日本映画専門チャンネルの日の深夜枠でOAされた
OP・PICTURESのこの作品、石川均さんが脚本・監督していたんですね
タイトルから判断しちゃうってのも早計ですが「・・・ご主人様」ってあるように
実際「私の奴隷になりなさい 第2章 ご主人様と呼ばせてください 」と、「私の奴隷になりなさい 第3章 おまえ次第」の両作品はこの二作とも監督の城定秀夫さんと石川均さんとの共同脚本でしたので
この作品は、ある意味石川均さんにとってはその続編というか、二部作ではなくて結局は三部作の締めくくりに当たるような作品と言ってもいいような感じでしょうか
でも最大の違いはやはり、ご主人様とヒロインの描き方というか
コチラの作品には性的に探求していくというよりかは、どこかヒロインは性的にMを開発されていきつつ喜びをっていうかんじではない
ヒロインの由美を演じてるあけみみうの透明感によって実に爽やかな作品となっていた
っていうかラスト観客をそう騙してきたか・・・っていうツイスト的なオチに爽やかさを見出してハッピーな気持ちにさせてくれる
ヒロインが“ご主人様”って言っても、そこにはマジでマゾを開発されて性的な求道者となっていく「私の奴隷になりなさい」第二章、第三章のヒロインの突き詰めた感情がないわけでして
あけみみうっていうAV女優さんが実に素敵な作品でした
このヒロインにしてこの人人ありっていう作品となってる
一体どこから出てこられたのやら、さほど深く「巨乳ライター 密着(秘)レポート」の時には追求しませんでしたが、その独特な感性には私自身ちょっと惹かれてはいたようですが
これほどの完成の持ち主とはねぇ・・・
いや女優さんとしても代表作の一本に押しても良いような作品
いや女優さんとしても代表作の一本に押しても良いような作品
っていうか石井監督のキャラ付けもううまいよねぇ
普通のOLが課長とできちゃって、それが奥さんにバレる、使い込みもバレるで家からも会社からも追われてしまった中年男のヒロシ
彼と共に会社を追われた由美には使い込みもjrがないもんだから、失業保険が下りるってことで、由美に食わせてもらうヒロシ
そのヒロシをご主人様と言って絶対服従の由美
再就職もままならないヒロシは谷崎に憧れて小説家になろうとする
ヒロシの谷崎論である「谷崎潤一郎はマゾだったのか?いや、違う、谷崎は付き合っている女性に、自分が考えたキャラを演じさせ、自分はその相手役を演じることにより、実体験を小説に書いた、ど変態である」というのは正しい
これって完全に”私小説“の原理原則ですからねぇ
てことで、ここから小説のネタ作りに由美には気がある焼き鳥屋のにいちゃんを誘惑させて・・・
1時間ごとの連絡が途絶えて慌てて街中を由美を求めて彷徨うヒロシ
朝方ラブホから出てくる二人を見つけ・・・
もうこの時点でヒロインにメロメロであるヒロシって我々にも提示してくれてて
もうこの時点でヒロインにメロメロであるヒロシって我々にも提示してくれてて
愛之深さをしっかりと見せてくれてるんですね
だからラストのツイストがうまく機能してくるわけで
そうだよね、ヒロシのは奥さんに並木塔子さん
こんだけの出演じゃ勿体無いですよね、結局ヒロシの小説のヒロインは奥さんだったのね
そして二人の隣の住人でセックスしかしてない安藤ヒロキオと明望萌衣のカップル
R -15っていう規制から濡れ場は声だけでしたが、この2人のくんずほぐれずはカットされてるようですね
5月にR -18版のDVDがリリースされるようですので、そちらを購入して再度鑑賞してみることに・・・
切り口の違う記事はコチラ
2020年製作、日本ピンク映画、OP・PICTURES作品
髙原秀和製作、石川均脚本・編集・監督作品
出演:あけみみう、明望萌衣、並木塔子、重松隆志、吉田憲明、安藤ヒロキオ