@『避けた方がいい薬を処方される人たち、あなたや家族は大丈夫?』「多くの患者さんが、若い頃と同じ薬を飲み続けることが問題になる可能性があるとは気づいていません」と言う記事。世界の高齢(60または65歳以上)外来患者の37%が、潜在的に不適切な薬を服用していると推定され、アフリカと南米では47%と最も高く、アジアは37%、ヨーロッパは35%、北米は29%だったという(編注:日本では、2022年に学術誌「Archives of Gerontology and Geriatrics」に掲載された論文によると、薬局で処方薬を受け取った65歳以上の患者のデータを分析したところ、潜在的に不適切な処方の割合が2014年の26.8%から2019年には43.7%に増えていた)一般的に使用されている薬が200種類以上、例えば、第1世代抗ヒスタミン薬(経口ジフェンヒドラミンなど)、ベンゾジアゼピン系薬(アルプラゾラム、クロナゼパム、ジアゼパムなどの抗不安薬)、一部の心血管系薬(心不全や心房細動の治療に用いられるジゴキシン、高血圧症の治療に用いられるクロニジンなど)、一部の抗うつ薬(アミトリプチリン、パロキセチンなど)、 ある種の抗精神病薬(睡眠障害に対して適応外で使用されることが多い)、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬、一部の筋弛緩薬、慢性的な非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやナプロキセンなど)やその他の鎮痛薬の使用などが挙げられている。「処方カスケード(処方の連鎖)」による他の薬との併用で問題もあるという。抗コリン薬はアセチルコリンという神経伝達物質の働きを抑える薬で、アレルギー、うつ病、呼吸器疾患(ぜんそくなど)、過活動膀胱、心血管疾患、パーキンソン病の治療に使われるが、「高齢者が服用すると錯乱やせん妄を起こすことがあります」と氏は言う。
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避けた方がいい薬を処方される人たち、あなたや家族は大丈夫?
高齢になると、若い頃にはよく効いていた薬が害を及ぼすようになることがある。そうした薬は、抗ヒスタミン薬から抗うつ薬まで幅広い。