こんなに疲れた議会はなかった・・・というくらい、疲れた一日でした。
怒りを通り越してあきれ果て、“開いた口がふさがらない”とはこのことだ、と。なんという後味の悪い議会だったことでしょう。
区議会事務局によると、今週の土曜日には今日の本会議の様子が世田谷区議会のホームページの録画中継で見られる、ということですので、区民の皆様、ぜひ、ぜひ、ご覧になって下さい。
まず、以下は、昨日の記者会見の記事ですが、今朝、新聞各紙に出ました。(写真は読売新聞)
今朝のテレビ朝日[スーパーモーニング」でも、記者会見の模様が放映されたということです。残念ながら私は見ていないのですが、25年前の(町田市立真光寺中学校教員時代の)教え子から「今朝テレビを見ていたら小島(旧姓)先生が出ていたのでびっくりしました!どこかで議員をされていると聞いてはいましたが・・・」とメールが来て、こちらの方が驚いてしまいました。
そして、今日の午後1時から始まった本会議。テレビ、新聞等のマスコミ各社で傍聴席はほぼ満杯です。
通常の議案の決議などが終了した後に、議員提出議案「森学議員に対する辞職勧告決議」について取り扱う時間となりました。
まず、冒頭、森学議員からの“弁明”。
「事実と異なった一等書記官と記載してしまったことを、まず心よりおわび申し上げます」と謝罪。
しかし、その後すぐに、「しかし、」と始まり、以下の驚くような内容の弁明が始まりました。
「安易に多数派を持って、主権者たる区民の負託を受けた議員を辞職させようとする、そのことに大いなる危惧を感じている。多数を持って、区民の代表である議員を、安易に排除することは・・・」と語り始めたのです。
話にならないとはこのことでしょう。
「虚偽記載での当選は、区民の負託を受けたとはいえない。選ばれたとは認められない」そのこと自体が問われているのに、根本が全くわかっていない発言です。
また、この森学氏の件で、我々議員がどれほど心を痛め、対策に追われ、時間と労力を費やしたことか、議員の身分に関わる問題だから安易なことはできない。しかし、選挙においてこんなうそがまかり通るようなことがあったら民主主義の崩壊である!と、それはもう大変な苦労をした上での、今日の「辞職勧告決議」であるのに、「安易に多数派を持って議員を排除しようとする」・・・と、弁明が始まった時には、議場は騒然としました。
全く反省の色が見られなかった弁明に、怒り、驚き、呆れ果て・・・
そして、本人が、除席の規定により議場から出て行った後に、決議に対する賛成討論が行なわれたのですが、賛成意見は、以下の順番で述べられました。
木下やすゆき議員(一人会派)→おおば正明議員(せたがや政策会議)→山木きょう子議員(生活者ネットワーク)→里吉ゆみ議員(共産党)→稲垣まさよし議員(民主党)→諸星養一議員(公明党)
自民党・畠山晋一議員は、「区民の投票行動を誤らせる行為であり、単純な勘違いで済まされる問題ではない」と、この決議の提案理由を代表して述べました。
決議文はこちら↓です。
以下は提案者の31名。賛成意見を述べた議員(上記6名)は署名はしないルールとなっています。それ以外で署名をしていないのは、民主党の議員(9名)と共産党の議員(4名)。
私の会派「せたがや政策会議」の賛成意見の要旨は以下の通りです。
●改めて森学議員にあっては自らいさぎよく職を辞することを求めるものである。
●今私は、議会で自由に発言する権利のもと森学議員に対して辞職すべしという意見を述べている。その根拠は明らか。選挙公報および選挙ポスターにおいてウソを書いたという一点において、 すでに有権者との信頼関係は破綻したと見るからである。
●そもそも選挙広報および選挙ポスターにウソを書いたということは森学議員も認めているのであり、推定無罪の原則も「疑わしきは罰せず」 も適用できない。この件については「疑わしき」は事実上存在しない。
●議会は裁判所ではないのだから、司法をなぞるような発言であっては、世田谷区議会の自律性、政治的良心、もっといえば正義感が逆に疑われることになる。倫理は法律を越えたところに存在するのであって、少なくとも今回のように公正な選挙にあって有権者をだましてまで当選を目指した行為は断じて許されるものではなく、公選法がどうのと言う以前の問題である。
