ブクログより
ページをめくってしばらくは、誰が何について語っているのかわかない状態で、読んでいくとどうやら主人公は夫と子供を持つ女性だと言うことがわかる。
そして女性の家族が滞在する、上海でいきなり始まった事柄を考えながら読んでいくと、あれよあれよと息もつかせぬ展開になっていく。
う~ん大体の設定はわかった、しかしこんな女性が実際いるのか? こんな組織が実在するのか? ???
などという疑問は頭から追い出さないと、話の中に入っていけない。
女性がこの組織の中で起こる事柄の物語なんだな、と読み進めていくと女性の夫が亡くなってしまう。事故で片づけられるが、女性はその死に方に疑問を持ち独自で調べていくうちに、思いがけない方向に話は続いていく。
インパクトのある始まり方で、ぐいぐい惹きつけられていったが、中ほどは中だるみというか、ちょっと回りくどくなって、もう何でもありだなみたいな感じになってきた。そしてラストももう何でもありだから、あ~そうなんだという感じで、あまり衝撃もなかったなぁ。
最初、ちょっと期待したんだけど、ちょっとね・・・
最後までそんな事あるか?? とつぶやいているのだった。
ライアー / 大沢在昌
★★★☆☆