院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「何を求めるか。」

2008年07月29日 06時46分45秒 | 
「日々是カレー」

飽きないか? 飽きません。


それどころか午前にしても夕方にしてもご飯の前になるとカレーが

食べたくて食べたくてしょうがなくなる。

飽きるとかそういう問題じゃなく、もはや麻薬。


飽きないからという消極的な理由ではカレーを食べ続けることは出来ないんです。

日々、カレーが食べたくて仕方ないくらい体が欲するので

それしか食べる気がしないんです。

他にも美味しいものはたくさんあるけど、カレー欲にはかなわない。


何故か?


それは院長カレーと一般のカレーの違いにも関係があるのです。


以前は院長もカレーは翌日が美味いなんて言っていましたが、今はそうは思わない。

翌日が美味いというのはカレーにコクを求める場合にはあてはまります。

時間をおくことで玉ねぎの旨み成分であるショ糖が細かく分解され、舌で感知しやすくなる。

旨み成分が増すと考えてもいいのですが、まぁ旨みを感じやすくなるわけです。

一晩おくと美味くなるのはそういう理由。これは何度か書いてます。


で、院長がそれにあまり賛同しなくなったのは院長がカレーのコクや旨みをあまり

重視しなくなったからです。

では何を重視するか?


それは何といっても「香り」です。

様々なスパイスが混ざったことによる強い香りはまさに「麻薬」で、

切れると落ち着かなくなります(笑)

日本では「スパイシー」というのは「辛い」と同じような意味に使われていることが

多いけれど、本来は決してそんなことではない。

辛さもスパイスによる刺激の一つであるけど、「スパイシー」の要素は

辛さだけではないのです。


院長がほぼ欠かさず使うスパイスは数種類。

「クミン」「コリアンダー」「カルダモン」「クローブ」「シナモン」「チリパウダー」

「メティシード」「ターメリック」あとはニンニク、ショウガくらいですかね。


だいたいパウダーで使うので、最初に全部を混ぜてフライパンで煎る。

これがすごく大事で必須の工程です。

とにかく香りを重視したいので、作り置きはしない。

だから毎食作ることになります。


でもね、凝っているようでそうでもないのはコクや旨みをさほど重視しないので

長く煮込むとかはしないのです。

だから家に帰ってから作り始めてもせいぜい20分ほどで出来ちゃう。


お店なんかで謳っている「2日間じっくり煮込んで、30種のスパイスを使用」

なんてのも院長的にはどーでもいい。


強調しすぎたコクや旨みはもったりと甘ったるく感じることもあり、

胃のもたれにもつながる。

重いんだよね。


スパイスだって数多く使えばいいってもんじゃないし、そんなもんを

ありがたがる風潮がそもそも疑問です。


油も玉ねぎも少量で、小麦粉を使わずスパイスの香りを重視したカレーは

香りに爽やかなキレがあり、少々食べ過ぎてももたれません。


徐々に香りを求める風潮は感じることもありますが、日本という風土では

まだまだコクや旨み重視の重たいカレーが珍重されているようです。



これは、なんだったっけ?

確か「手羽元と揚げナスのカレー」だったな。