●現在、世田谷区議会に注がれる区民の目は森学議員ではなく私たちにあることを自覚すべきである。即ち区民との信頼関係をことごとく裏切った人間に対して世田谷区議会としてどう対処するのか、そのことがまだまだ信頼関係の絆を信じたい多くの区民から問われている。
●その回答とでもいうべき、まさに世田谷区議会の政治的意思表示となるのが本決議であり、もとより法的な裁きとは一線を画すものである。
●本決議にいささかの躊躇を感じる議員がいるとしたら、その議員の正義感を疑う。議会が正義の実現の場であることは普遍の大原則。議会が正義をおろそかにしたら、議員が正義の実現について鈍感になることが、どういうことか。今回の事件についてはこの正義感が最大限発揮されなければ区民の信託を受けた区議会議員の資格はないのではないかと強く感じる。(正義とは、不正のない状態を指し示すものであり、特定の価値観についての正義を言っているのではない
●今回の辞職勧告決議を最初に提出すべきは民主党の議員であるべきだったろうと考えるものだが、今日に至るまで議会で積極的な発言も行動もされなかったことは誠に残念。黙って賛成とは、選挙選での勇姿とはほど遠いイメージでとまどうばかりである。また選挙でウソをついてまで当選した議員がいるということについて素朴な怒りもないような、あるいは無いようにしか見えない人は、何のために議員になったのか。
●民主党の同じ会派に現在おられる議員が、今回の選挙直前の4月13日に「議員志願者の若者にも気を付けなければなりません。なぜなら、税金も払ったこともないのに、就職感覚で、「議員になったら給料がもらえるから」との志願者も大勢いるのが実態です。現に「議員になって初めて税金をはらったよ」などとふざけた事を言っていた議員がいたことも事実!用心しなければなりません。」とブログに書いている。
●若い人が改革に燃えて議会に出てくるのは良いことだし、若い人ならではのエネルギーとか時代感覚もあり、大いに期待したい。しかしながらその若い人たちというのが、今挙げた民主党の先輩議員による“議員志願者の若者”と合致するのか定かではないが、今回の臨時議会に至るまでの目に映る範囲での活動で言えば、議会改革を唱える前にまず民主党改革なのでは?と老婆心ながら言いたくなる。少なくとも森学議員は、会派は別になったとはいえ、民主党の議員であることには変わりない。
●森学議員の謝罪は表面的だけのように感じてならない。あれだけ情報公開を叫んでいた人間が肝心な時に何よりも森学議員の情報公開をしていない。それどころか今回の事件につながる情報を公開したあとにその情報を削除している。何の断りもなく。謝罪も議長に対してだけしておいて、区民に対するブログにおいては一言も今回の経緯については触れていない。というより更新をパタリと止めている。こういう対応についても議員としての誠実さを感じ取れない。
●森学議員が税金の無駄使いについて選挙戦も含めて言及していたことは誰もが知っていることで、公費負担についても強い関心があったことも周知の事実。今回の事件を深く謝罪するのならば、日頃から税金の無駄使いや選挙の公費負担に重点を置いて活動されているのならば、ウソを書いたポスターの公費負担は請求しないのが当然。そこを平然と公費負担するということであっては、ましてや、上限額(57万円あまり)を請求するとあれば、一体世の中をどう考えているのか、ということになる。
●有権者にウソをつき、そのウソをついたポスター代を有権者に負担させるということをしている。これでは有権者は二重の意味で、森学議員によって痛い目に遭わされているようなもの。気づきませんでした、すみません、とでも言うのか。このことを持ってしても許し難い所行であると考える。
●ここで本人がいないのは残念だがあえて、森学議員に言いたい。あなたは自身の会員制ブログのプロフィールにおいて、自分の中のルールを書かれている。そのルールを覚えているだろうか。そこには以下のことが書かれている。自分の中のルール、ウソはつかない。約束は守る。そして保身はしない。森学議員にあってはこの最後の一つくらいは今守るべき時期にきているのではないか。
●森学議員には、この決議案が出されるに至ったことを真摯に、重く受け止め、自ら潔く辞職されることをこの場からも勧告するものである。以上をもって賛成意見とする。
これら、各会派からの意見が続く中、公明党の意見を聞かずして、民主党の新人議員3名(風間ゆたか議員、中村公太朗議員、上杉裕之議員)が議場を退席しました。
