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人生の分岐点・家族の変化『『自転しながら公転する』

2023-08-02 08:09:55 | 人生を「生かす」には
34歳になった独身の女性、都が悩む人生観。母が長く更年期障害の中、父が癌と知らされてからの家族の習性に変化が起こる。それは家の売却と家族との別居、周りの仲間の影響で都の結婚への憧れ、期待、不安が一気に紛失、更に会社での人間関係を複雑になる。誰もが遭遇する「思い違い」「期待はずれ」など予期せぬ出来事が一度に襲われることがある。だが、悪い事が起きればもう気運は上昇するしかないのだと気持ちを切り替えることが大切だと思う。母の言葉
「そんなに幸せになろうとしなくていいよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りににはならないものよ」
『自転しながら公転する』山本文緒
「概要」母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。正社員になるべき? 運命の人は他にいる? ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。