4月9日から鶴岡市が「サギ対策」を開始するということで、新聞・テレビの報道が相次ぎました。
私は、一昨年の夏頃から日枝神社に巣くったサギ被害の対策に取り組みました。 昨年春の地元の方々の取り組みによってそちらのサギは追い払われましたが、それが常念寺に移動したということで、こちらの対策にも昨年から取り組みました。
夏に近隣80軒余りを訪問して日枝神社と同様の被害と住民の声を把握、市に対して対策を求めました。
その後、12月議会で市民クラブの渡辺議員が質問、市は「来年度に実験事業として対策をおこなう」と答弁していました。
9日は、朝からお寺には不似合いな大勢の報道陣が詰めかけていました。
当初、農業用の風船を揚げる計画でしたが、重くて揚がらないことが判明、お寺が用意していたおもちゃの風船を揚げました。
この風船は揚がりません
このおもちゃの風船を揚げます
見事に舞いあがりました!
私は一昨年の協議の中で市に対して、「来春(09年)の対策が成功すれば、サギは他の場所に集団で移動する可能性が高い。そちらに被害が移転しないように、追い払い対策とともに市の広報などで警戒を呼びかけるべき」と指摘しましたが、それはおこなわれず、常念寺での被害が発生してしまいました。
また、日枝では山大の先生の指導により、大覚寺のような皆伐ではなく「間伐」がおこなわれ、鎮守の杜を維持したまま(むしろ明るく美しい森になったのでは?)追い払いに成功しましたが、常念寺では木の高い部分が全部切り落とされ、無惨な姿になってしまいました。
さらに、サギの増加は自然環境の改善の反映と考えられ、ただ「追い払えばいい」というものではありません。
専門的な知見を集め、これまでの経験を活かした適切な対策が採られるよう、引き続き取り組んでいきます。
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「サギ被害」を防げ! 鶴岡の寺院で実証実験 2010年04月08日 山形新聞
境内の樹木に掲げる風船=鶴岡市・常念寺 鶴岡市内でサギの鳴き声による騒音やふん害の被害が相次いでいることを受け、同市は9日、サギの集団営巣の防止に向けた実証試験を始める。昨夏に被害が見られた常念寺(睦町・渡辺成就住職)で、農作業で使う風船やテープを樹木に設置するなどし、特効策がないとされるサギ被害防止への有効策を探る。
サギは5~8月に集団営巣し、繁殖する習性を持つ。繁殖後は群れを解くため被害は一時的だが、営巣個所では夜の鳴き声やふん害に悩ませられているという。大督寺(家中新町)で1998年に被害が発生し、境内の樹木を伐採するなどして対応。2008年に営巣が確認された日枝神社(日枝)ではスギ約70本を切ったほか、昨年被害に遭った常念寺もスギなど17本を伐採し、ほかの樹木も枝打ちなどを行った。
市環境課によると、根本的な解決策は「樹木を根元から切るしかない」という。しかし自然保護や動物愛護の観点から、市街地で集団営巣すること自体を防止する方法を模索することにした。試験では、目玉が描かれた風船や光を反射するテープを常念寺境内の東・西・南側の樹木に掲げて効果を見る。今後、防鳥用のネットで樹木を覆うことなども検討している。
被害に頭を悩ませる渡辺住職は「昨年は泣く泣く樹齢150年ほどの木を切った。鳴き声で眠れずに体調を崩した地域住民もおり、これはもう公害だと考えている。やってみないと分からないが、問題の解決に向けて取り組みたい」と話している。
2010年(平成22年) 04月10日(土)付け 荘内日報
サギ被害多発 対策探る 要望受け 市が実証試験
鶴岡市内で近年、サギの鳴き声による騒音やふん害の被害が相次いでいる。対策を要望する市民の声を受けて市は9日、昨年の夏から秋にかけてサギの被害があった同市睦町の常念寺(渡辺成就住職)で、集団営巣防止を図る実証試験を開始した。カラフルな風船を樹木に設置することなどで営巣への影響などを見極めながら、効果的な対策を探る。
市環境課によると、営巣するのは大型(体長約80センチ)のアオサギ、小型(同約60センチ弱)のゴイサギの2種類が中心で、シラサギがわずかに交じるという。いずれも5―8月に集団で樹上に木の枝を組んで巣作りする習性を持つ。
鶴岡市内では1998年に大督寺(家中新町)で被害が発生して以来、林や森がある寺社に営巣するケースが多く、2008年には日枝神社(日枝)に約300羽、昨年は市街地の常念寺に数百羽がすみ着いた。
いずれも「夜通し鳴き、安眠の妨げとなる」「ふんのにおいがひどく不衛生」と周辺の住民から被害を訴える声が高まり、各寺社は境内の樹木を伐採するなどして対応した。市環境課では「私有地で発生している被害なので、行政がなかなか手を出せない問題」とするが、実際に市民から苦情も届いていることもあり、昨夏被害にあった常念寺と協力して実証試験を行うことを決めた。鳥獣保護の観点から駆除ではなく集団営巣自体の防止とし、一般家庭でも可能な対処方法を探る。
この日の実証試験では、市職員4人と渡辺住職、同寺僧侶の渡辺剛紀さんが参加。目玉が描かれた防鳥用の風船(直径約50センチ)を市が準備したところ、ヘリウムガスを入れても風船自体の重さで浮かばないというトラブルに見舞われたものの、同寺が被害防止用に購入していたカラフルな風船を9個まとめて境内東側の杉の樹上(高さ約15メートル)に掲げた。
市環境課は「同じような風船を大至急準備し、境内の西、南側にも設置して効果を見たい。寺側の了解を得てからになるが、防鳥用のネットで樹上を覆う方法も試してみたい」と話していた。
私は、一昨年の夏頃から日枝神社に巣くったサギ被害の対策に取り組みました。 昨年春の地元の方々の取り組みによってそちらのサギは追い払われましたが、それが常念寺に移動したということで、こちらの対策にも昨年から取り組みました。
夏に近隣80軒余りを訪問して日枝神社と同様の被害と住民の声を把握、市に対して対策を求めました。
その後、12月議会で市民クラブの渡辺議員が質問、市は「来年度に実験事業として対策をおこなう」と答弁していました。
9日は、朝からお寺には不似合いな大勢の報道陣が詰めかけていました。
当初、農業用の風船を揚げる計画でしたが、重くて揚がらないことが判明、お寺が用意していたおもちゃの風船を揚げました。
この風船は揚がりません
このおもちゃの風船を揚げます
見事に舞いあがりました!
