横浜焼売(シウマイ)物語2024

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

深紅の美鈴、黒イチゴ

2014-05-20 | 日常茶話


ストロベリーショートケーキははケーキの王道です。

先日ちょっと贅沢に家族でヨコハマスカイにある鎌倉山で晩餐会をした時のこと。

デザートタイムで登場した数々のスイーツの中で、とても存在感のあったのもこのショートケーキでした。

イチゴが大きい!!

だけじゃなく、レストランの電球色のライトの中でもその真っ赤な宝石のような粒がひたすら

「eat me!」と言っているように見えます。

このイチゴこそ、今話題の黒イチゴ、その名は『深紅の美鈴』
(誰?黒イチゴなのに深紅とはこれいかに?とつぶやいた人…)

このイチゴの特徴は、酸味がほとんどないこと。
そのまま食べても美味しいのですが、お菓子に最適なんだそうです。

酸味が少ないので、ケーキやタルト,アイスクリーム、ムースその他のスイーツと争わない。
それでいて、お互いの味が相殺される事なく、むしろ引き立てあってなおかつ一緒になる。
まさに相性ピッタリ、最強の組み合わせ。

鎌倉山ではこの黒イチゴのショートケーキを作る際は、通常のイチゴショートケーキよりも砂糖の使用をずっと控えるそうです。
素材そのものの味と、ショートケーキ本来の美味しさを同時に味わえるなんて、最高です。

黒イチゴは、千葉の農家さんが栽培に成功しました。
しかし、生産農家は僅か6件。
市場で需要がなければ、他のモノに切り替えて,苗は処分されます。

え?もったいない!

でしょ?

でも農家は、おいしい野菜や果物を作りたい反面、それが売れなければ次に切り替えるしかありません。
花や野菜を育てた事のある人なら、食べ物を収穫すること、それがとても楽しいと同時に苦労も多いこともわかると思います。
まして、それを生業としているならなおさら。
手間ひまをかけてもそれに見合う収入がなければ、限られた耕作地を有効に利用するために仕方ない事です。

だから、多くの人に知ってもらい味わってもらってまた食べたもらいたい。
食べてもらって、リクエストされて、リピートされる事が存続の唯一の手段。

これは、私たちの販売している愛媛みかんとも相通じるので、痛く共感したのでした。



このイチゴが食べられるのは5月末までですが、その季節感も一緒に味わって知ってほしいです。
来年、ワクワクしながら黒イチゴの季節を待つ、これこそ贅沢な時間の使い方。

深紅の美鈴、黒イチゴ。

みんなも覚えておいてくださいね。