槍が岳山荘の夜は怖かった・・・
一晩中台風のような風が吹き荒れて、小屋のきしむ音そして地震のように揺れるのです。
「小屋が吹き飛んだらどうなるんやろ?どこにつかまってたらいいやろ・・・」などと考えると眠れないのです。
うとうととしては目覚め、風は止んでいるかなと耳を澄ませますが、とうとう朝までこの調子でした。
朝食を済ませ荷物の整理をして、いつでも出発できるように待機していますが、天気はなかなか回復しそうにありません。しびれを切らしてぼつぼつと出発するパーティーもあります。
私たちも7時過ぎまで待って、出発することにしました。
もちろん下山です、槍が岳登頂は今回は見送りです。ここまで来て残念やらほっとするやら・・・え?
外に出た途端、暴風に襲われます。昨日の昼からぬくぬくとしすぎました。
槍沢を降りていきます、沢だから少しは風もましかと思いましたが、相変わらずすさまじいです。
途中にある殺生ヒュッテも確認できませんでした。
播隆上人が修行されたという窟。
播隆上人は初めて槍が岳に登られた修行僧、詳しくは新田次郎の「槍が岳開山」をぜひお読みください。
降りるにしたがい、ガスが切れてきました。
天狗原分岐までくると、雨もやみレインを脱いでしまっていると、二人連れのおねえさんが話をされています。「天気も良くなってきたし、せめて天狗池で逆さ槍を見ようよ!」「ねえ、みんなで行きましょうよ」えっ?みんなって・・・?
というわけでみんなで天狗池の逆さ槍を見に行くことになりました。またレインを着て、水とカメラを持って。
「あれが南岳」えっ どれどれ? 本当なら今日は南岳から天狗原に廻る予定でした。
あ~きれいだ~
と言ってるまもなく
がらがらの結構キツイ登りになり
ぴょこんと池に出ました。
思ったより小さい池です。右端にまだ雪渓が残っています。
池ですが、水は流れ出ています。
雲の切れ間を待って姿を見せた槍、肉眼では池に移った槍は見づらいのですが、ファインダーを通すと、何となく移っているように見えます。
うん、逆さ槍 にしとこう。
池の奥に歩いていくと、屏風岩がありその麓は黄金平という秘境らしいです。
ちょうど涸沢の反対側です。賑わっているであろう涸沢とは対照的になんて静かな山。
あ~ん、見納め!
憎らしい青空。
言葉もない・・・
戻ってきました。さあ後は下るだけ。
名残惜しく振り返る・・・
水俣乗越を過ぎて、ババ平も過ぎて、
槍沢ロッヂで休憩、何ご飯かわかりませんが、うどんを食べました。
ここはお風呂があるんですね。
二の俣を過ぎ、
一の俣を過ぎ
倒木をくぐったり、またいだりしながら (昨日の暴雨風の被害?)
横尾山荘に到着。大勢の人で賑わっています。ほとんどの人が涸沢に向かわれるようです。
隣のおじさんは、「あの混雑ぶりはごめんや」と槍に向かわれました。
もし涸沢に行くのなら、この横尾山荘で泊まってピストンというのがいいかなぁ。
山の交差点。
さあ、先を急ぎましょう。
新村橋を過ぎて
徳沢園まで帰ってきました。のこさんはここでご飯を食べるという期待を裏切られ、次の明神館までおあずけ。
明神館で軽く食事。何ご飯かわかりませんが、私は冷たいとろろそばを食べました。食べてばかりいるみたいですが、いくらでも食べられるのです。恐ろしや。
明神館を出ると、さあもう一踏ん張り、みんな最終の5時のバスに向かってほとんど小走りのような人もいます。負けじと頑張って歩きますが、ザックがなぜか重い。肩に食い込んで痛い。
時々こんな景色も見ながら。
ふうふう言いながら、やっと着いた河童橋。
もう夕方で人もまばらです。なんとか5時には間に合いました。やれやれ・・・
行ってみれば、当初の不安はどこへやら夢中の3日間でした。
悪天候に阻まれ、予定通りの行程はたどれませんでしたが、大展望と紅葉を満喫させていただきました。何より静かな山歩きができて良かったです。
途中でテレビのクルーに何組か出会ったり、撮影隊と同宿したりと、今が一番良い時期って言うことですよね。家でまたその放映を見て、ゆっくり思い起こしたいと思います。
今回もいろんな人にお世話になったり、協力してもらったり、感謝します。
乱丸さんのGPSより
平成27年10月2日(金)
槍が岳山荘(7:30)~天狗原分岐(8:56)~天狗池(9:30)~天狗原分岐(10:40)~水俣乗越(11:17)~槍沢ロッヂ(12:02)~横尾山荘(13:44)~明神館(15:38)~河童橋(16:38)
一晩中台風のような風が吹き荒れて、小屋のきしむ音そして地震のように揺れるのです。
「小屋が吹き飛んだらどうなるんやろ?どこにつかまってたらいいやろ・・・」などと考えると眠れないのです。
うとうととしては目覚め、風は止んでいるかなと耳を澄ませますが、とうとう朝までこの調子でした。
朝食を済ませ荷物の整理をして、いつでも出発できるように待機していますが、天気はなかなか回復しそうにありません。しびれを切らしてぼつぼつと出発するパーティーもあります。
私たちも7時過ぎまで待って、出発することにしました。
もちろん下山です、槍が岳登頂は今回は見送りです。ここまで来て残念やらほっとするやら・・・え?
