
きれいな夜明けです。
さて双六小屋の夜は明けて、2日目の山旅の始まりです。
夕べは窓から月も星も見えていて、明日のお天気を保証してくれているようでした。
夕方6時くらいまでは持つだろうという大方の予想で、予定通りいよいよ槍が岳を目指しての出発です。

お世話になりました。

双六岳を振り返りながら。

すぐに樅沢岳。

ちょっと登山道を逸れて、展望地より。

展望地より

目指すは槍。

赤茶色の山肌の硫黄岳。

氷が張ってます。

霜柱も。

硫黄乗越。 槍まで4時間・・・


とにかく風が強いんです。


ひっそり残って咲いています。

山裾の紅葉がきれい。

雲行きが怪しくなってきました。

どんどんガスがかかってきました。

道も険しくなってきて。

千丈乗越、このあたりでレインをきます。雨はたいしたこと無いのですが風がとにかく強い。

登りもきつくなってきたけど、もう経験したことのない強風で、5・6歩、歩いては近くの岩にしがみつくという状態で、何も捉まるもののない稜線に出るときは両足に力を入れて踏ん張りながら姿勢を低くして歩きました。
横殴りのアラレが当たって痛いのかと思ったら、砂が飛んできて当たっていたみたいです。
それとザックのひもがバシバシ顔をたたいてそれも痛い。

間が空くと人が見えなくなるので、頑張ってついていかないと。

実際、西鎌尾根がどんな尾根だったのか思い返しても記憶が不鮮明です。
歩くのに必死でした。
ただでさえキツイ登り(たぶん)なのに風雨で体力を消耗してしまい、ふらふらですがいつ見ても先頭ののこさんは歩いている・・・
そうだ足を動かさないことには小屋にたどり着けない、一歩一歩前に出そう。
発電機の音が聞こえてきて、ようやく小屋に到着です。
あれほど昨日から眺めていた槍が岳の麓に着いたというのに振り仰ぎもせず(ガスの中で見えないですが)小屋に飛び込んだのでした。

手続きをして、お昼ご飯。双六小屋で作ってもらったお弁当。乱丸さんたちの熱いラーメンがうらやましい。
濡れたものを一切合切乾燥室に吊し、荷物の整理をしたらもうすることはありません。
談話室で隣の人とおしゃべりしたり、本を読んだり、さっきの山の中が夢のようなのんびりした時間を過ごしこの日は終わったのでした。
平成27年10月1日(木)
双六小屋(6時過ぎ)~樅沢岳(6:39)~硫黄乗越(7:26)~千丈乗越(9:45)~槍が岳山荘(11時頃)
※本来ならばこの日は、槍が岳山荘について槍が岳に登って南岳まで行って、南岳小屋に泊まる予定でした。