関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

アメリカも日本も、リアル「チェンジ」を

2008年11月06日 | 平和と民主主義・外交

 米大統領選挙で民主党オバマ氏が当選しました。

私が感じたことは、
 第一に、8年間、世界に戦争と貧困を振りまいたブッシュ路線が厳しい批判を受けたということ。
 アフガン、イラクの悲惨な状況を作り出した責任、経済を「もうかれば何でもいい」というカジノにし、アメリカと世界の経済を混乱に陥いれた責任が断罪されたということです。
 第二に、アメリカ史上初のアフリカ系大統領として、根深いと言われる人種差別克服に向けた第一歩となるのではないかということです。
 私は、アメリカの人種差別を直接見たことは無いのですが、テレビなどマスコミで伝えられる差別の現実には、背筋が寒くなります。松井秀喜選手などもチームで人種差別を受けたという情報も伝わってきます。
 
 選挙戦術的には、「チェンジ」のスローガンが、アメリカ国民の期待感にマッチしたということでしょうか。
 いずれにしても、アメリカが「唯一の超大国」などと言って、世界を引き回そうとした時代の終わりが早くも始まった感があります。

 ただし、すべての問題が「チェンジ」されるなどどということは考えられません。
 日本共産党の志井委員長が発表した談話の中でも「(オバマ氏の主張には)アフガニスタン戦争への米軍増派と『同盟国』の協力取り付け強化の主張も含まれており、私たちは、『変革』の路線がオバマ新政権の政策と行動にどう具体化されるかに、注目する。」と述べています。

 アメリカの政権がどうなろうとも、「経済でも外交でも、ともかくアメリカに従っていく」という日本の政治を本当に「チェンジ」するという視点から、オバマ政権に対応していく必要がありますし、オバマ政権を評価する際の視点もそこにおくべきと思います。