30日(日)午前中、小学5年生の息子の「クラスお楽しみ会」で、ラムサール条約に登録された、大山の下池へ行きました。
現地で案内して下さるのは、「尾浦の自然を守る会」事務局長で写真家の宮川道夫さんです。
私が「学級委員長」なので、この間、電話で色々やりとりしたのですが、会って見ると、まだ30代と思われる若い方で、がっちりしたたくましい身体に、暖かい微笑を浮かべた、実に感じの良い方でした。
この日は、まっすぐ歩くのがやっとというほどの強風で、お母さん方は「これでもやるの」とでも言いたげな表情のように感じられました(子ども22人、大人18人(先生含む)の参加者の内、男親は私だけ)が、元気な子どもたちに後押しされて出発しました。
下池の鳥類の一年間の生態、周囲の樹種など、興味深い説明を受けながら、約40分間、晩秋の下池約3.8kmを一周しました。
途中、白鳥の群れを間近にし、狸の糞を見つけたりして、子どもたちには楽しい時間であったようでした。
お母さん方は、「歩くのがやっと」だったかも知れませんが、世界的な価値を認められた下池に触れることができたのは、貴重です。
宮川さんは、「皆さんも、大きくなって勉強して、私と一緒にこの自然を守る運動に参加して下さい」とお話されました。
情熱のこもったお話は、きっと子どもの心に残ったものと思います。
当日は、野鳥の会の観察会があったということで、取材に来ていた朝日新聞とYBCテレビが、私たちの方に取材に訪れるという想定外の事態があって、ラムサール条約の注目は高いということを改めて感じました。
お昼のニュースで放送されたようで、後日、「見だぞ」という声が結構かかりました。
私は、今は無き、「県立鶴岡西高校」の卒業生で、当時は毎日のように、学校が終わって帰る前に下池を歩いたものでした。
彼女などおらず、いつも一人で、その日あったことを静かに考えたり、何かに腹を立てて走りきったり(こっちの方が多かったかなあ)、数え切れないほど歩き(走り)ました。
息子と、息子の友人、その母親たちと、こんな風に歩く日が来るなどとは、まったく想像しませんでしたネ。