昨年夏、声明師連合会で、紹介された声明師御用達の袈裟を注文しました。
注文先は、京都の法衣屋さん。
お金は前払いで9月ごろに払い込んだのですが、年末になっても届きません。
問い合わせたところ、2月頃の納品予定とのこと、しかし2月を過ぎても届かず、4月になってやっと届きました。
急いでいたわけではないのですが、あまりに長い納期です。
待つ方も気長なら、作る方も気長です。
また、以前、昔から付き合いのある東京のオーダーメイド専門の法衣屋さんに、そこで作った夏の衣が汗じみで汚れてしまったので、染め直しに出した時のことです。
「どのくらい(期間)かかりますか?」と尋ねると、「半年ですね」と即答。
直しに出したのが、シーズンオフの10月、半年経てばちょうど夏の衣のシーズンになるのでいいかと思ったのですが、実に長い納期です。
確かに、染め直しといっても、衣の糸を全部ほどいて、布状にしてから染め直し、また縫い合わせるわけですから時間はかかりますよね。
染め直しをされた衣は新品同様にきれいになって戻ってきましたが、値段も既製品を買った方が安いくらいかかってしまいました。
でも、襟と袖しか汚れていないので、廃棄するにはもったいないし、多少費用がかかっても、着ごこちも見た目もやはり違いますしね。
なにより、オーダーメイドはすべて手縫いで、生地もふんだんに使っていて何より体にフィットします。
既製品は基本的にミシン縫いで、袖の折り返しなども少ないですからね。
そうかと思えば、ある京都の既製品中心の法衣屋さん、ここはたとえば午後6時過ぎに電話で品物を注文すると、次の日の午前9時過ぎに品物が届きます。
恐ろしく早い納品です。
どうしてこんなに納期が極端なんでしょうね。不思議です。