
ブクログより
この世に産まれてきたのも運命、誰かと出会ったり分かれたりするのも運命、そしていつかこの世からいなくなるのも運命。
運命と言われてしまうと逆らえないものがある。運命なのだから・・・とあきらめのような。
本書は恋愛小説というのだろうか、久しぶりに読むジャンルである。
一人の女性が、仕事に打ち込みつつ男性との出会いと別れを経験して、迷いながらも自分の気持ちに正直に生きて最愛の人と結ばれるのだけれど・・・
それもこれもすべて運命、はじめから決められていたものならどうあらがっても最後には決められたように落ち着くと言うことか。
以前誰かの書評を読んでいつか読んでみようと思っていて白石さんの作品を初めて読んだ。
文中、論争みたいになる場面があって、すごく理屈っぽくしつこくて、この作品にそんなに重要かな?ってとばした場面があったし、登場人物が今ひとつ具体的に思い描けなく感情移入できなかった、のに最後まで一気に読んでしまった。夜中までかかって。
これってただの恋愛小説ではなくて、もしかしたら純文学、なのかな。
私という運命について / 白石一文
☆☆☆