MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

影に抱かれて眠れ

2020-10-12 23:41:57 | 邦画
北方謙三の『抱影』をなんとあの顔面凶器の小沢仁志の実弟で、俳優もやるけどオールイン作品で脚本書いたり監督もしている小沢和義さんが脚色
さらにプロデューサーとして、これまたオールインでおなじみのというか北野作品の「アウトレイジ」では顔面ギザギザに切り刻まれていた、中野英雄さんが勤めて
東映のネオヤクザ路線を支えていた和泉聖治が監督した
いわゆる私にはちょっと懐かしい昭和の息吹を感じさせるハードボイルド作品
ただし北方作品はそれなりに読んでいますが、原作は未読です。
 
横浜が舞台ですから、オールインとか、OP映画でよく見る横浜野ロケ地が
この作品を完全によく支えているのも事実ですねぇ
加藤雅也さんを主演2していますが脇を固めているのはほとんどミュージック関連の方々
それなりにヤクザを演じ切っているのには驚かされるし
小沢弟さんの脚色力がいいのか
実に染みる作品であったような
特に主人公硲と人妻響子との純愛と、それに相反する極道たちとの対比が見事ですねぇ
響子役の中村ゆりさんがお綺麗です
 
そして硲を愛するもう1人の女に、熊切あさ美さん
あの方との失恋ヲ機に吹っ切れた演技がじつにいい
ここのブログでも、「再会 禁じられた大人の恋 」で主演を張られていましたねぇ
これでもう今年40なんですね
見えねえよね、年輪と恋愛が女を育てるってある意味本当なんですね
 
古き良き昭和のハードボイルドの世界観を平成に蘇らせた作品
今の時世にそぐわない感はあるんですが、
ってこう言った作品が作られないからあえて作ったっていうのもあるんでしょうが
時代劇をこのご時世に蘇らせると老人を集客するけど
このような作品をこの時代に作って観客層のターゲットは奈辺にあるんだろうか
私みたいな捻くれ者にしか
裏の世界に身を投じながらも好きな女性への純愛を貫く男の美学は通じないんじゃないのかな
わたしみたいな捻くれ者にはやはり主人公はカッコよく見える。
北方作品の主人公たちは無口で感情をあんまり表に出さないものの
最終的に心の裡を行動で示すんですね
おのれの命を顧みずに・・・やっぱ男ですよね
 
主人公と人妻とのやりとりで、余命宣告されて、彼女の姿を刺青で背中にうつすんですがここいらも滲みますよね
 
2019年製作、日本映画、BS -TBS作品
小澤和義脚本、和泉聖治監督作品
出演:加藤雅也、中村ゆり、松本利夫、カトウシンスケ、熊切あさ美、若旦那、余貴美子、火野正平、AK-69
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ディープ・インパクト セカンドクライシス

2020-10-12 19:32:55 | 洋画未公開
10月2日レンタルリリースのアルバトロスの子会社ニューセレクト配給作品です
ジャケットの絵面と“宇宙から、《絶望》が降ってくる”って言う惹句から
デザスターパニック作品だと思ってセットに組み入れたのですが

オープニングでは確かに、太陽で発生した磁気嵐の爆発により地球に降り注いだ隕石の雨が全世界を襲う
ここまでは確かにデザスター映画野雰囲気だっtsんですが
隕石の放射線を浴びた人たちのDNAが変異し人々は凶暴化していきなんでもない人間を噛み食いに襲ってきて、噛まれた人間は同じDNA変化して
音だけに反応して・・・
そこに生き残った5人の若者が逃げる様野映画
そうなんです、劇中絶対に“ゾンビ”って言う言わないが、完全にゾンビ映画に変貌していきます
 
5人の若者は安全地帯を求めロンドンを離れ田舎に逃げ回るというストーリー
ですが、なんだろう見てる途中から
これってオチはどうなるんだ
って思えて、オチだけが気になっていく
絶望しか無い世界観の中で5人の若者は一人また一人と襲われて倒れていくんですね
 
何せ逃げる若者はもうトンカチ一本だけで、ほとんど徒手空拳
舞台はイギリスですが、なんとアメリカ映画ですね
そして、ただただ絶望を感じながら逃げていく若者たち
と言ったら当然「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を意識しているような作品ですが
先にも書いたように決して“ゾンビ”って言わせないとこが
作者がオマージュを捧げているような気もしないでもないけども・・・

舞台をわざわざイギリスにしてるのは、いわゆる銃社会ではない世界観で
ナグリ一本であとは素手とかそこいらの石だけでゾンビと戦う映画
主人公のアメリカ人ジムと友人たちがカフェで出会ったウェイトレスと共に安全地帯を求めて逃げ回るという作品ですが、
ゾンビがオーソドックスなノロノロ系ですからなんとか逃げ回れるものの
本当にオーソドックスすぎて特に語ることがないんですよね
 
結局私が危惧して見ていたように主人公たちは最後に教会の鐘楼に追い詰められて
このクライマックスで主人公たちを追い詰め取り囲むゾンビたちの数が半端ないくらいのゾンビエキストラたちはどうやって集めたのかっていうくらいの大人数だけが取り柄の作品だったかな
ラストは完全にこちらに投げっぱなし
こういう感じのオチは好きですが、この作品に関しては絶望以外何にもないのが・・・
 
2019年製作、アメリカ映画
サイモン・パーク監督作品
出演:グレース・ディクソン、オリバー・グッドウィル、ポーリー・キルパトリック、ピーター・ナイト、オリバー・パーク
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする