とまりぎ
宿でもらった地図と、駅でもらった地図を見ながらはじめての山へ登る。道沿いには水仙の花が咲いていて、時折菜の花が咲いていたりする。
これは彼岸花の葉だというので見ると水仙に良く似ているが、ちょっと短く色が濃い。田圃には刈入れの終った株から稲が伸びて実がついている。
まだ柿の実が生っていたり、瞬間季節を間違えそうだ。

登山口の標識に従い、上ると福満寺があり門のところに真言宗智山派とある。
宿の女将が「布袋竹の杖が置いてあるからそれを持っていくと良い」と言ってた杖がたくさんある。

ちょっとの登りかと思ったら、案外急坂だ。女将が「きつい」と言っていたが、どうも本当のようだ。

まだ三合目か
急なところは階段を整備していて、登りやすいようだが無い方がいいところもある。雅子様が登られたとのことで、総出で整備したのだろう。
岩井海岸が見える
大きなふたつの船の向うには城ヶ島
予想外に時間がかかって、ちょうど昼頃頂上に着いて、階段で上がり展望台から見る。昨日の岩井海岸方面がなんとか見える。
晴れていれば富士山も見えるようだが、曇りで視界はあまりよくない。案内板にある東京湾観音も見えない。
風もあるのでちょっと寒い。
宿で作ってくれたにぎりめしを喰う。
山頂には皇太子と雅子様が登った碑があった。
碑の裏側には1999年(平成11年)2月とあった。浜茄子などを植樹されたとも別の看板に書かれていた。
寒いので、早めの下山は別のルートで行く。急坂で階段が造られているのがかえって歩きづらい。段差のあるところでは膝を痛めそうだ。
長く長く続く階段がなくなって歩きやすくなってしばらくしたら、伏姫籠穴に着いた。
降りは登りよりもさらに急傾斜だったので、時間短縮にはなった。
ずいぶん立派なものを造ったものだ。まるで御殿の入口かと錯覚するほどだ。
穴を掘った記録はないようで、昔からあったらしい。
富山(とみさん)は関東100名山のひとつで、千葉県にはもうひとつあるとのことだ。
籠穴の中には八犬伝の八つの玉が
案内の地図をもらっているので、そのコースに従い館山道の下を通って富楽里とみやまへ行き、みやげを買うことにする。
中華の駅前武平館(二度お世話にナリマシタ)
駅まではそう遠くないが、駅に着いてみると電車の発車時間が迫っていて、乗車を断念し昨日の中華屋へまた入り、ビールと紹興酒で野菜炒め、かたやきそば、チャーハン。
暗くなった、2本あとの電車5:16に乗る。
”とまりぎ”では昔は山へ登ることが多かったのだが、温泉へ方向を変えてからは久しぶりの登山だった。