CSの東映チャンネルでは、高倉健生誕90周年特集として、
2月から6ヶ月特集で、今月はオールスター総出演の列伝シリーズ3本と言っても
高倉健がクレジットトップに出てくるこの映画と「遊侠列伝」が健さん特集として
本日日本とも連続OAされまして
一応昼のOAでしたので録画しておいたものを視聴です
列伝シリーズとしては今月朔日に任侠映画特集の方で「博徒列伝 」を連動でOAしていると言う
ある意味芸の細かいとこを見せてくれていた東映チャンネルさんでした
この作品マキノ雅弘が監督でホンは棚田吾郎さんだったのね
いや泣かせる台詞のオンパレードっていうか、健さんに宮園純子さん、鶴田浩二に藤純子のダブル純子を配しての丸髷での女心の外見を見せてくれてるだけでなく
藤純子さんも宮園さんも女心内面を魅せてくれる
そしてそれを受ける鶴田浩二は“おめえさんの御一家に御世話になったお加代っていう芸者に。あの娘に、浅は男冥利な奴よ、と御伝え下さいまし“
受けて健さんは”坂上一家の娘、浪江って娘に、弱いヤクザで死んだって、お伝えくださいまし“って、いのちのやりとりの前に聞かせるセリフ
受けて健さんは”坂上一家の娘、浪江って娘に、弱いヤクザで死んだって、お伝えくださいまし“って、いのちのやりとりの前に聞かせるセリフ
丸髷とこのセリフは脚本にあったんでしょうか
現場でのマキノ監督の計算され尽くした演出から生まれたとしか思えない
それほど染みるセリフですよね
そしてこの二人純子に引けをとらない桜町弘子さんの姐さんぶりが素晴らしい
女優さん三人によって生かされる男優陣ですかねぇ
残念なのは敢えてでしょうか、ぃつもならガマンの中で死ぬ運命を背負った役の長門裕之の代わりに里見浩太郎さん
役不足が気に入らなかったのか、東映この後さって、TVにシフトしてっちゃうのね
悪役に河津清三郎さん、この人ちゃんと節々でしっかりと演技に見得を切って見せてくれるんですね
使い古された「忠臣蔵」のでプロットを巧みにアレンジした棚田吾郎のでアレンジ力もすごいし
演出は先に書いたいわゆる情緒部分でのマキノ節に、体型を生かした若山富三郎さんの弁慶の立ち往生まで演出してくると
宣伝部しっかりそれを受けてのこのジャケットって
やっぱ日本映画というか五社のプログラムピクチャー爛熟期にはスタッフ、俳優部共に人材が揃ってるいたわけで
今作でもいつもは殺される側の関山耕二が何と殴り込みチームですからねぇ
やっぱマキノ節全開に展開される作品は面白いよね色んな意味で・・・
1968年製作、日本映画、東映作品
マキノ雅弘監督作品、
出演:高倉健、若山富三郎、藤純子、桜町弘子、橘ますみ、宮園純子、長門裕之、里見浩太朗、遠藤太津朗、菅原謙次、大木実、中村竹弥、関山耕二、桜木健一、須賀不二雄、河津清三郎、藤山寛美、鶴田浩二