さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

伊佐沼の桜

2015年04月12日 | 
桜前線も、東北まで到達したようですが、こちらは先日来の雨などで、葉桜状態。

あっという間に満開になったかと思うと、あっという間に散る桜、華やかな桜らしい咲き方ですね。

そんな駆け足の桜を、今回は喜多院ー中院ー伊佐沼ー見沼の桜を巡ってみました。

伊佐沼の周辺の桜は地元の人だけで、あまり知られていないのですが、この時期になると沼の周辺は桜のトンネルが出来ます。





伊佐沼は、周囲3~4キロの自然沼ですが、埼玉では最大の沼ですが、戦前まではこの倍の大きさだったとか・・・・・・

南北朝時代の文和年間に古尾谷氏の家臣・伊佐氏が沼を浄化して溜池にしたとされ、以来、伊佐沼と呼ばれるようになったそうです。



7月に古代ハスが咲く頃から、いろんなシギの仲間などが訪れるので、鳥撮りさんたちの仲間でも有名な沼です。

今の時期は、沼の水も満水になって、コチドリやイソシギくらいの姿しか見られませんが、時々珍鳥も飛び込んでくることもあり、目が離せないポイントの一つです。







このところ、鳥さんの登場が少ないので、この沼の夏のお馴染みさんの一人(?)、コチドリを載せておきますね。

写真は、今回の桜風景より少し前に撮ったものですが、綺麗なコチドリだったので、思わずモデルさんに・・・・



コチドリ(小千鳥)

お馴染みの夏鳥で、黄色いアイリングがお洒落なチドリの仲間です。

山と渓谷社の「野鳥の名前」にちょっと面白いことが書いてありました。

「万葉集」には「ちどり」が登場する歌が25種あるそうです。

漢字の原文では、知鳥、智鳥、乳鳥、知杼里、知杼利、知登利と書かれてる歌が計9種、千鳥と書かれたものが計16種あるそうです。

奈良時代の「ちどり」が、どのチドリの種類をを指してるものかは分からないそうですが、人々には昔から認識されていた鳥のようです。

ちなみに、酒に酔っぱらって歩く千鳥足は、この鳥のまっすぐ歩かない様子になぞらえたものだそうですよ。



前に書いたこともあるのですが、チドリの語源には、2つの説があるようで、①100羽も100羽もの大きな群れになることから「千鳥」②鳴き声に由来する説。

コチドリが大群で飛んでる場面は見たことが無いのですが、シロチドリは大きな群れでいる事があるとか・・・・

果たして、どちらなのでしょうかね。


4月~7月頃までが繁殖期、近いうちに、親子一緒の場面が見れるかもしれません。
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