世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

いのちの電話、メールでも!

2006年10月16日 | 心の健康&自殺対策
昨日の東京新聞の記事ですが、今日から「いのちの電話」では、電子メールによる草案を試行的に始めるそうです。(来年3月まで)

専用HPにアクセスし、そこからメールが送れるようになっています。
http://www.inochinodenwa-net.jp/
今の時代に合った対応だと思います。このことが、子どもの自殺予防に役立ってくれることを願っています。

・・・ですが、そんな中、福岡県で中学2年生がいじめを苦にして自殺した、という事件。続いて、今度は、横須賀市で小学校5年生が・・・。

ああ、なんということでしょう。

早急に、我々大人が、子どもの心の変化に気がつく目を持つことが必要です。以下に、「地域で自殺対策を推進する地方議員有志の会」代表の藤野英明横須賀市議からのメッセージをご紹介します。


 ・眠れない
 ・いったん眠っても、すぐに目が覚めてしまう
 ・恐ろしい夢を見る
 ・自殺した人のことをしばしば思い出す
 ・友達が自殺した瞬間の場面が目の前に現れる気がする
 ・自殺が起きたことについて自分を責める
 ・死にとらわれる
 ・自分も突然自殺をはかるのではないかと心配になる
 ・やる気が起きない
 ・いつもぼんやりしている
 ・勉強に身が入らない
 ・注意が集中できない
 ・誰にも会いたくない
 ・不安でたまらない
 ・ひとりでいるのが怖い
 ・いつもびくびくしている
 ・心臓がドキドキする
 ・息苦しい
 ・過呼吸が起こる
 ・落ち着かない
 ・悲しくてたまらない
 ・涙があふれる
 ・感情が不安定になる
 ・コントロールできない怒りを覚える
 ・どことなく体がだるい
 ・食欲が無い

■これらの症状がこどもたちに見えた時にはどうか専門家に相談して下さい。

■こどもたちを決して一人きりで悩ませないで下さい。

■こどもたちは言葉で語ることではなく体の症状で気持ちを表現することが多くありますから、どうかこどもたちをしっかりと見守ってあげて下さい。




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世田谷区民スポーツまつり

2006年10月15日 | 議員活動
今日は、世田谷区総合運動場で「区民スポーツまつり」が開催されました。ちょっと風が強くて冷たかったですが、好天に恵まれてよかったです。(挨拶をしているのは熊本区長)

9時45分からの開会式に出席し、みんなでラジオ体操をしました。

思うに、こういう時に、“ラジオ体操だいいち~”じゃなくて、“21世紀世田谷の歌”にパパイヤ鈴木氏が振り付けをした“世田谷IDDI(アイディ)体操をやるべきじゃないのかなぁ。

せっかく創った世田谷の体操なんですから。しかも、IDDI(いつでも、誰でも、どこでも、いつまでも)体操、という名前がついているんですよ。

このスポーツまつりでも披露される時間がありますが、開会式でみんなが出来るようになったらもっとすばらしいですよね!

本当は、スポーツまつりに色々参加したかったのですが、午後から財政の勉強会が入っていたので、急いで家に帰り、子どもと早めの昼食をとり、勉強会へ。

その、財政の勉強会、午後1時~6時まで、休憩なしの5時間ぶっ続けで、さすがに疲れました・・・!!が、講師の青木秀和氏の話は、難しい財政の話を興味深くした、大変有意義なものでした。

今回、読んでくるように、と、宿題となっていた『はめられた公務員~内側から見た役人天国の瓦解~』(光文社ペーパーバックス)という本も、なかなか面白かったです。

私にとっては、内容はだいたいわかっていることで、それほど新しい発見はありませんでしたが、結構「目からウロコ!」「よくぞ言ってくれた!」「ええー、そうだったの?」と思う人が多いのではないか?と思われる本です。


実は、今日はイベントが盛りだくさんの一日でした。私の地元でも、

 ★松沢地区防災訓練
 ★松沢児童館子どもまつり「あそびの宝島」
 ★第20回「六所の森コンサート1」
 ★経堂アートフェスタ2006

・・・と、こんなにたくさん!あって、友人・知人からお知らせ&お誘いをいただいたのですが、スポーツまつり開会式と財政勉強会の二つをこなすのが精一杯でした。地元の行事にも参加したかったなぁ~。残念~!!