「これほど重要な表決をする時に、他会派の意見を最後まで聞くこともせずに退席するとは何事か?!議会の休憩を求める」と、おおば議員から動議が出され、本会議は一時中断され、議会運営委員会が開かれて対応が協議されました。
結局、本会議再開後、議長から「会議中の退席については良識をもってあたるように」と注意が促されましたが、先の3名の議員は同じように退席しました。
理事会と議会運営委員会で、「3名が退席する理由は?決議に賛成できないということか?」と、民主党の幹事長・稲垣議員に、私と上島よしもり議員が問いましたが、「理由はわからない。賛否を表さないということだ」との答弁でした。
議会において、様々な議案が上がってくる中で、時には、「どうしても会派で決定したことに従えない。しかし反対はできない」という状況となり、やむを得ず表決の際に退席するということもあるでしょう。
しかしながら、今回の議員の身分に関する非常に重要な決議に対して(ましてや彼らと同じ民主党の議員の話です)、議員の権利でもあり責務でもある議決を“放棄する”ということは、あまりにも無責任ではないか、と感じました。もし反対であるなら、議場できちんと反対すべきだったのでは?と思います。もちろん、これは私の個人的な感想に過ぎませんが、私のポリシーからしたら考えられないことです。
最後の最後に、またまた驚いたことは、森議員は、「本会議終了後に記者会見をする」と、マスコミ関係者に約束をしていたにもかかわらず、すっぽかして帰ってしまったそうです。
「議会制民主主義の精神に立脚し、区民の皆様からのご負託に応えるべく、議員活動に全力で取り組んでまいります」という紙が配られたということでした。
今日一日、この報告をまとめるだけでも、一体何時間を費やしていることか・・・。区民の皆様に、議会情報をお伝えすることが議員の重要な仕事のひとつであり、そこから区民参画が図れるように、という想いで日々活動しておりますが、このような情けない状況を報告しなければならない世田谷区議会はどうなってしまうのか?!と、大変な疲労感に襲われています。
しかし、議会は正義の場でなければなりません。これからもその精神にのっとって、それこそ、「区民の皆様からいただいた信託に応えるべく」議員としての責務をしっかり果たしていこうと思います。
怒りを通り越してあきれ果て、“開いた口がふさがらない”とはこのことだ、と。なんという後味の悪い議会だったことでしょう。
区議会事務局によると、今週の土曜日には今日の本会議の様子が世田谷区議会のホームページの録画中継で見られる、ということですので、区民の皆様、ぜひ、ぜひ、ご覧になって下さい。
まず、以下は、昨日の記者会見の記事ですが、今朝、新聞各紙に出ました。(写真は読売新聞)
今朝のテレビ朝日[スーパーモーニング」でも、記者会見の模様が放映されたということです。残念ながら私は見ていないのですが、25年前の(町田市立真光寺中学校教員時代の)教え子から「今朝テレビを見ていたら小島(旧姓)先生が出ていたのでびっくりしました!どこかで議員をされていると聞いてはいましたが・・・」とメールが来て、こちらの方が驚いてしまいました。
そして、今日の午後1時から始まった本会議。テレビ、新聞等のマスコミ各社で傍聴席はほぼ満杯です。
通常の議案の決議などが終了した後に、議員提出議案「森学議員に対する辞職勧告決議」について取り扱う時間となりました。
まず、冒頭、森学議員からの“弁明”。
「事実と異なった一等書記官と記載してしまったことを、まず心よりおわび申し上げます」と謝罪。
しかし、その後すぐに、「しかし、」と始まり、以下の驚くような内容の弁明が始まりました。
「安易に多数派を持って、主権者たる区民の負託を受けた議員を辞職させようとする、そのことに大いなる危惧を感じている。多数を持って、区民の代表である議員を、安易に排除することは・・・」と語り始めたのです。
話にならないとはこのことでしょう。
「虚偽記載での当選は、区民の負託を受けたとはいえない。選ばれたとは認められない」そのこと自体が問われているのに、根本が全くわかっていない発言です。
また、この森学氏の件で、我々議員がどれほど心を痛め、対策に追われ、時間と労力を費やしたことか、議員の身分に関わる問題だから安易なことはできない。しかし、選挙においてこんなうそがまかり通るようなことがあったら民主主義の崩壊である!と、それはもう大変な苦労をした上での、今日の「辞職勧告決議」であるのに、「安易に多数派を持って議員を排除しようとする」・・・と、弁明が始まった時には、議場は騒然としました。
