世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

「司法における男女共同参画」シンポジウム・報告その2

2006年03月08日 | 男女共同参画
(今日の夜食:手作りアップルパンケーキ with いちごソース&メープルシロップ)

昨日のシンポジウムの報告の続き。以下は質疑の時間のやりとりです。

Q「男女共同参画が進むと、男性の既得権が奪われる、とか、男性が損をする、というような感覚を持っている男性が結構いると思いますが、では、男性にとってのメリットはあるのでしょうか?」(育児休暇をとったことがあるという男性弁護士)

A「育児休暇をとっていかがでしたか?大変だけど子育てに参画できたことで、子どもがこんなにかわいいい、子どもと関わるのは楽しいと実感できたのでは?そういう男性は、娘が大きくなった時に“お父さんのパンツを割り箸ではさむ”なんて扱いをされることはないでしょう」

A「子育てが終わったあとの夫婦二人だけの生活は20年も残っています。それをどう過ごすのか、ということをもっと真剣に考えておいた方がいいです。男女共同参画を理解できる男性は、熟年離婚を言い渡されることはまずないでしょう」


Q「男女共同参画社会が進み、妻の方が夫より社会的地位が高くなったら、夫婦でうまくいかなくなるのでは?」

A「スウェーデンでは、男性も女性も経済的に自立していますから頼るということはほとんどないです。もし社会的に地位が高い妻を持っていたら、スウェーデンの男性は自分がその女性の夫であることを誇りに感じていると思います」

A「妻が夫に経済的に頼っている関係だったら、夫に稼ぎがなくなったら、リストラでもされたら、もうその夫は要らなくなります。お互いが経済的にも生活的にも自立していて頼る必要がない、でも一緒にいる。一緒にいたい。というのはそれだけ愛されている、という関係だから。それってすてきですよね」

・・・これは質疑の一部ですが、本質的なことが相当含まれていると思います。


男女共同参画社会の推進は、男性にとってもいい社会。生きやすい社会。個性が認められる社会。自分ひとりで頑張らなくてもいい社会。

EUでは、世界の中で競争力を発揮するために“すべての人の能力を十分に生かすこと”を戦略としている。だから男女共同参画社会の実現が必要なのだ、ということです。

日本にはどうしてこんなに大切で当たり前のことを、“誤解してバッシングする人”がいるんでしょ?!男女共同参画の本来のプラスの意味がきちんと伝わって、みんながいいイメージを持てるようになるといいな、と思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「司法における男女共同参画」シンポジウム・報告その1

2006年03月08日 | 男女共同参画
7日(火)は、関東弁護士連合会主催のシンポジウム「司法における男女共同参画~その条件づくり~」に行って来ました。

■基調報告「司法における男女共同参画の現状と課題」
■パネルディスカッション
 内閣府男女共同参画局局長:名取はにわ氏
 持続可能なスウェーデン協会日本代表:レーナ・リンダル氏
 新東京法律事務所弁護士:相澤光江氏
 専修大学法学部教授:神長百合子氏

夕方6時~終了予定の8時半を超えての勉強会でしたが、内容がとても充実していて、あっという間の2時間半でした。

弁護士会といえば、最も人権が尊重されている世界であり、男女平等が一番進んでいる世界だろう、と誰もが想像しますよね。

・・・と、と、ところが!ついこの間まで、日弁連の人権大会の後に開催される親睦パーティーの席にはコンパニオンが呼ばれ、女性弁護士たちからやめるべきだと指摘されたということ。

さすがにその大会では呼ばれなくなったけれど、未だ、地方のパーティーなどでは「コンパニオンを呼ぶのは当たり前。何でいけないの?職業差別するの?」という感覚だとか。(そういえば、某議会の某会派の視察でも、食事の時間にはコンパニオンを呼んでいるところがあったっけ・・・)

意外と法曹界もまだまだ、のところがあるんですね。今日は男性の参加者もたくさんいたことですし、今後とも、ぜひ頑張っていただきたいです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ブログ村バナー

にほんブログ村 政治ブログ 政治家(市区町村)へ
にほんブログ村