ホント、秋は行事やイベントが多くて、体が2つほしい~(2つでも足りないかも?)と思います。

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女性のための政治スクール

2006年10月14日 | 視察&勉強会
今日は、「女性のための政治スクール」でした。

      

前宮城県知事の浅野史郎氏(現慶応義塾大学客員教授)による講演「これからの地方自治への視座」。


「不祥事のにおい」、「役人の食糧費とは」、「三位一体改革について(本当は“地方財政自立改革”と呼ぶべき!)」、「談合の“疑惑度”とは」、「(○○とは、そういう)モンダの人々」、「(オレ様は○○だぞ)ドウダの人々」、「情報公開は組織を守る」、「道州制について」、「(入札時の)地産地消?!」、「議会は唯一の立法機関~条例を提案しない議会って何?」、「議員を選ぶ基準、知り合いに頼まれた?イケメンだから?感じよさそう?・・・議員は“政策立案能力”で選ばれなければ!」

さすが、改革派知事だった浅野さんの話は、実践的でわかりやすく、示唆に富み、頷けることばかり!スクール生のみんなが、話に引き込まれていました。とても役に立つ講演でした。

講義が終わってからは“写真撮影大会”?!

「女性のための政治スクール」だけあって、受講生のほとんどが女性。みんな浅野さんとのツーショットを撮りまくっていました。(笑)

私は、今回オープン参加で出席した富永さなえ議員や、受講生の議員をひたすら撮ってあげていたのですが、最後に、浅野さんが「撮っているだけで、まだ写っていないんじゃないですか?」と声をかけて下さったんですよー。すごい気配り、ですよね。

じゃあ記念に、と、友人にシャッターを押してもらいました。

       

浅野前知事の、全然飾らない気さくな人柄にみんな甘えちゃって、“写真撮影大会”、すごかったなー。


 ところで、昨日の決算委員会は「文教領域」の質疑の日でしたが、早速、インターネットで生中継を見て下さった区民の方からメールをいただきました。

「議会中継、拝見しました。とても 私たちの気持ちを代弁してくれていると思いました。ありがとうございました。教育委員会が変わってくれることを夢みています」

大丈夫です!言いっ放しではなく、今後のチェックもしっかりやって行きます。

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決算委員会「文教」

2006年10月13日 | 議員活動
10月5日の日経新聞で紹介された「成城学園駅前の駅前子育てステーション」オープンの記事です。小田急線・成城学園駅の駅ビルの中に開設されました。

  対象:ゼロ歳児~未就学児
  営業時間 7:00 ~ 21:00 (TEL 03-5490-7169)

世田谷区では、同じ施設を5つの地域全部に拡充しようと考えています。これも、私を含め多くの議員の議会質問の成果。子育て施策、進んでいます!


今日は、決算特別委員会5日目、「文教」領域の質疑が行なわれました。

ウチの会派は、富永さなえ議員が、①大学との連携について、②区立小中学校における「家庭教育学級」と「単位PTA研修会」について、③災害時における食物アレルギー対策について、質疑しました。

私も一緒に質問を組み立てていたのですが、どれも、区政相談や区民の方々との意見交換、情報交換から生まれた質問です。つまり、まさに、区民の方々や学校現場の声が届けられた、と実感しています。答弁もとても具体的で前向きで、いい質問だったなぁ~!!と思いました。


今日は、決算委員会の合間の昼休みに、臨時で「企画総務委員会」を開き、核実験を行なった北朝鮮に対しての抗議する決議を議会として挙げよう、ということが採択されました。

ウチの会派では、核実験(10月9日)の翌日が、決算委員会でのトップバッターだったので、一番最初に、北朝鮮への抗議声明を発表しました。私の質問の最後に、以下の表明をしたのです。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後に、質問ではありませんが、会派を代表いたしまして、昨日報道された核実験に対して、強く抗議いたします。このことは東アジア全体の安全を脅かし、平和を何よりも希求する世田谷区民の願いを踏みにじるものです。この時期に、またこの時期だからこそ、このような区民の声を発することは重要だと考えます。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

決議文(案)は、正副委員長に一任されたのですが、来週の火曜日に、再度、委員会を開き、決定される運びとなっています。最終的には、20日の本会議で決定されます。


決算委員会終了後、トヨタ若林店に、定期点検が済んだ車(プリウス)を取りに行き、その後、下北沢で毎月第2金曜日に開催されている区民の方々が中心となった勉強会へ。

今日も色々充実した話や議論ができました。


 第3回定例会の録画中継がアップされました。私の代表質問、ぜひご覧になってください 

それにしても、9月20日の本会議の録画中継がアップされるまでに23日間(3週間以上)もかかっています。遅すぎますよー!

