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日本が学ぶべき事柄(政府と企業)『日本企業の「没落」の真実』

2022-08-03 07:39:40 | 経営・リーダーシップに必要な事
@日韓関係は改善の兆しが見えそうで見えない。そもそも隣国同士は歴史的背景から世界でもうまくいかないが、今後のビジネス社会ではアジアを台頭する両国が上手く強調し合うことは対米国、対中国などにとても重要だと考える。だが、日本企業の低迷はしばらく続くと予測できる。
それは日本の政府・企業体質(無責任化と先延ばし的発想)があるからだ。
日本の学ぶべき事柄は現在でも「責任の所在を明確にスピード感を持って決断すること」だという事になる。日本は言葉はあるが行動がない。
『日本企業の「没落」の真実』金美徳
「概要」2012年著書「なぜソニーが没落し、サムスンが降盛を極めるのか?」この「没落」は一時的なものではないからだ。日本人の多くは、日本企業「没落」の真の理由に気づいていない。韓国企業からすれば当たり前であるようなことが、日本ではきちんと理解されていない。
ー日本の凄さ
    結束力・女性力・裾野の広さ・絆
    お手本:米国企業の存在
    神話説:「日本の技術力」
ー日本の凋落
    「技術力」の過信「胡座」・人材育成と人材不足
    外需シフト・アジアシフトへの出遅れ(新興国企業開発・グローバル人材不足)
    経営における優先度の低迷(成功体験から抜け出せず方針転換できない経営者層)
    調整力を強調するサラリーマン的経営(スピード感低迷・リスク回避)
    経済外交の停滞(FTA/TPP/RCEP)・国内産業の保護優先
    政府首相等のトップ外交交渉力不足(成長戦略が無くトップセールス力不足)
ー韓国企業の台頭
    ソフト・製品での囲い込み(拡散・ファン作り)
    韓流マーケティング(韓国ドラマ・ファッション・音楽などを利用した戦略)
    海外技術とのイノベーション開発(改善・融合の積み重ね)
    海外戦略を現地化(常時修正・改善・現地リスクテイクオーナー化)
    投資戦略では韓国国内での利益を海外に注ぎ込む(国内投資<海外投資)
    人事戦略では過酷な徴兵経験や熾烈な学歴・就職競争によるエリート人材育成
ー韓国企業の戦略
    マーケティング思考経営
    現地化(カスタマイズ力・1年間仕事はせず現地言語・文化情報収集・人の現地化)
    トップダウンによるスピード経営とリスク責任管理体制経営
    ロシア戦略への一大シフト(エネルギー・鉄・農業分野)シルクロード政策
ーサムスンの変貌
    27万人の社員に対する経営哲学(25年間で10度経営方針を塗り替える)
    「革新経営」骨身を削る努力
    「分かち合い経営」社会貢献の重要性
    「デザイン経営」ブランドデザインの一新
    「創造経営」原点からの見直し プライドを捨てる勇気
    「サンドイッチ論・危機論」キャッチアップ経営から創造的経営
        スピード経営・多角化・高度な専門性・日米のいい何処取り経営
韓国企業の弱み
    世襲制経営(コーポレイトガバナンスの弱体化・不透明さ)<>スピード経営
    労使関係の停滞(世界でも韓国の労使水準は最低ライン)<>魅力的な製品開発
    エリート社員の育成(先頭を走る社員の不幸)<>経営支援体制
    部品素材を日本に依存・貿易赤字への挑戦<>独立化への長期戦



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