私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

しんぼる(ネタバレ)

2009年10月10日 01時00分45秒 | Weblog
いまさらですが、松本人志監督の映画「しんぼる」を見てきました。

思いっきりネタバレで感想を言ってみたいと思います。














謎かけみたいな映画ですね。

前回と大きく違うところの一つが、終わり方、です。

前回と違っていきなり終わってます。

エンドロールが流れ出して「えっ終わり?」っ感じでしたね。

僕が映画を見ながら感じたこととしましては、主役の松本さん自身は精子で、生命になりうる選ばれし精子というものは、世の中のありとあらゆることに関与できうる力を持っている、それが元々の生命の力である、みたいなメッセージかと思いました。

修行、実践を経て、外に出られることになった精子は、最後にどうなるか。

あのラスト、あの大きなしんぼるを押すと、あの精子はいよいよこの世に生まれてくることになる、そう思いました。

松本さんのバックに浮かびだしてたのが、自分には世界地図、すなわち地球に見えました。

あの地球のどこかにこれから生を授かる、そんなニュアンスに感じました。

とにかく、自分はあの空を飛んでいくところの演出が射精を意味していると、そう思いました。


なんせ、ありきたりな映画ではない。

それだけで見る価値がある。

松本さんの凄いところは、とにかく新しいものを生み出そうとする姿勢。

アイデアがあれば、試行錯誤してそれを形にして世に送り出していく。

そして世に送り出されたそれは、世の中に何らかの影響を与え、世の中を変えていく。

おいおい、まさに今回の映画「しんぼる」みたいじゃないか。

なんてことを思ったりもしました。



当然の話ですが、お笑い的な部分は的確でした。