私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

許されぬ無能

2012年10月09日 21時45分32秒 | Weblog
通常状態66日目。

まだ過食せずにやれてます。

今日も派遣のアルバイトに行ってきました。

内容は、変電設備の点検のお手伝いです。

何度かやったことのある仕事です。

まずは会社に出向いて、それから車に乗って皆で現場に向かいます。

私を含めて今日の作業員は4人。

他の三人は社員で、派遣のお手伝いは私一人です。

移動の車内で三人が世間話をしています。

私は話に入りませんが、そうやって私を居ないものとしてくれていることが、この場合心地いい。

ちょっとしたタイミングで、三人のうちの一人と車内で二人きりになることがありました。

そのときに話しかけられました。

年齢を訊かれたのです。

産まれて初めてかもしれません。

年齢を答えるのに抵抗を覚えたのは。

年齢を言いたくない心理みたいなのをはじめて理解しました。

恥ずかしい。

こんな歳でこんなにも無能なことが。

若ければ許される無能が許されなくなってきている。

年齢の次に「フリーター?」と訊かれました。

詮索はされたくない。

他にも「高卒?」とか、「早く定職に就かないとね」などと言われました。

摂食障害で働くのが難しいんですよ、なんて言えるわけがない。

言う気もない。

その人は私が定職に就けないのが、私が無口で他人とのコミュニケーションが取れないからと考えたようです。

たしかにそれもある。

正しい意見だと思う。

車内での世間話に私が一切関与しなかったからそう考えたのだろうか。

職場の人と仲良くなることは大切なことだと思う。

でも、人と仲良くなるのが苦手な私が、派遣でたまに行くだけの職場で、そこの人と仲良くなるのは至難の業です。

でもそういえば、今みたいな職場をその都度転々とするような形ではなく、同じ職場でガッツリ週五日で働いていたときなんかでも、そこの職場で私は誰とも仲良くなれなかった。

職場の人と仲良くなるということが不可能になってきている。

いや、職場の人とかそんなんじゃない。

人と仲良くなること自体がもう遠い世界のようだ。

心の内を吐露できないということでいえば、もはや家族も及ばないかもしれない。

決して誰かに吐露したいわけでもないけど、自分はいったい何をそんなにも怯えて殻に閉じこもっているのだろう。

勝手に心のドアが閉まっている。

そんな気でいる。

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