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それは、土曜日の一本の電話がきっかけでした。
別件で友人と話したあと、
N「空海展みてきたの!もう,シュテキすぎ!!」
私「え!!?もう??混んでてすごく並ぶってきいて、迷ってたんだ。平日ならいいのかな?」
N「せっちゃん、せっちゃん、あのね.明日(日曜日)最終日だよ。」
どうやら私は、横浜トリエンナーレの日程とごっちゃにしていたようです。
で、こちらが最終日、午前8時30分くらいの上野国立博物館入り口。乗り継ぎがよくて思ったより早く到着したのですが、それでも既に50名ほどが整列中。
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ところでおくさま、こちらの半券をとっておくと、いいことあるかも…。
幸いなことに、
「最終日なので通常よりも早く開場します。」と、国立とは思えない?大英断で、ほどなく入場できました。あとはもう至福の世界。
見るほどに、空海という人の頭の中を覗きたくなりました。3Dの画像が常に脳裏にあったとしか思えない~っ!!
その彼の思想もそうだけれど、彼の要望を着実に実像化した同時の仏師たちの技や、彼の思想を受け継ごうとした後進たちの熱意と言ったら…!!
当時と単純に比較はできないけれど、彼らを突き動かしていたものは功名心とか、偉業を成し遂げようと言う意気込みではなく、『祈り』だったんだなー、と感慨もひとしお。
最後に、東寺講堂に再現された空海の仏像曼荼羅21体のうち8体の仏像で,この世界観を表現しようとした展示室がありました。
展示室に入るとまず一段高いところから全体を俯瞰で見渡すことができるようになっています。その後徐々に低い位置へと移動しながら仏像の建つ位置と同じ高さに。すると今度は仏像を全方向から拝見できるように配置されているので、その周囲をグルリと一周できるのです。ふだんは見ることのできない仏像の背面を見ることができるという利点もさることながら、螺旋を描くように移動していくことで仏像で表現された小宇宙を再び体感することに繋がる…なんて、ね。こうして私たちは、まんまと空海の世界に取り込まれていくのでございました。
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ところで私は以前の『対決・巨匠たちの日本美術』以来あじを占めて、音声ガイドを必ず使うようにしています。今回ナビゲーターとして空海を演じたのは、白戸家のお父さん!!さすがの北大路欣也さん。美声だわー!!このまんま、空海も演じてくれないかしらねー。この声で説法されたら、もうっ!!(あ、もちろん晩年のね。)
本当に良いお天気でした。
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さてこれが半券の特典。なくさないでね!
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(総合文化展というのは、国立博物館本館の常設展のことよ。そう書けばいいのに…。)
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