ブクログより
西日本国際空港に設置されている、最新型地上総合警備システム「ROMES」を駆使して日夜警備にあたる天才的システム運用者、成嶋優弥と警備員の物語でシリーズ物。
これは何作目なのだろう。
薬物の密輸、危険物の放置、ことごとく追跡、確保に導くROMESは今回も快調だったが、犯人の目的は別のところにあった。
優秀なROMESも人間の執念、怨念にまでは及ばなかった。
半島の時事、問題がテーマになる小説が多い作者だけれど、今回はチベット問題がキーワード。
成嶋と犯人の手に汗握る攻防戦というのは無かったかわり、チベットの歴史にも考えさせられることは多いなぁと思った一冊。
このシリーズはわかりやすくて好きだなぁ。それにこの作者の描く若者がかっこよくて・・・好き。
ROMES 06 まどろみの月桃 / 五條 瑛
★★★★☆