ブクログより
新聞に連載されていて、まず平野啓一郎が新聞連載することに驚いた。
平野啓一郎は純文学者だと思っていたし、はたして大衆向けするのか?と。(私は一度も平野作品をしっかり読んだことがないのであくまで推測)
しかし回を追うごとに読者は反応しはじめ、その声は終盤に連れてエスカレートしていった。
終了すると「マチネロス」なる人たちが続出したそうな。
これは読まねばと思いつつ今回機会を得て読んでみた次第。
なんて長い前置き・・・
感想は、えっ? 平野啓一郎ってこういう作家さんだったの?である。
クラシックにおける造詣の深さや、世界を取り巻く社会情勢についてや、それぞれの人物の描写などの言い回しなど、それらは私の思う平野啓一郎だろうなと思わせるが、ストーリーを簡単に言ってしまうなら今まで散々使い古された恋愛もの、ではないの?
しかしそんな使い古されたストーリーでさえも人々をこんなにも惹きつけたのは、やはり平野啓一郎の根底に基づく文学なんだろう。
はからずも私も引き込まれてしまった。
マチネの終わりに / 平野啓一郎
《本日の暦》
芹乃栄(せりすなわちさかう) 七十二候
芹といえば、なずな、ごぎょう、はこべ、ほとけのざ、すずな、すずしろと続く春の七草です。
たぶん近くのあぜ道を探せば、2・3種類は見つけられると思うのですが、スーパーに行けばセットにしてきれいなのがたくさん並んでいます。
今朝も七草粥をいただいて、1年間の無病息災をお願いしました。
食べるのもったいない。