茅ヶ崎市議会では、生中継はもちろんのこと、「本会議速報」として、その日の内に録画中継もアップされます。

また、「会議名から選ぶ」「議員名から選ぶ」「会派名から選ぶ」「用語で検索する」と、市民に非常にわかりやすく、親切なつくりとなっています。画像も世田谷区議会よりずっと鮮明できれいです。

世田谷区議会の録画中継も、スピードや検索方法に改善の余地があるなぁ~!と思います。画像も・・・。

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決算委員会「都市整備」&廃プラの新聞記事

2006年10月12日 | 議員活動
今日は決算委員会5日目、「都市整備」領域の質疑が行なわれました。

ウチの会派からは小泉たま子議員が質問しましたが、公園や区民施設の利用促進について、で、ひとつ大きな進展がありました。以前から私も同じことを感じていたのですが、古民家がある「瀬田4丁目広場」、これまでは飲み食いは一切禁止!だったのですが、小泉議員の頑張りで、「ああいう場所で、お弁当やお茶などが食せたらいいのに」という区民の願いが実現する運びとなりそうです。


さて、今日の日経新聞に大きく載った「廃プラを資源ごみ化」の記事、「焼却処分の方針に"反旗"」の見出しには驚きました。

ええーっ!それってどういうこと?23区の区長会の合意で決まった方針じゃなかったの?!・・・と。

早速、担当課長にヒアリングをして、事実がよくわかりました。

23区清掃一部事務組合では、区長会の合意、議長会(一組議会)の議決を経て、廃プラスチックのサーマル・リサイクル(焼却処分)の方針を決定したのですが、その大前提として、何でも焼却に出せばいい、ということではなく、出来る限り「容器包装リサイクル法」にのっとって、廃プラスチックのマテリアル・リサイクル(資源化)をすることが方針として打ち出されているのです。

それ(当然各区が取り組むべきこと)が、どこまで進んでいるか、が、今日の日経に載った、ということであり、「焼却処分の方針に"反旗”」というのは間違いである、ということがわかります。(新聞記事というのも、真に受けられない場合があるんですね)


私は、10月6日の決算委員会「区民生活」領域において、この廃プラスチックのリサイクル問題を詳細に取り上げ、世田谷区としてはどうするのか?問題は何なのか?見通しはどうなのか?について、明らかにしていますが、実は、世田谷区でも、焼却する前に容器包装プラスチックの分別回収が拡充できないか、必死に考えているのです。

ただ、集めても、それらを中間処理する施設(集めた廃プラから異物を取り除き、洗浄、圧縮する施設)がなければ、結局、焼却するしかなくなってしまうため、今、「中間処理施設」を一生懸命探しているのです。

記事では、杉並区、中野区がいかにも、容器包装プラスチックのすべてを全区的に回収する、みたいに読み取れますが、よくよく実情を聞くと、非常に厳しい状況にあるようですし、かなり無理をしている(世田谷区民だったらそれを選択するとは思えないような?)、どうも、記事のイメージとは違うように感じました。

人口52万8000人の杉並区、31万人の中野区なら何とかなっても、84万の人口を抱える世田谷区の資源ごみをすべて処理してくれる中間施設はなかなか見つからないのが現状なのです。

「まったく!世田谷区はやる気がない!なんでペットボトル以外のプラスチック容器を分別回収しないの?!」と、ずっと思ってきたわけですが、そのウラにはそういう事情があったのです。

では、65万人とかなり人口が多い江戸川区はなんで処分ができるのか?と言ったら、準工業地域など、中間処理施設の建設ができる条件が区内に整っているから、なんですよね。

世田谷区の場合は、そういう場所がないので、区内に建設することは不可能である、という答弁でした。やる気がない、のではなく、やろうと思ってあちこち探しているのだけれど、現段階では、84万人分の廃プラスチックを受け入れてくれる施設がない、ということなんですよね・・・。

じゃあ、区の一部でも実施するとか、1種類だけでも分別回収品目を増やすとか、全区展開ができなくても、モデル的にでもやれないのか?という素朴な疑問を持っていたのですが、やはり行政の責任として、何年後には、全区的に回収ができる、という見通しが立てられなければ、安易に始めることはできない、と。

そりゃあ、そう言われればそうだな、と思います。

モデル実施、というのは、色々な場面で行なわれるものですが、それは、「モデル実施が成功すればすぐに本格実施に向けて動くことができますよ」という条件がある程度整っているからこそ、のモデル実施であり、「いつまでもここだけでしか出来ません、広げる見通しは立っていません」なんていうモデル実施があっていいはずはないですよねぇ・・・よほど特殊な例でない限り。

