さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

ツルシギ(鶴鷸)も~

2018年10月17日 | 野鳥
コシジロウミツバメはただプカプカと漂ってるだけなので、その合間にツルシギを撮ることにします。
この沼には、今年もツルシギが時々やって来てたようですが、落ち着いてくれません。
この日のツルシギ(鶴鷸)も、その後すぐに抜けてしまったようで、居心地が悪いのかな?

遠くにいたツルシギが・・・・・・


そろりそろりとやって来て・・・・・


すぐ近くで遅い昼食タイム??


右や左とゆったり歩く姿は・・・・・・あなたは小型のツルのつもり?


ふと立ち止まって・・・・・


今度は我が身が気になる!!


時々、物静かに・・・・・・あなたは何に思いを・・・・・


ハシビロガモ(嘴広鴨)が3羽、いました。この沼に居つく気はないようで、台風で一時避難してきただけのようです。
虹彩が黄色いので雄のエクリプスか?  翌日には姿を見せませんでした。



結局、台風一過、珍鳥のコシジロウミツバメのほかシマアジ・ツルシギが姿を見せたものの今はその姿はありません。
暫く前から時々姿を見せていたツバメチドリには会うことが叶わず、残念なことをしました。



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ヤマジノホトトギス・クサギの実など

2018年10月15日 | 
野鳥が続いたので、今回は、北本自然観察公園の続きです。
公園でのもう一つの目的が、ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)です。
昨年は時機を逸してしまって、見れなかったのですが、今年は綺麗な花を見ることが出来ました。咲いていたのは暗い日陰の斜面です。


ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
ヤマジノホトトギスは北海道南西部から九州に分布するユリ科ホトトギス属の多年草で、日本固有種です。
白色の花に、紫色の斑点があるのが特徴で、花びらは6枚。
ホトトギスという名前、もともと、花被片の斑点が鳥のホトトギス(杜鵑)の胸にある斑点に似てるからその名がつけられたそうですが、
山路で見られるホトトギスで「ヤマジノホトトギス」。面白いですね。
しからば、平地で見られるホトトギスは「ヘイチホトトギス?」・・・・・・・・まさか!!(笑)
調べてみるとホトトギスの仲間って結構種類が多いんですよね。


もう少し近寄ってみると・・・・・
ヤマホトトギスやセトウチホトトギスに似てるそうですが、花被片や花柱の模様や形状が違うそうです。実物は見たことないのですが・・・・・・
(見分け方)
ヤマジノホトトギス:花被片は水平に開き、、花柱には斑点がない
ヤマホトトギス:花被片は反り返り、花柱に斑点がある
セトウチホトトギス:花被片は水平に開き、下部に黄色の斑紋がある。また、花柱には斑点がある



管理棟の前では、クサギ(臭木)の実が生ってます。葉に悪臭があるそうですが、どんな匂いがするのでしょうね。
実は、美味しそう~!!


湿地帯では、ミズアオイ(水葵)の花が咲いてます。日本では、準絶滅危惧種に指定されています。


次の植物はなんだか分かりますか?      タコノアシ(蛸の足)です。蛸の足に見えますか?
以前は、河川下流域・河口域の湿地や水田周辺などでよく見られたのですが、最近は見つけるのが難しいほど減少してるそうです。


木道では、ツマグロヒョウモンの遅い春??  雄が盛んに雌にラブラブアタック??仲が良さそうです。



久しぶりの公園も、秋の気配が漂い始めて、あとひと月もすると、冬鳥たちも到着することでしょう。




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コシジロウミツバメ(腰白海燕)初見

2018年10月13日 | 野鳥
強い台風24号が通過した翌日(10月1日)、台風一過の青空!!
嵐の後、沼に何か珍しい鳥でも入ってないかと、いつものI沼に向かいます。
現地に到着すると、10人くらいの鳥撮りさんたちが集まってます。
居たのは・・・・・・未見の鳥?????  真っ黒で地味な鳥です!!
日差しが強く、逆光気味なのでうまく色が出ませんが・・・・・コシジロウミツバメです。


よく見ると、左の翼の風切り羽が欠落してるようですね。台風のせい??
波間にプカプカと、まさに嵐から避難して、暫し、翼を休めてるように見えます。


コシジロウミツバメ(腰白海燕)
ウミツバメの仲間で、日本には夏鳥として渡来し、繁殖地としては北海道の大黒島が有名で、
「大黒島海鳥繁殖地」として他種も含め繁殖地が国の天然記念物に指定されています。
少し古い資料ですが、環境省の1973年の調査では、その数約200万羽で、同島の無人化に伴い営巣地は全島に広がっているそうです。
大国島以外にも、北海道の根室半島友知岬、及び霧多布の小島でも生息が確認されてます。
また、岩手県釜石市の三貫島でも、未確認ながらコシジロウミツバメが繁殖期間中に観察されてるとか。


