日本水泳連盟が競泳などの日本代表に対して、「茶髪、ピアス、華美なネイルは禁止」などの行動規範を設けるといいます。
守らないと「5年以下の(選手)登録禁止」などの処分を科す可能性もあるとのこと。
ジョークかと思ったが本当のようです。
驚き、あきれ、ため息が出てきました。
「○○(サッカーとか、ラグビーとか)は、子どもを大人にし、大人を紳士にする」という表現が、スポーツの価値を端的に示しています。
スポーツを通して人間性が高められるということでしょう。
人間性の中には、「自分の頭で考え、判断することのできる能力」も入っています。
選手が競技に際してどんな格好をするかなどということを、競技団体が「指示」しなければならないというのでは、「水泳(連盟)では、トップクラスまで鍛えても、自分で考えることのできる人間は育ちませんよ」と表明しているに等しいでしょう。
私は、スポーツが子どもを成長させる力を持っていると言うことを自分の三人の子どもの体験を通して実感しています(そんなに「立派」になった訳ではありません。子どもなりに成長したということです)。
同時に、「勝てばいい」「上手な子が大事」「学校より、家庭より、スポーツ」といった考え方もまだ影響力を持っていると言うことも痛感してきました。
沢山の話し合いを重ねてきましたが、対立し離れていった方もあり、大変残念な思いもしました。
しかしそうまでしても、人間にとって、子どもにとってのスポーツの意義というものを考えていくことが、子どもらの幸せのためには必要なことと思っています。