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アリバイを作る仕掛け『鏡像の道化師』

2024-02-05 12:53:11 | ミステリー小説から見えるもの
本書にある最新技術を駆逐した事件など、今後現代の世でも頻繁に起こるだろう。人間を騙す、惑わす、精神的に狂わすような技術は世に溢れている。身近なところでは「フェイクニュース・フェイク画像」が今後さらに増発、分散され多くの人が騙されるケースだ。気を付けたいのがこう言ったものは見破りにくいが為に拡散する事だ。だから、世の情報を信じ、気軽に横流しにすると自分に不幸(起訴被害・損害)が被ることも十分可能性が高いから要注意だ。
『虚像の道化師』東野圭吾
『概要』1、ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。その場にいた者たちは、男が何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りたと証言し、教祖は相手に指一本触れないものの、自分が強い念を送って男を落としてしまったと自首してきた。教祖の“念”は本物なのか? 湯川は教団に赴きからくりを見破る(「幻惑(まどわ)す」)。
2、然暴れだした男を取り押さえようとして草薙が刺された。逮捕された男は幻聴のせいだと供述した。そして男が勤める会社では、ノイローゼ気味だった部長が少し前に自殺し、また幻聴に悩む女子社員もいた。幻聴の正体は――(「心聴(きこえ)る」)。
3、大学時代の友人の結婚式のために、山中のリゾートホテルにやって来た湯川と草薙。その日は天候が荒れて道が崩れ、麓の町との行き来が出来なくなる。ところがホテルからさらに奥に行った別荘で、夫婦が殺されていると通報が入る。草薙は現場に入るが、草薙が撮影した現場写真を見た湯川は、事件のおかしな点に気づく(「偽装(よそお)う」)。
4、劇団の演出家が殺された。凶器は芝居で使う予定だったナイフ。だが劇団の関係者にはみなアリバイがあった。湯川は、残された凶器の不可解さに着目する(「演技(えんじ)る」)。
「幻惑す」新興宗教への謎、信者を如何に増やすか、その究極は魔力・マイクロ波を利用したトリック殺人
ー「心聴る」恨みを持った人間の脳へ音で精神病にさせる幻聴工作・電磁波を利用したトリック殺人
ー「偽装う」義父作家の遺産相続が目的の工作 他殺か、自殺(心中自殺)か、それとも偽装殺人なのか。 ヒントは死んだ順番と車の泥。
ー「演技流」犯人捜査する警察への混乱させるために携帯電話を巧みに利用した工作・通話記録は電話局で確認できるのでその殺害した人の携帯と同じ形態電話で工作・携帯をすり替えるトリック。



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