杉並郷土博物館
とまりぎ
井の頭線永福町駅の北、善福寺川近くに杉並区の郷土博物館がある。
奥へ抜けると民家があって、中を見ることができる。
屋根は本来藁葺だったのだろうが、手入れが大変でその上から金属製の薄板をかぶせている。
そのため、毎日火を入れる必要がなく、囲炉裏はあるが見せるためだけの時間を決めているようだ。囲炉裏に火がないのはちょっと寂しい。
江戸時代の杉並区南の甲州街道あたりを縮尺模型で展示している。現在の上高井戸と下高井戸の地名あたりだ。
表示によると、医王寺がこれだ。ちょっと埃っぽい雰囲気だがよくできている。
お目玉池が手前に見える。
医王寺に行ったときに書かれた説明には、現在地よりも南にあったようだが、確かにそのような位置だ。
甲州街道に近い。
高井戸という地名は、地下水が地表近くにあることからつけられた。
今でもこのあたりの農家では、地下をちょっと掘ると水が出て来るそうだ。
現在では見つからなくなった「おめだま池」があったということは、そんな土地柄だったのだろう。
もうひとつ、親子連れの人たちが見ていて、ここに墓があると言って寺が長禅寺であることを説明文から読み取っていた。
甲州街道との位置関係は今と同じだ。
現在、墓のすぐ南には京王線が通っている。