横浜焼売(シウマイ)物語2023

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

水は出ないがインドの水塔

2024-06-15 | 横浜ラブ
山下公園の北側に可愛らしいドーム型の四阿(あずまや)があります。

生前の祖母に連れられてこの建物の話を聞いたのは
半世紀以上前(ひぃ〜っ!)
この四阿は
だということでした

銘板も何もなく建っていて、詳しい経緯などはまったくわからなかったのですが、
年配の人たちにとってその由来は既に周知のことだったのかもしれません。
当時は中に水飲み場がありました。
いわゆる噴水式の水栓で
朧画な記憶では中央に丸い水盤があって周囲に
いくつかの水栓が取り付けられていました。
今のように手軽にコンビニや自販機がない時代。
ここで水を飲むのは当たり前。
遠足に来た子どもたちがみじを飲んだり水筒に水を補充したり。
インドの水塔という名称通りの建物でした。
小さい私はインドってどんなところなんだろう?
こんな可愛いお家がいっぱいあるのかな?と妄想する程度。
それでも山下公園のランドマークの一つとして
行けば必ず立ち寄るところになっていました。
天井が素敵!

が、
時の流れには逆らえず、
色褪せて落書きされたりゴミが捨てられたり
一部のタイルが壊されたりというありさま。
名前すらも忘れられ、ただのオブジェのようになっていくのは
寂しいものです。
横浜博(1989年)の頃に簡易修理がされて
ようやく簡単な銘板もつけれらましたが、
観光名所と強くアピールするわけでもなく、
周囲に飲食店や自販機も増えてわざわざここで水を飲む人も減り、
なに?ふーん?
という感じで通り過ぎる人の方が多かったと思います。
21世紀に入り
屋根の一部が壊れて雨漏りが始まり
ようやく本格的な修理修復に着手されることになってひと安心、
と思ったらコロナ禍!

それでも工事計画は続けられ、ようやく2024年に大規模修繕が完了。
往時の姿が復活し(いや子どもの頃見た時より鮮やかかもしれない)、
詳しい銘板もつけられました。

で、肝心の水飲み場はこんな感じです。
なんでも公衆衛生上あまりよろしくないということで
水栓は綺麗なオブジェに変更されています。

そして世の中はSNS時代
映えスポットの一つになっています。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