@『人工知能研究の新潮流2 ~基盤モデル・生成AIのインパクト~』と題するCRDS研究開発センターの膨大な資料(277ページ)から現状と将来を図形から読み解く。人工知能等の利用開発マップ〜現存する人工知能種類〜影響力〜未来の対策・方針など 詳細は下記のサイトへ
@元ソフトウエア開発兼経営者と元ソフトウエア開発者でSF作家による近未来の最新技術はどのような社会、経済等を生み出すかを短編SF小説化にし、技術のメリット、デメリット(善と悪)を説明しており内容はなかなか興味深く面白い。新たな技術はどこまで人間的な思考能力と自立性を持っていくだろうか。2041年、わずか20年後にはAIロボットが人間を蔓延る世界が起きても不思議ではない。それはAIアンドロイド(不死身・自律・再生)は外見からでは人間との区別ができなくなり、生の人間は徐々に人口減となり隔離され小さな檻(島)の中での生活を余儀されるような気がする。
量子コンピュータ(ビットではなく、素粒子を使う量子ビットにより格段に性能拡大と開発スピードの短縮)で、費用も格段に安くできる、と言う。だが、些細な振動、電気干渉、温度変化に弱く、自律性が今後の課題となる、というが。それは自律兵器など人類の存亡をかける「悪」の世界が量子コンピュータにより凌駕することは間違いないがその時代に人間は如何なる対応が出来るだろうか。更に、2041年には、非物質化が旺盛となる。それは物理的製品はソフトウェアに吸収され無料化に近づくと言うことだが、製薬、遺伝子治療などはコストは下がるが生物体として残り、食品産業も動物などの肉等合成食品などで電気、水、肥料等だけで食材革命が起こる、と言う。「豊饒時代」は人々に仕事が無く、金融崩壊から貨幣も通用しない世界が来る、というが量子コンピュータ:自律ロボット等が想像を絶する世界を作ることは間違いない。
『AI 2041』カイフー・リー
ChatGPT、深層学習、未来予測、自然言語処理、AI教育、ディープフェイク、自動運転、VR/AR/MR、メタバース、量子コンピュータ、仮想通貨、ブロックチェーン、AI兵器、幸福感、消える職業・生まれる職業、ベーシックインカムなど、本書一冊ですベてを網羅。
ー「新技術の登場は歴史的にもしばしば恐怖の目で見られてきたが、時とともに消え、いつの間にか技術は日常に浸透して生活水準を向上させている」
ー元Google中国社長と元Google開発者で現在SF作家となった二人の視点からみたSF短編小説化した技術の進化と課題書。
・「恋占い」深層学習機能AIによる保険会社と保険金、娘の相性をAIが推薦管理する
保険会社は家族全員のデータを分析、保険料金を設定する
娘の相性と家族構成・カースト性から相手を選ぶ
技術の解説:「深層学習」大量のデータ、単一の領域、目的関数が必須によりAIは個人の情報を知りすぎ最大利益を目的に相性も関係性を提言する(目的に合わせた判断をする)、よって「公平・幸福・偏見」など人間脳ような判断ができない。更にその結果の理由が説明できない。
・「仮面の神」仮想世界でフェイク(画像)アバターで世を混乱させる
ディープフェイク・ニューラルネットワーク・バイオメトリックス・セキュリティー
・「金雀と銀雀」双子の家庭教師にAIパートナーが開花させていく
自然言語処理・GPT-3・汎用人工知能・AI教育
・「コンタクトレス・ラブ」病原菌で外出できない世界を拡大、遠方の恋人を仮想化
AI医療・アルファフォールド・COVIDへの対応新薬
・「アイドル召喚」無くなったアイドルの事件を呼び起こし解決していく
仮想現実・拡張現実・複合現実・ブレインコンピュータIO
・「ゴーストドライバー」
自動運転技術・スマート都市
・「人類殺戮計画」
量子コンピュータ・ビットコインの安全性・自立兵器
・「大転職時代」
AIロボット・ベーシックインカム・転換職種
・「幸福島」
データ保護規則・フェデレーテッドラーニング・プライバシー
・「豊饒の夢」
新たな経済モデル・貨幣の未来・シンギラリティー
仮想現実、拡張現実、複合現実など新たな技術の最大の課題は想像力、コンテンツ制作だ。
AI による仕事は今後あらゆる面での雇用問題が噴出する。人間の仕事の40%が2033年までに代替可能となり「大転職時代」になると予測している。
AIの苦手分野とは3つ、創造性、共感、それに器用さである。そんな中で有望な職業とは。
認知系職業:ソーシャルワーカー、キャリアカウンセラー、芸能人、エキスパート
身体的職業:介護士、スタイリスト、理学療法士、トレーナー