全く反省の色が見られなかった弁明に、怒り、驚き、呆れ果て・・・
そして、本人が、除席の規定により議場から出て行った後に、決議に対する賛成討論が行なわれたのですが、賛成意見は、以下の順番で述べられました。
木下やすゆき議員(一人会派)→おおば正明議員(せたがや政策会議)→山木きょう子議員(生活者ネットワーク)→里吉ゆみ議員(共産党)→稲垣まさよし議員(民主党)→諸星養一議員(公明党)
自民党・畠山晋一議員は、「区民の投票行動を誤らせる行為であり、単純な勘違いで済まされる問題ではない」と、この決議の提案理由を代表して述べました。
決議文はこちら↓です。
以下は提案者の31名。賛成意見を述べた議員(上記6名)は署名はしないルールとなっています。それ以外で署名をしていないのは、民主党の議員(9名)と共産党の議員(4名)。
私の会派「せたがや政策会議」の賛成意見の要旨は以下の通りです。
●改めて森学議員にあっては自らいさぎよく職を辞することを求めるものである。
●今私は、議会で自由に発言する権利のもと森学議員に対して辞職すべしという意見を述べている。その根拠は明らか。選挙公報および選挙ポスターにおいてウソを書いたという一点において、 すでに有権者との信頼関係は破綻したと見るからである。
●そもそも選挙広報および選挙ポスターにウソを書いたということは森学議員も認めているのであり、推定無罪の原則も「疑わしきは罰せず」 も適用できない。この件については「疑わしき」は事実上存在しない。
●議会は裁判所ではないのだから、司法をなぞるような発言であっては、世田谷区議会の自律性、政治的良心、もっといえば正義感が逆に疑われることになる。倫理は法律を越えたところに存在するのであって、少なくとも今回のように公正な選挙にあって有権者をだましてまで当選を目指した行為は断じて許されるものではなく、公選法がどうのと言う以前の問題である。
●現在、世田谷区議会に注がれる区民の目は森学議員ではなく私たちにあることを自覚すべきである。即ち区民との信頼関係をことごとく裏切った人間に対して世田谷区議会としてどう対処するのか、そのことがまだまだ信頼関係の絆を信じたい多くの区民から問われている。
●その回答とでもいうべき、まさに世田谷区議会の政治的意思表示となるのが本決議であり、もとより法的な裁きとは一線を画すものである。
●本決議にいささかの躊躇を感じる議員がいるとしたら、その議員の正義感を疑う。議会が正義の実現の場であることは普遍の大原則。議会が正義をおろそかにしたら、議員が正義の実現について鈍感になることが、どういうことか。今回の事件についてはこの正義感が最大限発揮されなければ区民の信託を受けた区議会議員の資格はないのではないかと強く感じる。(正義とは、不正のない状態を指し示すものであり、特定の価値観についての正義を言っているのではない
●今回の辞職勧告決議を最初に提出すべきは民主党の議員であるべきだったろうと考えるものだが、今日に至るまで議会で積極的な発言も行動もされなかったことは誠に残念。黙って賛成とは、選挙選での勇姿とはほど遠いイメージでとまどうばかりである。また選挙でウソをついてまで当選した議員がいるということについて素朴な怒りもないような、あるいは無いようにしか見えない人は、何のために議員になったのか。
●民主党の同じ会派に現在おられる議員が、今回の選挙直前の4月13日に「議員志願者の若者にも気を付けなければなりません。なぜなら、税金も払ったこともないのに、就職感覚で、「議員になったら給料がもらえるから」との志願者も大勢いるのが実態です。現に「議員になって初めて税金をはらったよ」などとふざけた事を言っていた議員がいたことも事実!用心しなければなりません。」とブログに書いている。
●若い人が改革に燃えて議会に出てくるのは良いことだし、若い人ならではのエネルギーとか時代感覚もあり、大いに期待したい。しかしながらその若い人たちというのが、今挙げた民主党の先輩議員による“議員志願者の若者”と合致するのか定かではないが、今回の臨時議会に至るまでの目に映る範囲での活動で言えば、議会改革を唱える前にまず民主党改革なのでは?と老婆心ながら言いたくなる。少なくとも森学議員は、会派は別になったとはいえ、民主党の議員であることには変わりない。
