2192冊目はこの本。
高嶋博視『武人の本懐 FROM THA SEA 東日本大震災における海上自衛隊の活動記録』(講談社、2014年)
先程の『指揮官の条件』を書いた海上自衛隊の元・横須賀地方総監(海将)の、東日本大震災発生直後から退官までのあいだのメモをもとに書かれた本。それだけに、海上自衛隊の災害派遣活動がどのように進められたか、ライブ感&緊迫感のある文章になっている。ほんとうに海上自衛隊、東日本大震災では海からの活動、よくがんばったのだと思う。と同時に、日米の防衛協力が海上自衛隊ではどのような形で進んでいるかも、この本を読めばよくわかる。「ここまで一体的な運用が可能になっているのか・・・」という感じでもある。