MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

タクシー野郎 夜の淫(みだら)花

2021-03-21 23:09:16 | 邦画
今月のCS衛星劇場の深夜枠である
<日活ロマンポルノ傑作選>でOAされたこの作品
正規の日活作品ではなく、ロマンポルノの3本立て番線のうめ草として外注され
渡辺プロダクションという会社が山本晋也監督で作ったドタバタエロチックコメディ作品
私も初めてこのOAで知ったくらいでして、何と野上正義さんが出演されてる作品
っていうか
製作プロダクション自体も多分ピンク映画のこれまた番線埋め作品の会社ではなかったんでしょうか
したがってたくさんっても8人くらいの女優さんクレジットのが次に野上さんのお名前がクレジットされるのはピンク映画の常
 
野上さんというたら、個人的にはピンク創世期から女優さんを立てる男優陣として
野上正義、港雄一、久保真二、大杉漣がピンク四天王だと勝手に思ってるんですが
そんな四天王の久保さんもこの作品に出演されてる
タクシーの中で
ってこのタクシー会社実際に川崎で現在も営業してる会社です
っで協賛からがタクシー会社名に電話番号までクレジットされてるコラボレーション
山本監督の人脈なんでしょうかねぇ
 
ピンク映画が、いわゆるライバルであるものの、資金的に公開的に圧倒的な日活に勝てないまでも
その番線埋めに作品を提供して、こんな50年経った今でも、パッケージ化はされないものの、CSでロマンポルノの一本として認知されてOAされるなんて快挙でしょう
ってか、そこは晋也監督ですから、極力っていうくらいに塗ればを排して
ピンク映画の矜恃をドタバタ活劇(ラストクルマ同士のぶつけ合いまで見せてくれるサービス振り)を作るとはねぇ
やっぱ晋也監督は才人というか、状況を見る確かな眼力があったようですね
 
ってことで、マッパのお姉ちゃんを街中で走らせたり
一応資金が一本300万以上貰ってるんでしょうか、女優さんも8人出演させてるし
たこ八郎さんまで出演されてるし
っていうか、もう監督初め男優さんは久保さん以外皆さん鬼籍の人ですけどもね
 
こう言った作品が見られるっでいうのはたとえR−15であってもCSで見られるのは僥倖でしかないですね
 
切り口の違う記事はコチラ

1977年製作、日本映画、渡辺プロダクション作品、日活配給
山本晋也監督作品
出演:南ゆき、星亜也子、青山涼子、野上 正義、安田清美、北斗レミカ、久保新二、たこ八郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魔女がいっぱい

2021-03-21 18:48:02 | 洋画
ポスターというか、DVDジャケットにも、魔女の大ボス役のアン・ハサウェイがデカデカ真っ正面ですし
惹句にもアン・ハサウェイしか書かれていませんが
この作品実はアン・ハサウェイよりかは
黒人俳優でここのブログでも「マー ―サイコパスの狂気の地下室― 」のホラーとか、「ドリーム 」みたいなヒューマンドラマとなんでもこなせるオクタヴィア・スペンサーが主役のような気がする作品
ま、ある意味彼女自体地味ですから、集客を目的とする映画では、見栄えのするアン・ハサウェイを前面日本押し出すのは正解なんですが
 
ロアルド・ダール原作のファンタジー作品だったようですね
なんとこれはどう見てもお子様映画っていうかファミリー向けの作品だったようっていうかロバート・ゼメキスがホンを描き、監督も勤めていたんですね
通りで手堅い一本の映画にはなっていて、大人の子供も楽しめるファミリー作品でしかないんだよね
 
いや、それなりに面白いっちゅうか、ちゃんとできてるんだけど
ただそれだけなんだよね、本国ではコロナ禍でネット配信で止まったようですが、なんとか日本では公開にこぎつけれたようですが
 
これはある意味寓話というかファンタジーフィクションさくひんですから時代は1960年代のお話だとすると、こん高級なリゾートホテルに黒人が果たして泊まれたのだろうか
ってそんなことを思いつつ見てましたが・・・
両親を自動車事故で無くし母親のグランマに引き取られた主人公
ある日子供狩を目的とする魔女に見染められたから、少女時代魔女に友達を鶏に変えられてしまった経験のあるグランドマは、孫を連れて海辺の高級リゾートホテルに逃げるものの
そのホテルなんと魔女たちの集会が開かれる場所でして
 
主人公の少年はホテルに泊まっていたイギリス人の家族の食いしん坊少年と時を同じくして魔女にネズミにされてしまう
少年時代に手に入れた白いメスのマウスも実は魔女にネズミにされた少女だったようで
このCGの三匹のネズ公たちが、魔女たちに反撃するという単純なお話
ただロアルド・ダールが原作なんで、ネズミされた子供たちは結局一生ネズミのまんまっていう逃れられない運命論的なお話にもなっていて
このネズミたちが十年二十年友達かけて魔女をやっつけろ
って子供たちに啓蒙するとこから始まって、子供が魔女狩りに猛々しく出ていくとこで終わるんだけども
少年だったネズミももうお年になっていて、ネズミの寿命で一生を終えるのかな
ちょっと残酷ではあるものの
運命を受け入れるからその人の人生が充実してるんだっていうことでしょうか
 
いい意味で時間潰しになる作品、見てて飽きないのは流石にゼメキス監督
ゼメキスに今回は任せて製作に回ったギレルモ・デル・トロは自作「シェイプ・オブ・ウォーター 」でもオクタヴィア・スペンサーを使っていたんですねぇ
 
2020年製作、アメリカ映画
ロアルド・ダール原作、ギレルモ・デル・トロ製作・脚本、ロバート・ゼメキス製作・脚本・監督作品
出演:アン・ハサウェイ、オクタヴィア・スペンサー、スタンリー・トゥッチ、クリス・ロック、アンガス・ライト、クリスティン・チェノウェス、ジャジル・ブルーノ
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする