横浜焼売(シウマイ)物語2024

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

馬車道de落語だよ。柳家さん喬・柳家喬太郎親子会

2012-01-31 | 落語ラブ
最近わりと好きな噺家さんのひとりが柳家喬太郎師匠。人気があるのでチケットがなかなかとれないのですが、去年ダメ元でリクエストして当選。今年の初寄席となりました。
場所は、横浜の関内ホール。


柳家さん喬・喬太郎親子会。
落語に詳しくない方のために説明すると、このおふたりは親子ではありません。『師匠と弟子』という意味の親子です。



昼夜二部のうちの夜の部へ。
この回は古典落語オンリー。前座のさん坊さんがきっちり正統古典を披露、その後を喬太郎師匠が得意の長い枕でお客を散々盛り上げ、あたかも創作落語かと思わせ大逆転の古典へ突入しました。
落語の醍醐味の一つに、お酒を飲む、蕎麦をすするといった飲み食いの芸があります。この日の喬太郎師匠の「鍋焼きうどん」は、うどんをさましながらすすり、厚揚げをほおばり、汁を味わい、最後に半熟卵を箸で切ってつるりと飲む様子が、まっことリアル。思わず、注文したくなりました。その後、
旧正月に相応しいお神楽のあと、さん喬師匠の巧みな人情噺でしめくくり。

2時間があっという間でした。




古典から新作までたくみに操る柳家喬太郎師匠の噺の魅力のひとつは、ジキルとハイドのようなキャラクターの切り替えじゃないでしょうか。
喬太郎師匠の落語を聞くと、昔読んだロシアかどこかの民話で、美女と老婆の2つの顔を持つ魔女の話を思い出してしまうのです。

落語はちょっとは知ってるけど、柳家喬太郎師匠ってどんな噺家なの?という方のために、こんなんあります。

柳家喬太郎落語集 アナザーサイド Vol.2
「落語の大学」(作:中根篤)、「鬼背参り」(作:夢枕獏)
コロムビアミュージックエンタテインメント