私は一昨年の協議の中で市に対して、「来春(09年)の対策が成功すれば、サギは他の場所に集団で移動する可能性が高い。そちらに被害が移転しないように、追い払い対策とともに市の広報などで警戒を呼びかけるべき」と指摘しましたが、それはおこなわれず、常念寺での被害が発生してしまいました。
また、日枝では山大の先生の指導により、大覚寺のような皆伐ではなく「間伐」がおこなわれ、鎮守の杜を維持したまま(むしろ明るく美しい森になったのでは?)追い払いに成功しましたが、常念寺では木の高い部分が全部切り落とされ、無惨な姿になってしまいました。
さらに、サギの増加は自然環境の改善の反映と考えられ、ただ「追い払えばいい」というものではありません。
専門的な知見を集め、これまでの経験を活かした適切な対策が採られるよう、引き続き取り組んでいきます。
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「サギ被害」を防げ! 鶴岡の寺院で実証実験 2010年04月08日 山形新聞
境内の樹木に掲げる風船=鶴岡市・常念寺 鶴岡市内でサギの鳴き声による騒音やふん害の被害が相次いでいることを受け、同市は9日、サギの集団営巣の防止に向けた実証試験を始める。昨夏に被害が見られた常念寺(睦町・渡辺成就住職)で、農作業で使う風船やテープを樹木に設置するなどし、特効策がないとされるサギ被害防止への有効策を探る。
サギは5~8月に集団営巣し、繁殖する習性を持つ。繁殖後は群れを解くため被害は一時的だが、営巣個所では夜の鳴き声やふん害に悩ませられているという。大督寺(家中新町)で1998年に被害が発生し、境内の樹木を伐採するなどして対応。2008年に営巣が確認された日枝神社(日枝)ではスギ約70本を切ったほか、昨年被害に遭った常念寺もスギなど17本を伐採し、ほかの樹木も枝打ちなどを行った。
市環境課によると、根本的な解決策は「樹木を根元から切るしかない」という。しかし自然保護や動物愛護の観点から、市街地で集団営巣すること自体を防止する方法を模索することにした。試験では、目玉が描かれた風船や光を反射するテープを常念寺境内の東・西・南側の樹木に掲げて効果を見る。今後、防鳥用のネットで樹木を覆うことなども検討している。
被害に頭を悩ませる渡辺住職は「昨年は泣く泣く樹齢150年ほどの木を切った。鳴き声で眠れずに体調を崩した地域住民もおり、これはもう公害だと考えている。やってみないと分からないが、問題の解決に向けて取り組みたい」と話している。
2010年(平成22年) 04月10日(土)付け 荘内日報
サギ被害多発 対策探る 要望受け 市が実証試験
鶴岡市内で近年、サギの鳴き声による騒音やふん害の被害が相次いでいる。対策を要望する市民の声を受けて市は9日、昨年の夏から秋にかけてサギの被害があった同市睦町の常念寺(渡辺成就住職)で、集団営巣防止を図る実証試験を開始した。カラフルな風船を樹木に設置することなどで営巣への影響などを見極めながら、効果的な対策を探る。
市環境課によると、営巣するのは大型(体長約80センチ)のアオサギ、小型(同約60センチ弱)のゴイサギの2種類が中心で、シラサギがわずかに交じるという。いずれも5―8月に集団で樹上に木の枝を組んで巣作りする習性を持つ。
鶴岡市内では1998年に大督寺(家中新町)で被害が発生して以来、林や森がある寺社に営巣するケースが多く、2008年には日枝神社(日枝)に約300羽、昨年は市街地の常念寺に数百羽がすみ着いた。
いずれも「夜通し鳴き、安眠の妨げとなる」「ふんのにおいがひどく不衛生」と周辺の住民から被害を訴える声が高まり、各寺社は境内の樹木を伐採するなどして対応した。市環境課では「私有地で発生している被害なので、行政がなかなか手を出せない問題」とするが、実際に市民から苦情も届いていることもあり、昨夏被害にあった常念寺と協力して実証試験を行うことを決めた。鳥獣保護の観点から駆除ではなく集団営巣自体の防止とし、一般家庭でも可能な対処方法を探る。
この日の実証試験では、市職員4人と渡辺住職、同寺僧侶の渡辺剛紀さんが参加。目玉が描かれた防鳥用の風船(直径約50センチ)を市が準備したところ、ヘリウムガスを入れても風船自体の重さで浮かばないというトラブルに見舞われたものの、同寺が被害防止用に購入していたカラフルな風船を9個まとめて境内東側の杉の樹上(高さ約15メートル)に掲げた。
市環境課は「同じような風船を大至急準備し、境内の西、南側にも設置して効果を見たい。寺側の了解を得てからになるが、防鳥用のネットで樹上を覆う方法も試してみたい」と話していた。