「寛政十一年農家年中行事を読む」
「卯年の主な出来事」「卯(兎)の文字を使った語句・格言・ことわざ等」です。
いのしし宅のお雑煮です。
「卯年の主な出来事」を
「なるほど歴史塾の」会員の村田さんが小冊子にされました。
一部分を載せました。
「兎の文字を使った語句・格言・ことわざの」小冊子を「なるほど歴史塾の」
会員の村田さんが作られ、一部分引用しました。
2011年 1月1日
おはようございます。
(いのしし宅では今年、お正月をひかえていますので・・・・・)
「寛政十一年農家年中行事を読む」から
元旦の部分を載せてみました。
一昨年
「なるほど歴史塾」で現代文に訳し小冊子にしたものです。
一. 元朝は早く起きて、風呂に入ってけがれをおとして、若水を迎える。
付け火をもやし、歳徳神ならびに諸神・諸仏へ鏡餅をそなえて拝む。
次にお茶を入れ、先祖より家の定めにより、あぶり餅(餅を焼く)、
干し柿を添えてお茶をいただく。
冬ねぎの皿おき、きざみ菜、里芋、焼き豆腐の雑煮に、花かつお、の
掛け塩がめでたい、
お節料理だ。
穣葉、ウラシロ、炭、昆布、栗、かやの実、みかん、いせえびなどで、蓬莱を飾り、
客座に出す。
これを菓子台という。
台所のお飾りには、
塩かつお、秋あじ、平目、カナガシラ、きじ、はと、昆布などのほかは
飾ってはいけない。
分限にこえてぜいたくなのは甚だ悪いことだ。
一.元日は、表座敷に鍾葵馗様と元三大師の絵を張る。
それらは、一年中の悪魔を祓うための方法である。
・・・
一.元日には、衣装を改めて、
自宅の氏神様(北西の隅)より初めて、鎮守、産土(うぶすな)、菩提寺、
祈祷所本尊、先祖のお墓にお参りをする。
決して明日に延ばしてはいけない。
元日というのは、今日ばかりであるので、
三百六十日(365日ではありません。)に報いが来る。
・・・
今日は、年中の月日を重ね、家業を勤め何事もなく無難に年を越して行こう
という(心がけをたしかめる)日だ。
こうした喜びを親に見せ、親の喜び顔を持たんということは
大般若の御祈祷にも勝るだろう。
・・・
晩景に及び旧冬より整えておいた野菜・干物・魚・鳥の献立を整え、
祖父・祖母・両親を呼んで、
椀飯振舞(大盤振舞は当て字になります。)をして喜びの顔を拝むこと。
と
212年前のいわきの農民
長谷川安道さんは元旦の様子を書いています。
元日のいわきは
曇り日ですが、
今年一年よろしくお願いします。