横浜焼売(シウマイ)物語2024

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

雲と少年、大橋学画集、落書きも思い出もこぼれ落ちてくるよ。

2012-09-26 | BOOKS & DISCS
私にとってのべスト5に入るアニメーションが「宝島」
そのオープニングとエンディングのキャッチで、アニメーター大橋学さんの名前を知りました。
以来、私の中では作画監督 出崎統さんとアニメーター 大橋学さんの名前は常に一つのものとして認識されるようになりました。
アニメーションが手書きセル画だった時代です。

アニメーションに詳しくない人にざっくりと説明すると、
絵を描くのが作画家。イラストレーター。画家。
コマ割りをしてストーリーを展開させたり、風刺を込めるのが漫画家。
アニメーターというのは、文字通り、それらの絵を動かすための割り付けをする人、本当にざっくり分けるとこういう感じです。

宝島オンエア当時(70後半~80年代)は合体ロボットアニメーション全盛で、アニメ誌もどちらかというとそちらに偏った取材が多かったような記憶がありました。

だから、OUTで宝島をメインに出崎(&大橋)アニメーションの特集をすると聞いた時はそれは嬉しかったものです。
宝島、ガンバの冒険、家なき子、etc.

大橋学さんのプライベート画集「雲と少年」が出版されたことをSNSの友人から教えてもらい、さっそく注文いたしました。


この一冊の中にアニメーションが入ってる、と言ってわかってもらえるかどうか不安ですが、
絵が動くんですよ。モクモクと。そして、この本が届いた晩、夢を見ました。
自分が雲の中をどんどんどんどんと進んでいく夢でした。

気がつけばいつのまにか、少年になり、雲になってしまうような感覚を味わうことができる表題作『雲と少年』をはじめ『私はお馬鹿さん』『街角にて』『森の風の子』など。

カバーを返すとこう記してありました。

「あるいていたら、らくがきがこぼれおちてきた‥」

本からこぼれ落ちそうな落書きがしあわせな一冊です。



もしこの本に興味がある方がいたら、詳細はこちらに。

大橋学さんのウェブサイト:http://www.maocloud.net