Amazon Prime Videoで鑑賞しました。2015年に公開された、ハートウォーミングなクリスマス・コメディです。
実は見始めてから、クリスマス映画と知りました。^^; 見る時期が若干遅れてしまいましたが、クリスマスデコレーションに彩られたアメリカ郊外の美しい住宅街や、クリスマス準備に忙しい人々、華やいだ街の様子にわくわくし、すぐに映画の世界に引き込まれました。
アメリカ版ラブ・アクチュアリーといった感じで、いくつかのエピソードが平行して描かれるクリスマスの群像劇です。登場人物は、いずれもクーパー家の一員か、家族とつながる人物。終盤のクリスマスパーティでクーパー家の面々が勢揃いし、そういうつながりだったのか!とわかります。
ラブ・アクチュアリーと同じく、登場人物たちはそれぞれに悩みや問題を抱えていますが、最後はダンスで締めくくり、なんとなく丸く収まります。^^
物語の中心となるのは、結婚40年目にして離婚の危機を迎えているシャーロット(ダイアン・キートン)とサム(ジョン・グッドマン)の夫婦。そこに、職を失った息子、不倫をしている娘、シャーロットに贈るプレゼントを衝動的に万引きしてしまった妹など、それぞれに秘密を抱えた家族たちのエピソードが加わります。
私が気に入ったのは、娘エレノア(オリヴィア・ワイルド)のエピソードです。地元の医師と不倫関係を続けているエレノアは、実家に帰るのが気が重く、空港のバーで知り合った、好青年の軍人ジョー(ジェイク・レイシー)を恋人と偽って、家族に紹介することを思いつきます。
リベラルな家庭に育ったエレノアと、南部の保守的な家庭で育ったジョー。最初は何かと話がかみ合わないのですが、ちょっぴりお疲れ気味で、心がすっかりささくれ立ってしまっているエレノアが、健やかでまっすぐなジョーといっしょにいる間に、少しずつ変わっていくところがとてもよかったです。会話のキャッチボールも楽しかった。
オリヴィア・ワイルドがすてきだな~と思ったら、彼女は今「リチャード・ジュエル」に出ているんですね。ますます見なくちゃ!と思いました。そしてジェイク・レイシーは「女神の見えざる手」(Miss Sloane)に登場するエスコートサービスの彼だったんですね。(この映画の彼も惚れぼれとするいい男でした!)
このほか、アマンダ・セイフライドやマリサ・トメイなどが出演。また、ブレイクする前のティモシー・シャラメが、いけてない高校生役で出ています。