●森学議員の謝罪は表面的だけのように感じてならない。あれだけ情報公開を叫んでいた人間が肝心な時に何よりも森学議員の情報公開をしていない。それどころか今回の事件につながる情報を公開したあとにその情報を削除している。何の断りもなく。謝罪も議長に対してだけしておいて、区民に対するブログにおいては一言も今回の経緯については触れていない。というより更新をパタリと止めている。こういう対応についても議員としての誠実さを感じ取れない。
●森学議員が税金の無駄使いについて選挙戦も含めて言及していたことは誰もが知っていることで、公費負担についても強い関心があったことも周知の事実。今回の事件を深く謝罪するのならば、日頃から税金の無駄使いや選挙の公費負担に重点を置いて活動されているのならば、ウソを書いたポスターの公費負担は請求しないのが当然。そこを平然と公費負担するということであっては、ましてや、上限額(57万円あまり)を請求するとあれば、一体世の中をどう考えているのか、ということになる。
●有権者にウソをつき、そのウソをついたポスター代を有権者に負担させるということをしている。これでは有権者は二重の意味で、森学議員によって痛い目に遭わされているようなもの。気づきませんでした、すみません、とでも言うのか。このことを持ってしても許し難い所行であると考える。
●ここで本人がいないのは残念だがあえて、森学議員に言いたい。あなたは自身の会員制ブログのプロフィールにおいて、自分の中のルールを書かれている。そのルールを覚えているだろうか。そこには以下のことが書かれている。自分の中のルール、ウソはつかない。約束は守る。そして保身はしない。森学議員にあってはこの最後の一つくらいは今守るべき時期にきているのではないか。
●森学議員には、この決議案が出されるに至ったことを真摯に、重く受け止め、自ら潔く辞職されることをこの場からも勧告するものである。以上をもって賛成意見とする。
これら、各会派からの意見が続く中、公明党の意見を聞かずして、民主党の新人議員3名(風間ゆたか議員、中村公太朗議員、上杉裕之議員)が議場を退席しました。
「これほど重要な表決をする時に、他会派の意見を最後まで聞くこともせずに退席するとは何事か?!議会の休憩を求める」と、おおば議員から動議が出され、本会議は一時中断され、議会運営委員会が開かれて対応が協議されました。
結局、本会議再開後、議長から「会議中の退席については良識をもってあたるように」と注意が促されましたが、先の3名の議員は同じように退席しました。
理事会と議会運営委員会で、「3名が退席する理由は?決議に賛成できないということか?」と、民主党の幹事長・稲垣議員に、私と上島よしもり議員が問いましたが、「理由はわからない。賛否を表さないということだ」との答弁でした。
議会において、様々な議案が上がってくる中で、時には、「どうしても会派で決定したことに従えない。しかし反対はできない」という状況となり、やむを得ず表決の際に退席するということもあるでしょう。
しかしながら、今回の議員の身分に関する非常に重要な決議に対して(ましてや彼らと同じ民主党の議員の話です)、議員の権利でもあり責務でもある議決を“放棄する”ということは、あまりにも無責任ではないか、と感じました。もし反対であるなら、議場できちんと反対すべきだったのでは?と思います。もちろん、これは私の個人的な感想に過ぎませんが、私のポリシーからしたら考えられないことです。
最後の最後に、またまた驚いたことは、森議員は、「本会議終了後に記者会見をする」と、マスコミ関係者に約束をしていたにもかかわらず、すっぽかして帰ってしまったそうです。
「議会制民主主義の精神に立脚し、区民の皆様からのご負託に応えるべく、議員活動に全力で取り組んでまいります」という紙が配られたということでした。
今日一日、この報告をまとめるだけでも、一体何時間を費やしていることか・・・。区民の皆様に、議会情報をお伝えすることが議員の重要な仕事のひとつであり、そこから区民参画が図れるように、という想いで日々活動しておりますが、このような情けない状況を報告しなければならない世田谷区議会はどうなってしまうのか?!と、大変な疲労感に襲われています。
しかし、議会は正義の場でなければなりません。これからもその精神にのっとって、それこそ、「区民の皆様からいただいた信託に応えるべく」議員としての責務をしっかり果たしていこうと思います。