あいやー随分と寒くなったわねー
今年も残すところ約2か月か・・・

今日は4日分なので長文になります。

10月23日

今日は週末でさらに給料日のためパン屋は繁盛してお客がわんさかわんさか。なんだかみんなぐったりして壁に伝い歩きするほど疲れていた。
しかし今日は約束があり、ママの接客Gメンに着いていくことになっているのだ(パパがゴルフ行ってるのでママは今日は自由の身)。というわけで仕事の後実家に行き、おかずをちょっとつまんで出かけた。
まず地下鉄で文京区の白山というところへ。学生と寺の町らしいよ。スーパーで接客Gメンをやって(私はウロウロするだけ)さっさと終わらせてその後は散歩にあてた。文京区というのは・・・坂が多い。
スーパーを出て東へ。とにかく歩いて不忍通りに下る坂「動坂」に到着


文京区の坂の標識はボードタイプ(写真撮りづらい)
ママの妹家族(私にとっては叔母さん叔父さん従兄妹たち)が千駄木に住んでいるのでこの名は小さいころから親しんでいるぞ。小中学生のころは遊びに来たり夏休みに泊まりに来たりしていて、子ども心に「この辺、坂多いな~

」と思っていたのだが、さすがに従姉(同い年)はここで育っただけあって当時自転車の後ろに私を乗せて立ちこぎもせずにすいすい坂を上って行くので感心していた。そりゃ今となっては子ども3人も産むはずだわ・・・
さて、次はその突き当たった不忍通り沿いに南下していく。従兄妹んち(母にとっては妹んち)のまん前を通ってるのに寄る気なし。どんだけ散歩に夢中なんだ私たち・・・
今日はいろいろ下調べをしてきたので、いつも通るささやかな坂道にもちゃんと名前がついていることを知る。

「狸坂」
このあたりはナンデ坂が多いのかというと千駄木のあたりが高くなっていて昔は千駄木山と言われ、狸山とも言われていたらしくその山に登る坂なのでこの名がついた。みたいなことが書いてあります。不忍通りに下りる坂で、狸坂、狐坂、むじな坂っていうのが並んでいるんだって(狸坂にしか標識はないが)。
狸のひとつ南は↓

大給坂(おおぎゅうざか)という。大給豊後守というひとのお屋敷があったんだって。この標識の向かいに小さな公園があって、非常に大きな銀杏の木があるんだけどこれはもともと大給屋敷の敷地内だったんだって。下に停まってる軽トラと比べてみてよ。江戸時代のひとも私が見てるのと同じこの木を見てたってことなんだね~すごいね~
そしていよいよ疲れてきて細かいやつはとばしつつ

「団子坂」に到着

この坂は七面坂、潮見坂、千駄木坂という別名があるが、江戸川乱歩ファンには「D坂」としてなじみがあるかと。明智探偵初登場の「D坂の殺人事件」ですね・・・
ところで、坂の名のついた小説ってなんで面白そうな感じがすんだろ??
「D坂の殺人事件」(江戸川乱歩)
「暗闇坂の人喰いの木」(島田荘司)
「怪談人恋坂」(赤川次郎)
「病院坂の首縊りの家」(横溝正史)などなど。
しかもちょっと怖い名前ほど魅かれるのよね。
話はそれたが、さらに根津のほうまで南下すると日医大病院があって、その裏手には「解剖坂」という名の坂があるという・・・ここは行かなかった。
かなりギュンギュン歩いて、根津権現も通り過ぎ、言問通りとの交差点に出た。この言問通り、東大方面に上るようになっていてそこが

「弥生坂」別名鉄砲坂。
弥生というのは地名です、弥生式土器の由来でもある(ここから出土したんだね)。

というわけで大森貝塚にあったみたいな記念碑もあった。
言問通りから分岐して暗闇坂というのがあるのでそこに行くべく歩いていたら、迷子になってしまった。どうやら私たちは間違えて東京大学の敷地内に入っちゃったみたい。それでもまあ気にせずにずんずんずんどこ歩いて行くと、もともとまったくひと気はなかったのだが

草木が鬱蒼と生い茂る昼なお暗いほそ道に迷いこんでしまった

なんなんだ、この赤い光は。他の場所は蛍光灯の街灯なのに、この道だけ赤い光の街灯なの。怖さを演出するためにわざとやってるとしか思えない・・・
左手に汚い長屋ふうの建物が連なっていたが、東大の寮だった。こんな怖いとこに住むのやだよ~ぜったい京極夏彦の小説に出てくるよ~
もし一人なら引き返すか駆け抜けるかしてたが、ママが一緒なので怖いもんなしだ。怖いけど・・・
結局私が地図を読み間違えていて暗闇坂にはいけなかったが、結果情緒のある道を発見したのでまあよい。
その怖い道を行くと、池之端(台東区なんだけどここだけ文京区にぐいっと突き出してる)にすぽんと抜けたので不忍通りを交差点まで引き返し、言問通りを一路、東へ

この散歩もとうとう後半戦に入った。私はバテバテ、ママは元気(一応言い訳しておくが、私は今日パン屋で働いて来てるからね

)
目指す土地は根岸というところ、だいたい1.2キロくらいかな。でもこの道は、上野のお山に続く道・・・いわずもがなの坂道です。

この辺もお寺とか、古い商店が多い(従姉のうちの菩提寺もこのあたりに)。右手に東京芸大(その向こうは上野公園)、左手に谷中霊園という感じでエッチラホイと上っていった。
そしてこれが今日最後の坂

