私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

溢れかえる批判

2020年04月28日 13時54分24秒 | Weblog

私はあまり、他人を批判するという感覚を持ち合せていない。

 

SNSの台頭により、多くの批判を目にする昨今。

そこにきて、最近ではコロナの影響で、さらにひどくなっています。

批判すべき出来事そのものをリアルタイムで目の当たりにするよりも、どちらかというと、ネットニュースであとから知ることの方が多いです。

なので、私が知ったときには、もうすでに批判にさらされているという事実つき。

そのとき、私はたいてい、もし自分が初見でその状況に遭遇したとして、同じように批判できていたのだろうか、って疑問を抱きます。

たとえば、安倍首相が星野源とのコラボ動画を公開して批判されましたが、あの一件も私はネットニュースであとから知った。

もしその動画を、批判が起きてるとも何も知らずに見たとして、私はどう思ったろうか。

きっと批判的な考えを抱かない、そんな気がする。

 

先日もまた、タレントの岡村隆史がラジオの発言で批判を受けているとのネットニュースを目にしました。

コロナの影響でお金に困った女性が、短期間だけ風俗店に勤めることになる、そのためコロナ明けには、お店で思いがけないかわいい女性に出会えるだろう、それが楽しみだ、といった趣旨の発言。

ネット上のバッシングを受けて、ラジオ局が昨日、正式に謝罪しました。

正直に言ってしまえば、このネットニュースを見たとき、いまいちそこまで批判的な感情が湧かなかった。

この一件も、何も知らない状態でそのラジオ放送を聞いていたら、どんな風に感じたろうか。

何も気に留めずに「バカなこと言ってらあ」って笑って、あとからネットニュースを見て「あれがこんな批判されるのか」って驚いているのかもしれない。

主な批判の内容としては「性的搾取だ」というものです。

他にも「女性蔑視」、「職業差別」などなど。

性的搾取って言葉、初めて聞いたかもしれない。

風俗店についてよく知らない私は、風俗嬢の実情や背景に疎い。

だから、どうしようもなくお金に困って仕方なく嫌々働いている、とは思っていない。

世の中ほかにいくらでも仕事はある。

そんな中から風俗嬢を選択したのは、他の仕事よりも短時間で高収入が得られるっていう理由で、自らその仕事を選んだ。

本当に嫌なら風俗嬢にはならずに、他にいくらでも対処があるけど、そのいくらでもあるその他の対処を面倒に感じる人が選んだ選択肢。

生活保護を受けようとして「あなたは若いんだから風俗店で働くこともできますよね」って職員に言われたんなら、批判されるのもわかる。

女性が他の選択肢を捨てて自ら選択している点、需要と供給が一致している点、それらを考えると搾取だとは思わない。

批判しているコメントをいくら読んでも、なんかピンとこない。

コロナにより若い女性が貧困に陥ってしまうこの状況を喜んでいるのはおかしいっていう批判なんでしょうが、お金に困ったからといって安直に体を売る女性も、岡村隆史も、同じ穴のムジナって感じがする。

私の感覚はおかしいんだろうか。

私は自分では、正しい正義感を持っている人間だと思っている。

でも、この手のネットニュースを見るたびに、自分の感覚ってものを上手くつかめない感じがして、なんだか少し不安になります。