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MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

MANRIKI

2020-10-05 23:13:28 | 邦画
邦画を積極的に見ていこうってことで
10月2日にリリースされた作品
なんと芸人永野が企画、原作、脚本、出演
一応主役を務めてる斎藤工が製作に当たった作品
芸人永野のお笑い芸人としてのセンスは、個人的に私には合わないのですが
彼が芸人として作り貯めていたブラックなギャグというかユーモアを集大成として
一本の映画に昇華させた作品
ブラックな笑いを求めているんですが、多少ホラーっぽい要素もあったし
造形として首と胴体が分離されてしまうシーンとかがあるのでR−15作品に指定されていたのかな
斎藤さんは実に楽しそうに演じていましたし
永野さんも変幻自在にいろんな役で登場しまくりでした
タイトルの「MANRIKI」はあの”万力“ですね
 
物語は、実質一般人から見れば十分に小顔なんですが
売れないモデルをしていて、顔が大きいためにオーディションで落とされるんだと
顔がおっきいというコンプレックスを抱くモデルが
見る物聞くものが自分に“顔でか、顔デカい・・・”って脅迫してくるもので
ついに美容整形の万力クリニックという美顔整形師と出会い
“小顔矯正整形”を施術してもらい
 
ってその施術はタイトルでお分かりのように施術台に縛られて
顔を万力に挟まれて・・・完全に顔面を歪に歪められて運命を暗転させていく姿を85分の尺の半分くらい使って描かれていきます
望み通りの小顔になったって万力で締められて頭蓋骨は潰されて、頬の皮膚は破れ目の位置は明らかにずれている、二目とみられない容貌になってしまった
それでも小顔になった満足感からか、好きになってしまった万力整形医師を恋い慕う女の姿がいじらしいというかすさまじい
まさにシュールな作品でして、これ以降どうなるのかって思わされる
永野野主張は小顔にこだわるヒロインの浅薄な思い込みを強烈に皮肉ったものだったんでしょうか
人の美しさは見かけではなく内面にあるって劇中でもちゃんと主張されており
永野の笑いのブラックさの本質が見えてくるのはここまでで
 
外人さんによる日本人のそばの啜り食いの批判小ネタを挟んで
その後の斉藤工演じる整顔師は指名手配犯になり皮鞄に商売道具の万力を忍ばせて逃亡
途中でかかわった美人局と奇妙な関係になるものの、年増女を小顔にと万力で挟むものの
急に苦しみだしって当たり前ですが
、それを助けようととヒモが足を思いっきり引っ張るから
年増女は首と胴体がわかればなれになって
その死体処理に・・・もはやもうこのあたりからどういう展開になるか先の予想はまったくつかず、
映画は常識の範疇を飛び越えてしまうんですね
もうお話としてはなんにも繋がってこないし
ただそこに斎藤工が出てるだけですが
その彼も突然クルマにはねられて死んでしまう
前半と後半の小顔願望に生きるモデルと斎藤工との逃亡劇とが繋がっておらず
“なんか現場のノリというか、永野のギャグの寄せ集めで作っちゃいました” 的な
感じで作品にしてしまった感が否めない
 
小顔願望女のその後がどうなったのかは見てるこっちが想像しろってことでしょうか
 
2019年製作、日本映画、MANRIKI Film Partners 作品
永野企画・原作・脚本・出演、斎藤工製作・出演、清水康彦監督作品
出演:金子ノブアキ、SWAY、小池樹里杏、神野三鈴

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未成年

2020-10-05 17:37:12 | 韓国映画
先に見た「暗数殺人」の刑事役を演じていたヴェテラン俳優キム・ユンソクの初監督作品です、
そして役者としても普段彼が見せるアクの強い役と違って
もう不倫がバレてオロオロするお父さんを見事に演じていますが
実は重要な役ではあるものの
主演は邦題のタイトルにもあるように
高校生を演じてるこの二人


オープニング鴨料理店で行われてる、会社員の接待の宴会を外からのぞいているJKジュリ
その宴会には彼女の父親が出席してて宴会が果てるのを見守っているわけで
最初このジュリがここの娘で宴会が果てて店が閉まるまで中に入れない理由があるんだろうって見てたら
三々五々宴会客が車で去っていく・・・これって酔っ払い運転だよね
っていうのは現実のお話でして
“飲んだら乗るな、乗るなら飲むな”は万国共通だと思いますが、それはこのお話とは関係ない(でも飲んで乗ったらあかんですよホント、マジで)
 
実はジュリの父親はここの女将と不倫関係になっていて
さらに悪いことにジュリと同級生で問題児ユナの母親が父親の不倫相手
ユナとは成績も違い専門課程も違い学校での接点はない
そんなジュリアをバイトから帰宅したユナが見つけて声をかけます
慌てて携帯落として逃げ帰るジュリ

翌日学校で”あんたの母親にパパと別れるように言って“と迫るジュリ
それには”どうせ不倫を続けるよ、妊娠してるし”
父親の裏切りにより2家族がすったもんだするお話の中で
二人のJKが大人に変わって、不倫をなんとか清算させようってするお話
ジュリにしてみれば自分野母親を傷つけてしまう前に・・・
しかし落とした携帯でユナはジュリの母親に妊娠不倫を暴露してしまう

ここまで書いてきたらある意味“ドロドロの不倫劇”という様相を呈してくるのは必然ですが
ジュリは父親に不倫を辞めさせよう、母が知らない間にっていう目論見がユナによって崩されて・・・

男を取った女と取られた女が出会うシーン
ここから大人の女たちの火花が静かに散っていくものの
はずみでユナの母親をこづいた関係で、緊急早産してしまうんですね
親子の愛や夫婦のあり方、二人の少女の友情と成長の物語をドロドロの不倫劇にさせないプロットが実に上手い

上手いと言ったらキム・ユンソク演じる情けない父親というか亭主が笑えます
特に愛人の病状を心配して病院にやってきて娘ジュリに見つかっての
エスカレーターのシーンは実にいい
ジュリ役のキム・へジュンは新人女優賞を受賞されたようですが
ユナ役のパク・セジュン持田よかったなぁ
グズな母親と分かれたクズな父親に愛想ヲ尽かして、未熟児で生まれた弟を自分で育てて行こうっていう覚悟の演技が素晴らしい
コンビにでの酔客とのやりとりも良かったなぁ
防犯カメラは必需品ですねぇ

はじめはケンカしていたジュリとユナ
産まれてきた未熟児の弟は、実は二人にとって血の繋がった弟なんですね
ユナの母親は乳が張っても子供を見に行かないっていうのは経験から子供が生きて育たないってわかってるからなんですね
 
ジュリとユナは最後にこの血の繋がった弟を自分たちの肉体の一部にするんですね
個別に焼いてもらった遺骨が龍角散の缶にいれらてましたが
中国では今年から販売されてるようですが
韓国ではいつから発売されていたんですかね
 
親の不倫に振り回されて成長していくJK二人
爽やかな作品でした・・・
 
2019年製作、韓国映画(日本公開作品)
キム・ユンソク出演・脚本・監督作品
出演:ム・ジョンア、キム・ソジン、キム・ヘジュン、パク・セジン、キム・ヒウォン、イ・ヒジュン、イ・ジョンウン、ヨム・ヘラン、イ・サンヒ
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