<式の始まる数時間前、早すぎて人影もまばら。>
<式の始まる前の準備中。演奏者は本堂の奥の隅の方で演奏するので、式中の全体像はあまり見られません。>
<式中は本堂内に座っているので、撮影できるのは、始まる前と終わった後だけです。>
今日は、雅楽の仲間でもあるNさんの入寺式。
私も雅楽演奏のお手伝いです。
今日の編成は篳篥1管、龍笛1管、笙1管の三管です。
天気もよく絶好の入寺日和となりました。
このところ入寺式に雅楽の演奏で呼ばれることが多くなりましたが、何回やっても緊張します。
雅楽の演奏は通常入寺式では式が始まる時と中ほどと最後に行います。
今回は始めに平調の音取と越天楽、最後は五常楽で締めくくります。
式の中ほどに演奏する中楽は笙のみの演奏となりました。
リハーサルもなくぶっつけ本番でしたが、なんとか無事努めさせていただきました。
リハーサルなしといっても楽器のチューニングは必要ですから、式の始まるかなり前から集合して、音出しです。
雅楽は昔はお寺でも盛んに演奏されていたようですが、ここ数十年の間、その伝統がすたれてしまったためか、楽器を取り出してチューニングを始めた途端、「それは何ですか」と質問される有様です。
「これは雅楽の篳篥という楽器です」とお答えすると「初めて見ました」とのお言葉。
案外知られていなかったのですね。
そして、篳篥が小さい楽器にも関わらず、大きな音がでるのにびっくりされていたようです。
これからもっとあちこちで演奏して、雅楽を広めなければなりませんね。
今日の新聞に富士山が観光版ミシュラン日本編で最高評価を得て、これを機会に世界遺産登録への弾みにしたいという記事が載っていました。
世界遺産といえば、確か、能も世界遺産に登録されていたはずです。
雅楽ももっと広まって、「世界最古のオーケストラ」として世界遺産に登録される日が来ればいいのにと思いますね。
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