MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

優しいおしおき おやすみ、ご主人様

2021-03-06 23:11:33 | ピンク映画
日本映画専門チャンネルの日の深夜枠でOAされた
OP・PICTURESのこの作品、石川均さんが脚本・監督していたんですね
タイトルから判断しちゃうってのも早計ですが「・・・ご主人様」ってあるように
実際「私の奴隷になりなさい 第2章 ご主人様と呼ばせてください 」と、「私の奴隷になりなさい 第3章 おまえ次第」の両作品はこの二作とも監督の城定秀夫さんと石川均さんとの共同脚本でしたので
この作品は、ある意味石川均さんにとってはその続編というか、二部作ではなくて結局は三部作の締めくくりに当たるような作品と言ってもいいような感じでしょうか
 
でも最大の違いはやはり、ご主人様とヒロインの描き方というか
コチラの作品には性的に探求していくというよりかは、どこかヒロインは性的にMを開発されていきつつ喜びをっていうかんじではない
ヒロインの由美を演じてるあけみみうの透明感によって実に爽やかな作品となっていた
っていうかラスト観客をそう騙してきたか・・・っていうツイスト的なオチに爽やかさを見出してハッピーな気持ちにさせてくれる
ヒロインが“ご主人様”って言っても、そこにはマジでマゾを開発されて性的な求道者となっていく「私の奴隷になりなさい」第二章、第三章のヒロインの突き詰めた感情がないわけでして
 
あけみみうっていうAV女優さんが実に素敵な作品でした
このヒロインにしてこの人人ありっていう作品となってる
一体どこから出てこられたのやら、さほど深く「巨乳ライター 密着(秘)レポート」の時には追求しませんでしたが、その独特な感性には私自身ちょっと惹かれてはいたようですが
これほどの完成の持ち主とはねぇ・・・
いや女優さんとしても代表作の一本に押しても良いような作品
っていうか石井監督のキャラ付けもううまいよねぇ
 
普通のOLが課長とできちゃって、それが奥さんにバレる、使い込みもバレるで家からも会社からも追われてしまった中年男のヒロシ
彼と共に会社を追われた由美には使い込みもjrがないもんだから、失業保険が下りるってことで、由美に食わせてもらうヒロシ
そのヒロシをご主人様と言って絶対服従の由美
再就職もままならないヒロシは谷崎に憧れて小説家になろうとする
 
ヒロシの谷崎論である「谷崎潤一郎はマゾだったのか?いや、違う、谷崎は付き合っている女性に、自分が考えたキャラを演じさせ、自分はその相手役を演じることにより、実体験を小説に書いた、ど変態である」というのは正しい
これって完全に”私小説“の原理原則ですからねぇ
てことで、ここから小説のネタ作りに由美には気がある焼き鳥屋のにいちゃんを誘惑させて・・・

1時間ごとの連絡が途絶えて慌てて街中を由美を求めて彷徨うヒロシ
朝方ラブホから出てくる二人を見つけ・・・
もうこの時点でヒロインにメロメロであるヒロシって我々にも提示してくれてて
愛之深さをしっかりと見せてくれてるんですね
 
だからラストのツイストがうまく機能してくるわけで
 
そうだよね、ヒロシのは奥さんに並木塔子さん
こんだけの出演じゃ勿体無いですよね、結局ヒロシの小説のヒロインは奥さんだったのね
そして二人の隣の住人でセックスしかしてない安藤ヒロキオと明望萌衣のカップル
R -15っていう規制から濡れ場は声だけでしたが、この2人のくんずほぐれずはカットされてるようですね
5月にR -18版のDVDがリリースされるようですので、そちらを購入して再度鑑賞してみることに・・・
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2020年製作、日本ピンク映画、OP・PICTURES作品
髙原秀和製作、石川均脚本・編集・監督作品
出演:あけみみう、明望萌衣、並木塔子、重松隆志、吉田憲明、安藤ヒロキオ
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T-NET/タイムネット

2021-03-06 18:39:14 | 洋画未公開
月末のセットレンタルに苦慮して、ついに私が最も感想を書くのを苦手とする
でもある意味好きなジャンルの一つでもあるタイムループ作品に手を出す羽目に・・・
だってねぇ、新作一週間レンタルだし

イタリア産のタイムループものです。原題はまんま「Time Loop」ですねぇ
英語表記って、イタリア産ですがダイアローグも英語でしたねぇ
まぁDVDのリリースが2月の3日ですから、発売会社が「TENET テネット」に寄せてきたんでしょうか
あちらもタイムループなんですよね、ですからBlu-ray購入してあるんですが、未だに未見の山の中にあります
 
さてコチラのB級作品はイタリアの田舎町を舞台した、タイムマシンを作ってしまった学会から疎外された科学者とその息子リッキーが陥るタイムループの世界を描いた作品
っていうかリッキーがオヤジさんのベスパを盗られて、それを取り戻そうと
父親が作ってしまったタイムマシンで65分前の過去に行ったり来たりするお話
ある意味ロジカルな時間ループSFですが、映像的には長閑な田舎の風景の中でのんびりとした緊迫感もなんもない作品
 
特にSFっっぽい作品でもなく、ある意味ドタバタ映画でして
タイムループする人間っても主人公のリッキーですが、見てる我々にもわかりやすく
劇中では最初にタイムループしたリッキーを”リッキー1“とか、次が”リッキー2“と分類説明してくれるという親切さ
 
そうなんですよリッキーが町へロト買いに行ったら、大事なベスパを盗まれてしまい、家に帰って父に説明して、タイムマシンで65分前之盗まれた時間軸へ移動するから
その時間軸ではリッキーが2人存在するという事態になるわけで
それをわかりやすく番号で整理してくれてるんですねぇ
そしてスクーターの盗難を防ごうとするがあえなく失敗し、
また65分前へとタイムスリップ。すると、同じ時間軸で”リッキー1“が、スクーターでやってくる“リッキー2”と、さらにスクーター盗難を阻止しようっていう”リッキー3“を見てるという実にややこしい事態になってきて
 
さらに変なフランスの女性科学者見たいのまで現れて
親父さんはそいつに殺されて、それを”リッキー3”だか“2“だかが防ごうと工作して見せたりと
結構複雑怪奇でもうわけわかんなくなりつつも
タイムリーぷ中に張られた伏線をきちんと80数分の尺の中で、きっちり回収してるのはお見事
 
結局ロトは親父がタイムマシンで未来から当選数字を盗み見してきてたわけで
それが子豚ちゃんの存在だったんですね
そんなこんな中でリッキー君は街之好きな子をゲットしてたりとちゃっかりな部分もあるようですが
こう言った作品のセオリーは同じ人間が同じ時間軸人間存在していて顔を合わせてはいけないってのもいうのが不文律なんですが
 
この映画オチはその不文律を破って見せているんですね
いいオチだった
 
2020年製作、イタリア映画
シロ・ソレンティーノ脚本・監督作品
出演:サム・ギッティンズ、ミノ・セフェラエリー・プソ、エリアナ・マンバティ、アントニオ・アグラスタ
 
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