設定なんだけど、あのときの空気が描写されてて読んだら久しぶりに思い出して泣いてしまった。
誉田哲也の本だけど推理ものじゃないし人も死なないけど、とても面白いのでひじょうにおすすめ。

森見登美彦「宵山万華鏡」
なんじゃこりゃー意味わからんけどつまんなくはないけど夢のような話なので別に読まなくてもよかったかなーだって夢みたいなんだもん。
京都の祇園祭の夜の話。

円居挽「丸田町ルヴォワール」
またまた京都の話で「宵山万華鏡」とは違った意味で現実味がないが、推理劇といいますか・・・
設定が、「双龍会」という私的裁判で、殺人の疑いのかかる青年を裁く・・・というものなんですけど、登場人物すべて濃いキャラなのでふざけすぎな感じもある。逆転に次ぐ逆転で少々疲れた。
シリーズ化されてるから続編も読みたいです。

湊かなえ「境遇」
これもやはり面白かったですねえ~(感心するわ~)
なんの因果か。
という感想です。

そろそろリアルタイムに近づいてきた。次回からは最近読んだやつを書いていきます・・・
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2013春の

2013年07月03日 15時15分18秒 | 読書
今日は春に読んだ本をまとめてみまー

夏川草介「神様のカルテ2」
これはまあ、泣くことが約束されてる小説とでもいいましょうか。
1作目より良いし1作目より泣けます。
古狐先生が・・・これ以上は言いますまい。
映画も観たいんだけどいまだに観てないうちに映画化2作目のうわさが。

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖3 栞子さんと消えない絆」
これも短編集で、たんぽぽ娘と春と修羅がおもしろいしよく思いつくなあ~と思ったものです。
4作目への橋渡しみたいな感じじゃないかと思ったんですけどどうでしょう。

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔」
これは初の長編であり江戸川乱歩がらみの話だったのでよかった。孤島の鬼読んだばかりだったしさ。
人間関係も面白く書かれてるし。

横山秀夫「第三の時効」
 沈黙のアリバイ・第三の時効・囚人のジレンマ・密室の抜け穴・ペルソナの微笑・モノクロームの反転という6つの短編から成る、F県警捜査一課を舞台としたミステリなのですが、この捜査一課強行犯係には一係から三係まであって、それぞれに(良い意味ではなく悪い意味で)ライバルでありながらどの係もキツいキャラの班長がぐいぐいと引っ張り仕事は一流という、まいったとしか言いいようがない。
イヤーな、人間のイヤーな部分をネタにした話が多く気分よく読みすすめられるものではないがそれでいて面白い、そういうのが私は好きなんですね・・・

桐野夏生「優しいおとな」
これは近未来的な渋谷あたりを舞台としたストリートチルドレンの話です、初めてこの人の本読んだけどまあまあ面白かった。

三浦しをん「きみはポラリス」
短編集だ。
内容よく覚えてないけど特殊な人間関係を書いたものが多かった気がする。人間関係なんてどれも特殊なのかもしれないが。

岡崎琢磨「珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」
最近こういう感じの軽いミステリ小説が流行ってるよねー本屋に平積みされてたりしてちょっと気になってしまう。
これはちょっと子ども向けというか、別に本にするほどのことかこれ?という短編もあってなんかガッカリした。主人公の男がしょうもないし途中までけっこう楽しく読めてたのに尻すぼみ。「その謎、大変よく挽けました」なんてまともな人間なら恥ずかしすぎて言えない。小説だからしかたないか。

東野圭吾「真夏の方程式」
やっぱり東野圭吾おもしれーなーと思わされる一品。
玻璃ヶ浦という海辺の街を舞台に湯川先生があっちこっちへ大活躍するのです。しかしその結末は・・・
あの「容疑者Xの献身」ではあんなにシビアに犯人を挙げていたのに、今回はその時の信念に反することをしてるのではないかと私は思った。
映画もやってるから観なきゃねー

馳星周「不夜城」
不夜城という言葉が好きだなあ。
この本ずっと読みたかったんだけどやっと読んだ。日本と台湾のハーフの劉健一と云う男が主人公で、それと謎の夏美と云う女のギリギリの綱渡りみたいな3日間の話で面白かった。映画化されてるんだけど観る機会がないなあ・・・DVD買うと高いし・・・うーむ。