決算委員会では、引き続き、中間処理施設を真剣に探すよう、担当所管を叱咤激励しました。とりあえず、ペットボトルの回収場所を増やし、資源化の量を増やす、という答弁は得られています。


そういうわけで、今日の“新聞記事の内容に対する疑問点”については、早速、清掃リサイクル部のの松下課長とやりとりをして、記事のおかしいところが明らかになりました。

本当は、来週の決算委員会「補充質疑」で取り上げようか、と会派で話していたのです。・・・が、結局、今日の10分の取材で明らかになってしまったので、質問する必要がなくなっちゃいました。


ああー、それから、昨日の「世田谷犯罪ゼロの日」の結果はどうだったか

早速、危機管理担当課の黒田課長に問い合わせをしたところ、今年の1月~8月末までの犯罪件数を平均すると1日36件だそうです。が、昨日は26件だった、と。

う~む、この数字をどう評価するか、ですね。

「あれだけの取り組みをしても、ゼロに近づくところか半減すらしなかった」とみるのか、「平均より10件も少なく抑えられた」とみるのか・・・。皆さんはどう思われますか

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世田谷産業プラザ、オープン

2006年10月11日 | 議員活動
    
    写真撮影:山内あきら議員(ありがとうございましたー!)

昨夜から熱を出し(と言っても微熱ですが、結構つらかったです)、今日は体調がイマイチでしたが、午後から夕方まで控室で決算委員会の打ち合わせ。その後、一度家に戻って車を置いて、電車で三軒茶屋へ。

6時半から「世田谷産業プラザ」の内覧会、7時から開所式がありました。

世田谷区には、2万8000の事業所があり、24万人が働いているそうです。平均すると、1つの事業所は8.5人と、中小零細企業が多いことがわかります。そのために、勤労者の福利厚生はまとまったものがなければできない状況でした。そういう経緯から、「勤労者サービス公社」ができました。

今回は、その「勤労者サービス公社」が、外郭団体の改善計画により、産業振興部門と一緒になって、新たに「(財)世田谷産業振興公社」となり、各種団体の交流の場としての「産業プラザ」が開設されました。

「東京7商工会議所世田谷支部」「世田谷区商店街連合会」「(社)世田谷工業振興協会」が同じビルに入った「産業プラザ」です。(三軒茶屋の分庁舎4階)


 
(会場にいらした関係者の方からも「ブログに載せるんだったら本人が写っていた方がいいでしょう?」と声をかけていただきました。見て下さっているのかな?感謝です!!)

世田谷区では、“産業振興条例”を改正して、商店街への加入促進をはかる条文を盛り込んだのですが、その成果で、3年間で1000軒加入が増えたそうです。東京都では、30の市区が同じ条例を作り、全国でも注目されているとのこと。東京都も動いている、という報告がありました。

区内産業の活性化に向けて、頑張っていただきたいと思います。


状況を見計らってこの開所式を途中で抜けて、次は急ぎ新宿へ。母校、中大杉並高校水泳部45周年OB会の幹事会に、遅れて参加しました。

新宿ルミネ1の7階にある「希須林新宿」店(03-5321-9550)で、来週の土曜日(21日)に開催するのですが、このお店は、中杉6期生、水泳部の先輩である小澤弘之さんが経営しているんです。(他にも、青山、赤坂、大宮、阿佐ヶ谷・小澤、と全部で5店舗も!)

女性に人気のおしゃれな中華料理レストランです。

中大杉並水泳部OBの皆さんで、もしこのブログを見た方がいらっしゃいましたら、OB会にぜひご参加ください!!(連絡は私宛にメールでお願いいたします  setagaya@tanakayuko.net ) 周辺の方にもお声かけをお願いしまーす


帰宅して、これから、質問原稿作りやら色々やらなければならないことがあって、体調はまだイマイチなのですが、頑張らなくっちゃ!!です。


ところで、今日は「世田谷犯罪ゼロの日」でしたが、果たして犯罪件数はどうだったんでしょう・・・?!

