@「手紙屋」と言う商売は、手紙だけで人に勇気と行動を与える仕事だ。特に学生が就職をしようとする人にとって参考になる書でもある。なぜ仕事をするのか、どんな仕事が自分にあうのかなど迷うならまずこの書を提案してみたい。 また、定年退職をした人に対しても人生の継続とは何かを知らしめる良書ではないかと言える。 人生は仕事だけではないが仕事がなくなった時は寂しい感がある。だが、人生はそれからが大きな壁にぶつかる。「喜怒哀楽」とはいい言葉だが、その大波が押し寄せてくるはずだ。
『私たちの生きているこの世で起きることにはすべて原因がある、これが「因」です。起こった結果が「果」です。因果応報というように、必ず結果は来るのです』瀬戸内寂聴
『手紙屋』喜多川泰
・「称号」を与える。それは相手に与えるエール、「こうなってほしい、こう言う人であってほしい」と相手のいいところ、すごいところを引き出して与えることだ。それは才能だったり、長所だったり。
・「不安と行動」とは人の居場所がなくなる時、「どこにも所属する場所(仕事)がない」となることで初めて人は行動に出る。居心地のいい場所は不安になることがない。
・「天秤」とは手に入れたい事とそれに釣り合うものを置くこと。人は片方の皿の上に載せる努力が足りずに欲しいものが手に入らないと「人生は思い通りにいかない」と言う。
・「就職先」、「多くの人から長期間にわたって必要とされ続けること」とは会社であり、商品であり、友である。就職も同じで財力や知名度ではなく長期に継続できる組織と人(友)を選ぶべきだ、と言うこと。それにはワクワクするような自分が将来何を目的に仕事をしたいのかを悟べきなのだ。「人生の目的」(夢の実現)ができそうな就職先・人を見つけること
・「掃除の習慣化」とは夢を継続できるように工夫・行動することだ。「転がる石に苔はつかない」情熱を持って行動し続けること。何をやれば成功するのか、どうしてもやりたいことは何かを常に考え行動すること
・「成功する人と失敗する人の違い」はどんな環境においても精一杯、一生懸命頑張ろうとする情熱と行動を持った人、それに対して夢がなく、何事にも必死さに欠け、継続して一生懸命できない人、最後には「才能が無かった」と言う人。