さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

ネコヤナギ(猫柳)

2015年03月15日 | 
この季節になると、公園のネコヤナギを撮りに行きたくなります。

毎年同じような写真なのですが、マンサクと同じように、この花の奇妙な形を撮らないと春が来たような気持ちになれません。(笑)

ことしも、小さなネコヤナギの樹には猫のしっぽがいっぱい!!



ネコヤナギの事は以前にも書いてるのですが、おさらいのため・・・・・

ネコヤナギ(猫柳)は、ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木で山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生する、ヤナギの1種です。

他のヤナギ類の開花よりも一足早く花を咲かせることから、春の訪れを告げる植物の一つですね。

銀白色の毛で目立つ絹状の花穂が特徴的で、ネコの尾に似てることからこの名が命名されました。

別名、「狗尾柳」(えのころやなぎ)とも呼ばれ、こちらは、花を小犬の尾にたとえたそうですから、蕾で猫、花が咲いて犬に変身するんですね。

雌雄異株で、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かすそうです。

花穂は雌花より雄花の方が大きくなりますが、これは雌花かも知れません??



3月~4月になると花が咲き始めます。咲くと云っても、花びらはなく、雄花は先端にオレンジ色の葯(やく)のついた長い糸のような雄しべがたくさんあらわれ、葯が開くと黄色い花粉が出てきます。

雌花は先端が黄色っぽい短い糸のような雌しべが付きます。





このネコヤナギは、1月30日の誕生花で、花言葉は「努力が報われる」。

樹皮にはサイシンという物質が含まれ、これはアスピリンの母体となった物質なのだとか・・・・・・・・



俳句の春の季語の一つとして見知られており・・・・・・・

白秋も好んで、このネコヤナギを使った句を詠んでいます。

     「猫柳ものをおもへば猫の毛をなづるここちによき風も吹く」

     「猫柳薄紫に光るなり雪つもる朝の河岸のけしきに」

どちらの俳句も、ネコヤナギの特徴をよく捉えられてますね。



次の写真は、ネコヤナギではなく、コブシの蕾(??)

似てるかな?と思って撮ったのですが、色も形もちょっと違います。



実は、このネコヤナギを撮ったのは、3月6日なんです。

今日(15日)に再び行ってみると、まさに満開状態でした。

この時の様子は後日アップしますね。
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