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世田谷区内犯罪ゼロの日

2006年10月11日 | お知らせ
 世田谷区防犯メールより

今日、10月11日は「世田谷区内犯罪ゼロの日」です。

区内で犯罪を発生させないため、皆で防犯対策に努めましょう。

外出する際は、歩行時は貴重品を建物側・壁側に持ち、自転車には防犯ネットを付けましょう。また、夜間の帰宅は、遠回りでも明るく人通りの多い道を選びましょう。

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決算委員会「福祉保健」(「夢のみずうみ村」視察報告)

2006年10月10日 | 議会報告
決算特別委員会、今日は、「福祉保健領域」の質疑の日でした。

朝10時、トップバッターがウチの会派「せたがや政策会議」。最初は富永さなえ議員が質疑を行ない、その後、私にバトンタッチ。

私からは、①自殺対策について(遺族のケアを含む、国の動向を受けての区としての取り組み)、②これからの福祉「バリア有り」の発想に学ぶ、続編(夢のみずうみ村のデイサービス、新たな取り組みについて)の、2つの項目について質疑を行ないました。

さて、その、山口県の山口市と防府市で行なわれているデイサービス「夢のみずうみ村」の視察報告を兼ねて、今日の委員会で使ったパネルの写真を以下に掲載しながら、報告いたします。


   
「夢のみずうみ村・山口デイ」の入り口。
正面と両端に用意されているのは、デイサービスプログラムと個々人のスケジュール表。自分でやりたいことが選べるようになっています。メニューは100以上ありますが、通常50種類ぐらいが用意されています。

「何もしない」「ボーっとする」「気分次第」というものもあり、また「見学案内」というのは、毎日訪れる視察者の案内を、要介護者である利用者の方が案内する、というものです。

この他に「PTA」というのもあって、自分より介護度の重い人のお世話をする、というものです。とてもユニークな発想です。



   
こちらは、海側にある「防府デイ」。
プログラムやデイサービスのあり方は山口デイと同じ。テーブル、イス、家具などがたくさん置いてあって、家庭と同じようにバリア(障害物)をつくり、1歩踏み出せば、何らかの家具につかまって歩くことが出来るように、工夫されています。


   
こちらが、選べるデイサービスプログラム。毎回、今日は何をしたいか?自分で考えて自分で選びます。何一つ、強制されるものはありません。こんなデイサービスだったら行きたくなるなー、と私も思いました。


            
こちらは「施設内通貨・ユーメ」
この施設では、何一つとして無料で参加できるものはありません。何をするにも、必ず「ユーメ」を支払わなければなりません。

パンづくりには50ユーメ、コーヒーを飲むには1ユーメ、昼食(バイキング形式です)には10ユーメ、というように。ユーメの銀行もあり、皆さん、通帳を持っていて、ユーメ通貨(お札)もそれぞれのバックに入れて歩いています。

ではどうやって「ユーメ」を稼ぐか?
今日のプログラムを自分で選んでボードに貼り付けたら5ユーメ、施設内の廊下を歩ききったら○ユーメ、見学案内をしたら○ユーメ、巡礼をしたら○ユーメ、というように、ちゃんと稼ぐ機会が用意されています。



  
あえて、バリア・フリーではなく、バリア・アリー(有り)で、介護リハビリの工夫が施設全体でなされていますが、長い廊下のあちこちに、ちょっと休憩した時に手を使うリハビリ(ひも結び)が用意されています。

また、階段もとても急で、高齢者介護施設とは思えないほど。踊り場も設けていません。ここを頑張って上り下りすることがリハビリとなっているそうです。


   
この廊下は60メートルだったか、とても長いのですが、写真ではよくわからないかもしれませんが、微妙に、前後、左右と、勾配がつけられています。「もたれかかり移動、修行の道」とあるように、手すりはありません。自力でもたれかかりながら、長い廊下を歩きましょう!という戦略です。

     
         

          
海側にある「防府デイ」では、クルーザーが用意されていて、クルージングや釣りが楽しめるようになっています。日本中どこを探しても、釣りができるデイサービスなんてあるかなぁ??と思いました。(私が視察に行った日はこのように雨で、海の色も空の色もイマイチでしたが、快晴の日はすばらしい眺めだそうです)


 
極めつけのプログラムは「カジノ」!
毎日3時になると、施設内カジノが開催されます。花札、ルーレット、射的、ボーリング、トランプ、等々、色々なゲームが用意されていて、「ユーメ」を使って参加。勝てば「ユーメ」をゲットできます。皆さん、jこのカジノをとても楽しみにしている様子でした。


以上が、今日の決算委員会にて使った写真(パネル)です。

百聞は一見にしかず、と、好評でした。


この他にも、リハビリ用のプールもあって、すばらしい施設、そしてすばらしい内容のデイサービスでした。(写真右は、昼食のメニュー。ハンバーグ、マカロニサラダ、もやしの味噌汁、ご飯、漬物、ぶどう。バイキング形式なので、各自、みんな自分の茶碗を出して、並んで、好きなだけ盛って、テーブルまで移動して食べる、という、これもリハビリの一環だそうです)

 


なかなか、これだけの大規模施設を都内で、というのは難しいですが、例えば、廃校跡地や、世田谷区で言えば、梅が丘病院跡地や廃止される公務員宿舎の一部など、全く手がかりがないとはいえないと思います。(現に、厚生労働省の担当者が、都市型施設である、ぜひとも都市で進めたい、と言っているそうです)

世田谷区に、このような、みんなが行きたくなるデイサービスが出来たらどんなにいいでしょう?!

