よしついに先月という直近までやってきた。今日は6月に読んだ本だ↓
誉田哲也「シンメトリー」
何度もしつこいようだが今いちばん面白いのは誉田哲也だ、これは姫川玲子シリーズの短編集で椎名林檎のアルバムのようなつくりになっている。7編のお話が収録されてんだけど、その中でも「シンメトリー」「左から見た場合」「悪しき実」あたりが好きかなー。でもやっぱ長編を読みたいな。
よしもとばなな「どんぐり姉妹」
久しぶりによしもとばななの本を読んでみた。昔はかなり好きでよく読んでたのだけど、どうも最近しっくりこない感じになってたのでしばらく敬遠してたのですが、久々に読んでみたらやっぱり良かった。オカルトチックな部分を含めてこの人なんだなあ。
伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」
これいつだったか映画化された際に観てみたんだけど「こりゃ面白いけどひどい話だなあ、ひとりの罪のない男の人生を台無しにしておいて放っておく、ひどい話だなあ。原作を読んでみたら別の感想を持ったりするのだろうか」と思ったので読んでみたのだけど、やっぱり同じ感想だった。しかも映画をみてないと話が難しい。
東野圭吾「麒麟の翼」
これは人気シリーズの加賀恭一郎ものです。日本橋(地名じゃなくて、橋のほう)の上にある架空の動物「麒麟」の像にもたれかかって死んだ男の謎を加賀刑事が追います。やはり知ってる場所がたくさん出てくるので非常に読みやすく面白い。謎がどんどんほどかれて行く様子にぐいぐいとひきこまれてあっちゅー間に読めてしまいますが最後の最後はちょっとこじつけが過ぎたような。
この作品は映画化されるんだっけ??ちょうど今日、日本橋を渡って帰ってきたんだけど人だかりができてて何かの撮影してるふうだったけどもしかしてこの映画かな。まさかね。でもカメラとか鑑識の服着た人がいたからホントの事故か事件だったのかも・・・
三浦しをん「まほろ駅前番外地」
ちょっと前に読んだ「まほろ駅前多田便利軒」の続編であり番外編のような短編集です。前作でわき役だった人たちの視線で描かれてます。よくできた人間ドラマだ。私は好きだな。
よしもとばなな「もしもし下北沢」
これはよしもとばななの、下北への愛がいっぱいにつまった、しつこいほどつまった作品です。具体的な個人名が異常なほど出てくる。今はもう無くなってしまったレリヤンというレストランを何かの形で残したくて書いたのではないかという気さえする。
ちょうどこの本を読んでるとき小田急に乗っててたまたま下北沢を通過したのだが、駅周辺のあまりの変容ぶりになんだかどきどきしたのだ。良い意味ではなく。こんなことしちゃって良いの?みたいな。ずいぶん変わったのだなあと。小田急の工事が終わればもっと変わるのだろうなあ。
小説は面白かったでーす。
以上6月の本でした。