外に出た途端、暴風に襲われます。昨日の昼からぬくぬくとしすぎました。
槍沢を降りていきます、沢だから少しは風もましかと思いましたが、相変わらずすさまじいです。
途中にある殺生ヒュッテも確認できませんでした。
播隆上人が修行されたという窟。
播隆上人は初めて槍が岳に登られた修行僧、詳しくは新田次郎の「槍が岳開山」をぜひお読みください。
降りるにしたがい、ガスが切れてきました。
天狗原分岐までくると、雨もやみレインを脱いでしまっていると、二人連れのおねえさんが話をされています。「天気も良くなってきたし、せめて天狗池で逆さ槍を見ようよ!」「ねえ、みんなで行きましょうよ」えっ?みんなって・・・?
というわけでみんなで天狗池の逆さ槍を見に行くことになりました。またレインを着て、水とカメラを持って。
「あれが南岳」えっ どれどれ? 本当なら今日は南岳から天狗原に廻る予定でした。
あ~きれいだ~
と言ってるまもなく
がらがらの結構キツイ登りになり
ぴょこんと池に出ました。
思ったより小さい池です。右端にまだ雪渓が残っています。
池ですが、水は流れ出ています。
雲の切れ間を待って姿を見せた槍、肉眼では池に移った槍は見づらいのですが、ファインダーを通すと、何となく移っているように見えます。
うん、逆さ槍 にしとこう。
池の奥に歩いていくと、屏風岩がありその麓は黄金平という秘境らしいです。
ちょうど涸沢の反対側です。賑わっているであろう涸沢とは対照的になんて静かな山。
あ~ん、見納め!
憎らしい青空。
言葉もない・・・
戻ってきました。さあ後は下るだけ。
名残惜しく振り返る・・・
水俣乗越を過ぎて、ババ平も過ぎて、
槍沢ロッヂで休憩、何ご飯かわかりませんが、うどんを食べました。
ここはお風呂があるんですね。
二の俣を過ぎ、
一の俣を過ぎ
倒木をくぐったり、またいだりしながら (昨日の暴雨風の被害?)
横尾山荘に到着。大勢の人で賑わっています。ほとんどの人が涸沢に向かわれるようです。
隣のおじさんは、「あの混雑ぶりはごめんや」と槍に向かわれました。
もし涸沢に行くのなら、この横尾山荘で泊まってピストンというのがいいかなぁ。
山の交差点。
さあ、先を急ぎましょう。
新村橋を過ぎて
徳沢園まで帰ってきました。のこさんはここでご飯を食べるという期待を裏切られ、次の明神館までおあずけ。
明神館で軽く食事。何ご飯かわかりませんが、私は冷たいとろろそばを食べました。食べてばかりいるみたいですが、いくらでも食べられるのです。恐ろしや。
明神館を出ると、さあもう一踏ん張り、みんな最終の5時のバスに向かってほとんど小走りのような人もいます。負けじと頑張って歩きますが、ザックがなぜか重い。肩に食い込んで痛い。
時々こんな景色も見ながら。
ふうふう言いながら、やっと着いた河童橋。
もう夕方で人もまばらです。なんとか5時には間に合いました。やれやれ・・・
行ってみれば、当初の不安はどこへやら夢中の3日間でした。
悪天候に阻まれ、予定通りの行程はたどれませんでしたが、大展望と紅葉を満喫させていただきました。何より静かな山歩きができて良かったです。
途中でテレビのクルーに何組か出会ったり、撮影隊と同宿したりと、今が一番良い時期って言うことですよね。家でまたその放映を見て、ゆっくり思い起こしたいと思います。
今回もいろんな人にお世話になったり、協力してもらったり、感謝します。
乱丸さんのGPSより
平成27年10月2日(金)
槍が岳山荘(7:30)~天狗原分岐(8:56)~天狗池(9:30)~天狗原分岐(10:40)~水俣乗越(11:17)~槍沢ロッヂ(12:02)~横尾山荘(13:44)~明神館(15:38)~河童橋(16:38)