餌を捕る様子も無く、ただプカプカと浮かんでるだけなので、早々に切り上げて、ツルシギとシマアジ探しに移動します。
3羽入ってるはずのシマアジは、コガモの群れの中に紛れ込んでるようですが姿は確認できず。ツルシギは干潟でのんびり餌捕りに専念中でした。
ツルシギを撮り終えて、沼の西側に移動すると、東側にいたコシジロウミスズメが、西側に移動してきてます。
鳥撮りさんたちも、いつの間にか増えて、5~60人くらいいるでしょうか。携帯電話の威力恐るべしですね。
こちらからは順光なのですが、遠い!! 大きくトリミングしたものですが、体色がよく分かると思います。



すぐ近くには、ハジロカイツブリが2羽いました。コシジロウミツバメの周辺を行ったり来たり!!





初めて見たコシジロウミツバメもこの日限りで、翌日には姿を見ることはできませんでした。
風切り羽が欠落していたので心配したのですが、無事旅立ったようです。
ツルシギの写真は、後日載せますね。


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セイタカシギの水浴び

2018年10月10日 | 野鳥
コガモ・アオアシシギ・コチドリ・シロチドリなどで賑わってきた沼の主役は、やはりセイタカシギですね。
アオアシシギも、セイタカシギがやって来ると、その場を離れて道を譲ることが多いです。


そんなセイタカシギの1羽が、派手な水浴びを始めました。




写真では分かり難いので、動画でも撮ってみましたよ。(クリックしてみてください)コガモもビックリして右往左往です。


コチドリやコガモの間を悠々と闊歩します。まさにこの沼の主人公。



こんなセイタカシギたちも、台風一過やってきた珍客に主役を譲り渡すことになろうとは、この時点では考えてなかったでしょうね。(笑)

〈おまけ〉
色物が無かったので、駐車場近くに咲いていたコスモスを載せますね。





しばらく在庫が続きます。

*今回はセイタカシギ連載のためコメント欄は閉じてます。





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北本自然観察公園のワタラセツリフネソウ

2018年10月08日 | 
9月28日、北本自然観察公園ではワタラセツリフネソウやヤマジノホトトギスの花が見頃だというので出かけてみました。
24日には、池にシマアジが入ったとのことなので、もしか見れるかもしれないと、期待しながら・・・・・
園内には居ると、早速ワタラセツリフネソウの花が出迎えてくれます。


ワタラセツリフネソウは(渡良瀬釣船草)以前にも取り上げたのですが、改めて整理してみますね。
ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)の花弁は、次の写真のように5枚ですが、
ワタラセツリフネソウは、下側にある2つの大きな大花弁(④⑤)の上にある小さな小花弁(②③)の先端が、黒く萎縮してるのが特徴です。
小花弁全体の形もツリフネソウと異なります。


少し大きくした写真を見るとよく分かります。
日本固有種で、渡良瀬遊水地(栃木県)で2005年9月に発見されました。ツリフネソウによく似ていて以前は区別されていなかったそうです。
渡良瀬遊水地で大和田真澄氏が気づき、愛知教育大学の渡邊幹雄助教授と共に植物学会で発表されました。
栃木、群馬、埼玉、茨城、千葉県に分布していてるそうですから、今度ツリフネソウを見つけたら、確認して見ると面白いかも知れません。


面白いことに、このワタラセツリフネソウには花に4つの型があるそうです。
花の内部(赤い矢印部分)に、黄色い部分があるものとないもの、斑点があるものとないもの、その組み合わせで4つの型があるとか!
黄色に斑点型・黄色に無斑型・白に斑点型・白に無斑型の4種類だそうです。
ここ北本自然観察公園にサイテルワタラセツリフネソウは、1番目の黄色に斑点型かな?


漢字では、「釣船草」、「吊舟草」と書きますが、花の形が、吊り下げられた釣り船に見立てたものだそうです。
(一説では、活け花で使う釣船型の花器に見立てたものだともいわれています。)
空中にふわっと浮かぶ釣り船!  ロマンを感じますね。


上手い具合に、ホシホウジャクもやってきましたよ。他にハナバチもたくさんいるところを見ると、蜜も多そうです。



この公園のあちこちに、小さなミゾソバ(溝蕎麦)の花もいっぱい咲いてます。



この小さな花は????キツネノマゴ????


全く分からないのは、次の植物です。あちこちに生えていて、日差しを浴びて細い糸状の突起がキラキラ輝いてました。
花が咲いた後??? 
nampooさんに教えて頂きました。チジミザサの花が咲いた後だそうです。有難うございます。それにしても変わった形してますね。 



次回は、ヤマジノホトトギスです。


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