
ブクログより
今や宮部さんのライフワークとなっている三島屋変調百物語シリーズです。第4話。
今回も様様な人たちが不思議な話をもって三島屋の看板娘、ちかのもとを訪れます。
今回の特徴的なものとして、語り手として少女が登場、初めてではないでしょうか。
それから肉体を抜けだして魂となって現れた人、これも初めてではないでしょうか。
それぞれ怖かったり、辛かったり、大変な体験をおちかに語ることで、心の平安を保とうとする人たちです。
そして三島屋の別の店に奉公にいっていた息子、ちかの従兄や貸本屋の登場など、今後も活躍しそうな人材が新に登場します。
最後にちかのひそかな思い人との別れ、これを乗り越えちかは
強くなっていくのでしょうか。
三鬼 / 宮部みゆき
《本日の暦》
鴻雁来(こうがんきたる) 七十二候
雁が来たから渡ってくるころ。初めに訪れる雁を初雁(はつかり)といいます。