踊子歩道
とまりぎ
幹事の計画では滝も全部見たし、昼食が済んだら踊子歩道を湯ヶ野あたりまで歩いて行こうとしていたようだ。
とにかく「わさび丼」と書いてある「かどや」へ入る。
皆が「かどや」で思い出すのが、相模湖駅前の「かどや」だ。
ビールとこんにゃくおでんを平らげて、わさび丼と言うが早いか鮫皮の山葵おろしをひとつづつ渡され、これでそれぞれ山葵をおろすのだそうだ。
葉の付け根のところを取って、そこから擦りはじめる。どうも早い人と遅い人がいて、早いのは鮫皮が新しいおろし器のようだ。
丼にはご飯の上に「おかか」がかかっている。この上に擦った山葵をのせ、別の皿にくれた海苔佃煮、わさび漬け、味噌を好みで乗せ、醤油もお好みで食べる。山葵はカライだけでなく甘みを感じる。
これで丼だけだと400円だから安い。
七滝のうちの大滝近くの食事処「かどや」だ。電話0558-35-7290
おまけにシーズンのニューサマーオレンジをひとつづつくれて、これもいただいて昼食をおしまいにした。
さて、これから歩きはじめる。
踊子歩道はループ橋の下を通る。
河津川に沿って上がったり下りたりしながら、あるときはつり橋で越えたりして、湯ヶ野までたどりついた。小雨が降ってきたようだが、気にならない程度の霧雨だ。
バス停を見るともう歩く気はなくなり、20分ほど待って乗り込んだ。
帰りの車中で、万歩計を持っている人たちの平均値では1万5千歩ぐらいになった。前日の城ヶ崎も数字はほぼ同じかもしれないが、二日目の方が坂も階段も多く疲れを感じた。
伊豆の踊子の道だから、川端康成が歩いたであろう道を逆方向に歩いたことになる。
運動になった旅で、皆の記憶に残ることだろう。