今すぐ実現することは不可能かもしれませんが、先見の明を持っての提案をしました。まずは、区の職員に視察に行って勉強してもらい、世田谷区でも研究を進めてほしいと思います。


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傍聴のお誘い

2006年10月09日 | 議員活動

10月10日午前10時から、「せたがや政策会議」の(福祉保健領域の)質問が行なわれます。(全部“10”ですね!)

富永さなえ議員と時間を半分ずつ担当しますが、私の出番は、おそらく、10時10分ぐらいからです。(これまた10ですね!)お時間のある方はぜひ傍聴にいらしてください。インターネット生中継はこちらからどうぞ。

私、田中優子からは・・・
 ■自殺予防対策、国の動向を受けて(遺族ケアを含む対策を)
 ■これからの福祉「バリア有り」の発想に学ぶ、続編
の2本について質疑を行なう予定です。

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23区の財政力の格差

2006年10月09日 | 政治&社会情勢
10月5日付けの日経新聞です。「23区で財政力格差」「都心と周辺、区民税で明暗」という記事。

東京都と23区間の「都区財政調整制度(※)」という複雑なしくみとそれに絡む問題については、私も何度も議会で取り上げていますが、この「23区を一体として考える東京都のやり方」は、それぞれの区の自立、独立、財政自主権を奪っているもので、地方分権を阻む大きな要因でもあります。

(※)「都区財政調整制度(財政調整交付金)」
東京23区の財政を調整する目的で都が区に支給している。他県では、市町村税である固定資産税・法人税など(調整3税と呼ばれているもの)を、都が徴収し、48%を都の収入とし、残りの52%を各区の財政状況に応じて分配。

港区、渋谷区は税を取られるばかりで分配はゼロ(交付金には全く依存していない)。世田谷区の歳入に占める交付金の割合は11%で、ゼロの次に低い数値。

しかし、荒川区(45%)、葛飾区(44%)、墨田区(43%)、足立区(41%)、北区(40%)と、都の交付金依存度が高い区が並んでいる。(つまり、自主財源以上の区政運営を行なっている、というわけです)


「こういう23区一体、という制度はもういい加減やめようよ!!」と、世田谷区としては考えているわけですが、23区の中には、この制度におんぶに抱っこで、これがなくなったらやっていけない、という区があることも(上記述べたように)事実。

そういう区は、その区の財源に見合ったそれなりの運営をすればいいじゃないの、と思うのですけれど、過去の「東京市」の時代に、それこそ23区全体で、ここら辺に清掃工場、ここら辺に都営住宅、と、やってきた経緯があり、そのままで23区それぞれが独立したら、「何でウチのところに大きな清掃工場が残されているんだ!」「ウチの区は都営住宅の負担が大きすぎる!」と、不満が爆発してしまう、という問題がある・・・んですよね。

だからと言って、いつまでも地方分権が進まない状況は絶対におかしい!と思います。

これらの課題をどう解決するのか?が、今問われているはずなのに、相変わらず東京都のやっていることは、地方分権とは矛盾しています。

「都区財政調整制度」を廃止し、財源を各区に委譲させること。そうでなければ、世田谷区で問題になっている清掃工場の問題や清掃一部事務組合の問題などにメスを入れることはできません。

来年の4月には、都知事と都議会議員の補欠選挙が行なわれます。

有権者の皆さん、ぜひ、そういう視点で、世田谷区のためにはどういう知事、どういう都議が必要なのか、見極めていただきたいと思います。

やっぱり、世田谷区選出の都議会議員には、「東京都全体で」なんて考える人はダメ。地方分権を十分に理解し、都区財調制度にも強く(つまり財政がきちんとわかる人で)、世田谷区の立場に立ってモノ申してくれる議員を選びたいですね。


                                       


明日は、「福祉保健領域」での質疑です。
最終原稿を仕上げている最中ですが、またしても、言いたいこと、質問したいことがたくさんあって原稿量がものすごくなっちゃって、でも、限られた時間しかないので、今、泣く泣く原稿を削除しています。