次回は初夏編を書こうと思います。
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冬の読書2013

2013年07月02日 22時51分56秒 | 読書
読んだ本の覚え書。
今年の初めのほうに読んだやつ
まずは

よしもとばなな「アナザー・ワールド 王国その4」
これは私の大好きな「王国」という3冊あるシリーズの続編のような感じで、王国のキャラクターたちが親になりその子どもが主人公になってます。のほほんとしてるようでしっかりと手に職を持ってる人たちで、やっぱりこうあるべき人間が描かれてます。
傷心のときに読むのがよかろう。
その次はみつはしさんに借りたコレ

三上延
「ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち」
「ビブリア古書堂の事件手帖2 栞子さんと謎めく日常」
を続けて読んだ。1作目は栞子さんは怪我で入院してて、安楽椅子探偵みたいなスタイルをとっています。2作目では退院しとる。
これは相当流行ってましたね・・・しかし読んでみてそれも納得!ライトノベルというくくりだと思って油断なさるな!本当にこれは面白いし何のためらいもなく人にすすめられる。実際うちのママにもおすすめして、気に入ってました。
テレビドラマはひどかったが。
夏目漱石の「それから」は読みたいなーと思う。

その後は図書館でまとめて借りた

東野圭吾3連発、左から
「あの頃の誰か」
「美しき凶器」
「犯人のいない殺人の夜」
どれもけっこう前の作品。何十年も前の話なので時代を感じるなあ・・・とくに「あの頃の誰か」なんてバブル丸出しで、正直読んでてしらけるよ。「美しき凶器」は、ターミネーターみたいな話だった。面白いけどべつに好きではないなあ。「犯人のいない殺人の夜」は古い短編集。あまりいい気分になれない話が多く収録されてました。
そして次は

三浦しをん3連発
「ロマンス小説の七日間」
「白いへび眠る島」
まあ両方とも面白いといえば面白いがけっこう前の作品だなーというのがわかる感じ・・・
「白い蛇眠る島」はなんか不思議な話だったし島育ちのたくましさみたいのが素敵だった。

三浦しをん「舟を編む」
これは本当に良い小説ですよ。
大渡海という辞書(いわゆる大辞林とか広辞苑とかにあたる辞書です)を作ることになった編集者たちの話です。面白いしためになるし、笑えるし泣けるし、良いですよ。映画化もされたけど小説は小説で、映画は映画で、とても良いですよ。

大沼紀子「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」
コレも流行ってるようなのでちょっと興味があってブックオフで買ってみた。面白かったけど、続編あるみたいだけど買って読むほどではないかなー。
誰かが持ってるとか図書館にあったら借りて読みたい、くらいの気持ち。でもまあパンとコーヒーは私は好きですので。

東野圭吾「学生街の殺人」
これもずいぶん古い作品のうえ架空の街を舞台にしたミステリーなのであまり期待はしてなかったんだけなかなか面白かった気がする。でも全体をとおしてただよう鬱々した感じに気が滅入る。

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」
これもドラマ化されて流行ったよねー
若い子向けというか、小学生でも読めるような短編推理小説でして、正直あまり・・・続編出てるんですね・・・図書館にあっても借りないな・・・。なんでだろうか。つまらないというほどでもないが。

樋口有介「猿の悲しみ」
久しぶりに樋口有介の本読んだけど、やっぱり私この作家好きだわー
何が違うのだろうか。文体が好きなんだろうな。
探偵事務所で雑用係みたいな感じで働く(その実すご腕の探偵役)シングルマザーの女性が主人公。柚木草平の女版と言ったらいいんじゃないかしら。
今年の冬はこんな感じのを読みました。次回は春編できたらいいな・・・
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二流小説家

2013年07月01日 22時34分49秒 | 映画
今日は映画の日だしお休みなので市川コルトンプラザのTOHOで映画。「二流小説家 シリアリスト」を観ました。
二流小説家の赤羽(上川隆也さんです)が、連続殺人犯の呉井(武田真治くんです)に呼ばれルポ小説のようなものを書くことになり拘置所で面会を重ね彼の罪にせまるうち、さらなる殺人に巻き込まれていくというちょっとヘンテコな話だった。面白そうだったんだけどなんかちょっとあり得ないな~と思っちゃうし、本格として観るにはまだまだ足りない・・・という中途半端な感じかなー
2時間ドラマでいいんじゃなかろうか?上川さんと平山あやちゃんが並ぶと前にドラマでやってた「ステップ・ファザー・ステップ」みたいですな。
今日はコルトンを満喫しました。
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