徳川家の菩提寺・上野の寛永寺まで約150mという場所にある。
その先はJRの線路を渡る陸橋になっていて、渡りきったところを階段で下りた。上野の隣は鶯谷。谷というだけあって土地が低くなっているみたいだね。
鶯谷駅というのはJR山手線のなかで乗降客がいちばん少ないというこれといって何もない地味なところですが

こんな感じのとこです。
さて、根岸についたのだがこのあたりは道がぐねぐねと入り組んでいて、私もママも美しく碁盤の目のように見通しのきく道・墨田区南部で生まれ育ったので案の定お目当ての店を自力で見つけられず犬の散歩中のおばあちゃんに聞いたらあっさりとわかった。
今日のフィナーレ、最終目的地は「デン」という小さな喫茶店です。

お腹へった~夕飯はここですます。
まず名物メニューと思われる「グラパン」(ドリンクつきで980円)と、ビーフシチューライス(ドリンクつきで650か680円だったはず)をたのんだよ。
グラパンは食パン三分の二斤くらいの中身をえぐって、そこに自家製ホワイトソースを入れてアツアツに焼いたもの。内壁のパンの柔らかいとこをぐちゃぐちゃとこそげ取りつつホワイトソースとともに口に入れると、あまりの熱さに上顎を火傷してさらにその水泡が破裂して大変なことになるがそんなのおかまいなしというくらいおいしいです。最後に嘆きの壁のようにパンの固い耳の部分が残されるのでそれもバリバリといただく。おいしい。私は、パンの耳が、好きだー

ビーフシチューライスはその名の通りご飯の上にカレールーのようにビーフシチューがかかっているもので、味はごくふつうだった(写真すら撮ってねー)。でもドリンクつきでこの値段は破格ではないかと。
この二つをママと折半して食べた後、デザートにモカソフトを頼んだ(これも二人で1個ね)。甘さひかえめのあっさり味で美味しかった。火傷した上顎に嬉しい冷たさだった。
さて満腹になって、帰りは入谷から地下鉄で、という心づもりだったのだが、ママが「歩いて帰る?」とか言うからさすがにそれは勘弁してくれと言った。歩けと言われりゃ歩くけど!でも・・・やっぱ地下鉄で。
ママの万歩計によるとこの日は18000歩。ということは私はきっと2万だよ・・・(何度も言うが、パン屋で働いた後だからね

)
家に着いて私はぐったりゴロゴロしていたが、ママは小腹が減ったといってあんパン食べてた。

10月24日

じつは昨日長い散歩から帰った後テレビを観てたらお好み焼きのおいしい店が出てきて、それ観てママが「明日お好み焼きにしようかなー」と言ったので「私も!」と便乗させてもらうことにして、今日も仕事帰りに実家へ(入り浸りだな)。
行ったら焼きそばが用意されてたのでそれを山盛り食べ、その後に海老イカ豚肉入りというなかなかゴージャス風味のお好み焼きを自分で焼いて食べ、すっかり粉がふくれて満腹となったところでパパから「合羽橋珈琲かバッハ行かない?」という提案があったので、私は以前マメヲが「カフェバッハのカフェオレまじウマい」と言ってたのを思い出しバッハに行くことにしました。

自家焙煎珈琲の店・カフェ バッハ
「前にマメがバッハのカフェオレが超ウマイつってた」と言って私がカフェオレをたのんだらめずらしくパパもママもカフェオレにしていた。
美味しかった、そして3人とも同じの頼んでるのに、カップの色がすべて違うというのが小憎らしいではないか。
バッハは台東区、浅草の先の日本堤というとこにあるのだがこのあたりは山谷といって日雇い労働者向けの安宿の集まる地域なので堅気の人間がうろつくのはちょっと緊張するのだ。でも最近はその安宿目当ての外国人バックパッカーなども多いらしいね。
外国人には会わなかったけど、帰り道でダンボールと毛布をかかえたおじさんに出会った。リアルだった。
2日続けて台東区の喫茶店に行ってしまった。

10月25日

ここ数日都内いろいろ歩きまわってるせいか足がムクムク

ところでこないだまで東野圭吾の「幻夜」を読んでたのですが、面白すぎて大変だった。坂散歩の前の晩は「明日は仕事だし朝早いしその後は散歩だし、いっぱい寝といたろ」と思って9時には寝られる状態だったのだが「幻夜」が佳境に入ったため気になって気になって読み続け、ヤバいもう寝なきゃと思っていったん寝ようとしたのだが続きが気になって寝つけず結局また起きて最後まで読んでしまい、読んだら読んだで興奮して寝られずあの日は寝不足だったのだ。いっぽうママもその晩は大沢在昌の「眠たい奴ら」(私たちのことかね

)を読んでてそういう状態だったらしいね。
そんな大作を読み切ったので今はこれ

「笑う警官」
佐々木譲とゆーひとの本読むの初めてだけどもうすぐ映画が公開されるからその前に読んどこと思って。

10月26日

今日は朝から冷たい雨だ。
仕事して帰ってご飯作って食べて、その後はずっとパソコンに向かっている気がする。23日の日記書くのに時間がかかってかれこれ4時間以上書いてる気がする。
何の意味があるのだろうか・・・
明日はやっとお休みだし、まあいっか。たくさん寝よ