なぁ~んか、決算委員会を聴いていると、他の会派の質疑はみんな余裕があって、“ゆったりと”質疑をしているんですよねぇ・・・。ホント、うらやましいです。

私なんか、「あー、もう、答弁者、話すのが遅い!」なんて心の中で思いながら、答弁が終わるとすぐさま「委員長!」と、発言許可をとって、すぐ次の話をする、という感じ。時間の濃密さから言ったら、絶対に誰にも負けないぞ!と思います。


 今日はとんでもないニュースが飛び込んできました!北朝鮮が核実験を実施?!事実だとしたら、許しがたいことです!!しかし、今後、どうなるのか・・・国連憲章第7章の決議による武力行使がなされた場合、日本はどういうことになるのか、を考えると非常に憂慮される事態であり、改めて、北朝鮮の狂気の沙汰に愕然としています。



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区立祖師谷小学校の田んぼ

2006年10月08日 | 議員活動
このブログでも5月11日に報告しましたが、区立祖師谷小学校にて、田んぼ復活事業が行なわれました。

そして、みなさんの協力で作り上げたその祖師谷小学校の田んぼの稲が「見事に色付きました!」という報告をいただきました。(写真)

感動的ですねぇ~

学校の校庭にこんな田んぼがあったら、子どもたちの気持ちもずいぶん和むのではないかと思います。

それを実際に収穫して、脱穀→籾殻落とし→精米→自分たちの口に入れる、ということを体験したら、きっと、「自分達で植えた苗が、最後はご飯として自分達の元に戻ってくる」、そんな食べ物の仕組みが子ども達にも自然と理解でき、他の命をいただくありがたさ、ということも理解できるのではないか、と思うんですよね。

中島栄二校長先生、PTA、地域の方々の協力によって実現した「田んぼ復活事業」、本当にすばらしい


このことは、私も議会質問で取り上げておりますが、他の小学校でも広がるといいなー!と思います。

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「蔵元交流会(農大酒市場)」

2006年10月07日 | 趣味&ホッと一息
今日は、先日このブログでもお知らせした「蔵元交流会(農大酒市場)」でした。

午前はバレエのレッスン、午後はマンションの理事会(今、ウチのマンションは大規模修繕で、理事会も大変なんですよ)、その合間をぬうように、ガス栓の点検は来る、配水管の高圧洗浄は来る、宅急便は来る・・・と、ばたばた!!

そして夕方、あわてて、自転車で、馬事公苑の入り口付近にある「食と農の博物館」へ。

       

44種の日本酒と7種の焼酎がリストに載っていました。

私は全然飲めないので、何種類かをちょっと舐める程度で、ひたすら酒菜(写真下。農大卒業生の方が作っているという有機栽培の野菜)をつまみ、“仕込み水”を飲んでいましたが、飲める友人たちは大喜びでした。

        
   
帰りには、残ったお酒を持ち帰れる、ということで、すごい大サービス!1500円の参加費はとても安いと思いました。


そんなこんなのばたばたの一日で、連休明けの決算委員会の質問原稿に全く手がつけられていません。あと二日で何とか仕上げなければ・・・!!


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決算委員会「区民生活」

2006年10月06日 | 議会報告
決算特別委員会3日目は「区民生活領域」の質疑が行なわれました。

私は、11時12分~11時43分の31分間の持ち時間をめいっぱい使って質問しました。

写真は、最後の質疑である「男女共同参画プラン(素案)」に対する意見を述べた時に使ったパネルです。

「社会的少数者に対する人権尊重の意識を高める」というページに「性同一性障害等への理解促進」という施策が挙げられているのですが、やはりここには、平成14年に国で定められた「人権・啓発に関する基本計画」の中で位置づけられている「性的指向」という言葉が必要なのではないか、と、意見しました。

これは、同性愛者などへの差別をなくそう、ということなのですが、耳で聞いた限りでは、「しこう」ってどういう意味なのか、どういう字で書くのか、結構、勘違いしやすい言葉だと思うんですね。

それで、パネルを作成して説明しました。

(前日に急きょパネルを作ってくれたのは、幹事長のおおば正明議員。会派メンバーみんなのパネルを担当してくれています。いつもありがとうございます

「性的指向」が正しいのですが、知らないと「性的嗜好」という漢字を連想し、かえって偏見や差別にもつながりかねないのではないか、と思ったのです。(なんだ、好みじゃん!個人的な悪趣味なんじゃないの?・・・というような)

