横浜焼売(シウマイ)物語2025

ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛落語らぶ晴れ時々ランニング、更新随時

馬車道まつり2014・番外「3年目の浮気…じゃなくて真実」

2014-11-07 | 横浜ラブ
今年の馬車道まつり2日目は、雨でした。
それも、降ったり止んだりの繰り返しという実にふんぎりの悪い天気です。

トナ・カイ氏もションボリ。

周囲のワゴンが次々に店じまいする中、傘をさして足早に通り過ぎる人を見送ること何回か。
ひとりの女性が立ち止まって、
「ミカン屋さん見つけた!」
聞くと去年もここでお買い上げ下さったお客様。
「雨だから今日は出てないかなと思ったんだけど、来て良かった!」とおっしゃって、お買い上げ。
ありがとうございました。

その後も立寄ってくださる方がちらりほらり。
みなさんほとんどが異口同音に、
「去年もここで買ったのよ。」
「そう、愛媛!で、トナカイさんがいたいた!!」
トナ・カイ氏も大喜び。

馬車道まつりに参加して3年目。ようやく名前と味をおぼえていただいてうれしいことです。

気がついたら、予想以上に売れていました。

私たちが販売しているミカンは愛媛県宇和島の清五郎農園のミカンです。

この農園では、イマドキの下草刈りにも除草剤は遣いません。
炎天下、せっせと人の力で下草刈りをします。
ミカンの下草刈りは真夏の作業ですから、除草剤を撒いた方が時間的にも効率がいいのは事実です。
でもその時間と引き換えに、除草剤で土の力がちょっと弱ってしまうのです。
清五郎農園のミカンは、土力を落とさない元気な土壌に育った正真正銘の減農薬ミカン。

馬車道まつりで販売しているのは『上野早生(うえのわせ)』という品種です。
「懐かしい!ミカンらしい味がする!」というお客様の言葉がその味の特徴をみごとに掴んでいます。
清五郎農園のミカンのおいしさを代表する作品だと私たちは自負しています。
上野さんという人が交配に成功した愛媛ミカンの基本形。
早生種というのは酸味が勝っていて、色も薄いというイメージですが、
これは
甘さと酸味のバランスが良く、コクのある味が特徴。
とある仕事で知り合って、ミカン好きの妹が惚れ込み、清五郎農園のタナカさんの人柄に惚れ込み、
ほんの少しでも関東で知ってもらいたいと販売のお手つだいをしています。
何を隠そう、ミカンあまり好きじゃなかった私が、ここのミカンを食べてすっかり虜になったくらい。

内皮が柔らかくて袋ごと食べられます。
しかし外皮も柔らかくて痛みやすいため、長距離の輸送に向きません。
ですから関東に出回ることはめったになく、幻のミカンともいえるのです。

実は、
この扱いの難しさにくわえ、次に出回る『完熟早生』と言う品種と発送時期が被ることが多くて、いまや地元でも人気が今ひとつ。
それでもミカン好きの清五郎さんはコツコツ作り続けていましたが、様々な現実的な事情でとうとう今年で出荷を終了することに。
ですから、幻の上野早生は今年で最後、かもしれません。


お買い上げ下さったみなさん。味見してくださったみなさん、
実はそういうわけで、来年はもう食べらないかもしれない品種だったのですよ。
上野早生(うえのわせ)
そのミカンの味をおぼえていてわざわざワゴンに足を運んでくださったみなさまには
そういう事情も絡んで、本当に本当にありがたい思いでいっぱいでした。

味わっていただけたかなー。


清五郎農園では、この上野早生を皮切りに、完熟早生、はれひめ、デコポン、ポンカン、はるか、
そしてブラッドオレンジ、河内晩柑などなど季節をおってたくさんの柑橘類を出荷しています。

果たして2015年、秋の馬車道まつりに登場するのは!!?(といっても10月から12月にかけて出るのはアレとアレなんですが…)

最終日、きれいなおねいさんと上野早生と一緒でご機嫌なトナ・カイ氏







最新の画像もっと見る

コメントを投稿