正しい知識を持つことから理解が広まるものだと思います。

また、新しい概念は、新しい言葉とともに広める必要がある、とも思います。ですから、「性同一性障害」だけでなく、「性的指向」という言葉も入れた方がいい、と思うんですよね。

終わってから、このパネルは上川あや議員にプレゼントしました。

今日の質疑では、全般的にとてもいい答弁が得られました。

もちろん、言ったことがすぐに全部実現する、というわけではありませんが、少なくとも、できないのであればなぜなのか?、その代替案としてどうするのか?も、しっかり追求することができました。

また、今日の答弁の中には、私が提案したこと、主張してきたことが、形になって実現する、実施されている、ということもたくさんあり(メンタルヘルスケアによる自殺予防対策、女性の就労支援などなど)、色々勉強したり、区民の声を聞いたりした中からの提案が現実になる、ということは、議員冥利に尽きる!本当にこの仕事をしていてよかったなぁ~、と思います。

詳細はまた追って報告したいと思います。


それにしても、この3日間、睡眠は合計で10時間足らず・・・。今日は終わってホッとしましたが、本当に疲れました。少しは早く寝なくちゃ・・・



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姉妹都市「バンバリー市」から小学生親善訪問

2006年10月05日 | 議員活動


今日は、世田谷区の姉妹都市のひとつであるオーストラリア・バンバリー市の小学生親善訪問団(小学生16名、引率5名)が、区議会を表敬訪問しました。

議長と各会派の代表が議場で出迎え、挨拶、記念品の贈呈、訪問団による歌の披露、記念撮影(写真上:前列右端が私)などをしました。

     
増田のぶゆき議員が撮影してくれました。右は自民党幹事長の平山八郎議員)

 
今回の歌の披露は6曲。中には、歌のストーリーに合わせ小道具を持参して劇をしながら、という手のこった演出もあり、感動しました。

ホームステイを含む2週間の日程、色々体験して、いい思い出を作ってほしいと思います。


それにしても・・・、私は毎度同じことを言っていますが、せっかく日本語を習って日本語で自己紹介してくれるのだったら、「私の名前は○○です」っていうのはやめましょう!!日本人は絶対に言わないですよ、「私の名前は・・・」なんて。「私は、○○です」って教えましょうよー!日本語指導している人たちへのお願いです。


さて、明日はいよいよ、決算委員会での私の質問です

11時10分ごろから約30分間の一問一答形式の質疑を行ないます。
お時間のある方はぜひ傍聴にいらしてください。インターネットによる生中継はこちらです。質問項目はこちらをご覧下さい。

これから、質問原稿をまとめなくちゃ・・・

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決算委員会「企画総務」

2006年10月04日 | 議会報告
(写真:視察先の香川県高松市で食べた製麺所のさぬきうどん。昼時に行ったので大行列!でした。おいしかったです)


今日は、決算特別委員会「企画総務」領域の質疑が行なわれました。

ウチの会派「せたがや政策会議」からは、幹事長のおおば正明議員が質疑を行なったのですが、今回は、「失敗学」と「暗黙知」を例に取り上げ、行政の不祥事や事故対策を今後どうするか、ということと、政策決定のプロセスについて必要なこと、について質疑しました。

今期(平成15年度以降)だけでも、不祥事・事故は以下の通り重大なものがいくつもあります。

■特別区民税申告書簿冊紛失事件
■狭隘道路拡幅整備事業に関わる測量費委託費及び助成金の未払い事件
■パソコンの不正購入
■園外保育中の園児死亡事故
■文化財記録映画製作にかかる契約事務不適正処理事件

その他、ウチの会派のおおば議員、富永さなえ議員が指摘してきた事件(つい最近では、美術品の管理が野放し状態で20点も行方不明であることが判明)など、他にも多々ある状況です。

毎度、「以後、全庁的な取り組みといたしまして、職員一人ひとりの意識啓発に努めまして、二度とこのようなことが起こらないよう再発防止に全力を尽くします」みたいな答弁が繰り返されているだけでは、全く防止対策にならないですよ、という警鐘を鳴らしたのです。

そこで、「失敗学」から、原因分析方法を学び、「暗黙知」から、「黙っていても、自分と同じようにみんなわかっているはず、理解しているはず、という思い込みが存在する」ことを学んで、「思い込み」はダメ、同じ失敗をしないようにすべきだ、という見解を述べたのでした。

いつもながら、オリジナリティにあふれ、行政内部でも視聴率が一番高い(らしい)というのが頷ける内容でした。

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