MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

人生劇場 飛車角

2021-08-02 23:45:44 | 邦画
8月の東映チャンネルは鶴田浩二の「人生劇場 飛車角」の4作品が連続放送されてます。
そう、朔日日OAでしたので、東映着流しヤクザ映画好きですが、この作品
実は東映着流しヤクザ映画のルーツと言われておりますが
一応そういうことで、一、二回は見てはいるんですが、どうにも私の肌に合わず
合わなかった意味は追々述べてはいきますが
まずはクライマックスでのカタルシスを描かずに終わってしまうことが挙げられる
 
そうなんです飛車角が世話になった小金親分を闇に葬ってしまった奈良平を討ちに行って傷ついた飛車角が・・・
でエンドマークが出てきますし
女日本惚れられても、これは日活の鈴木清純ではありませんが“俠(男)に女はいらねぇ”って言った作風とは、程遠い
おとよという女郎さんに未練たらたらな宮川と飛車角のたたずまいにほとんど俠の世界観は見られないのに
 
いざとなったら義理のために女の必死の静止を振り切って俠を貫くっていう矛盾さが強調されてるとこが
この後の任侠映画を貫く気質との異質感に馴染めていなかったようですね
 
今回改めて見直してみると、この鶴田・高倉演じる二人の男とおとよとの三角関係みたいな関係にメロドラマの純粋さを見てとって
これぞ俠というよりは人間臭い男を見つけた時に、この作品を撮った沢島忠の真意が見えて
あえて結末つけないエンディングも、ある意味納得させられるし
実は鶴田・高倉は脇役であって、佐久間良子を見せる映画でもあったような
 
ちょっとびっくりしたのは製作企画が岡田茂って事で、東映東撮立て直しに来て
最初の映画が沢島忠と月形龍之介を京都から招いて東映東撮作品だったんですね
東映東撮がこのあと10数年日本映画界を牽引する金脈を掘り当てるとはさすが岡田茂さんですかねぇ
これで汚れ役もOKになるお嬢様役者であった佐久間良子さんまで発掘してしまうとはねぇ
 
1963年製作、日本映画、東映作品
沢島忠監督作品
出演:鶴田浩二、佐久間良子、高倉健、月形龍之介、梅宮辰夫、楠侑子、本間千代子、山本麟一、田中春男、加藤嘉、水島道太郎、潮健児、曽根晴美


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エロチカクィーン 裸の天使 赤い部屋

2021-08-02 19:16:27 | 邦画
8月1日の日本映画専門チャンネルの深夜枠でOAされた作品
一連のTVOAとして日本映画専門チャンネルは“エロチカクィーン”シリーズの一本として組み込んでいるんですが
この作品は乱歩の短編小説『畸形の天女』をモチーフにして
己の不思議な性体験を身分と地位を隠して“赤い部屋”に集った男女が語り合うと言った形式で
ここのっていうかキングレコードでは順次リリースしていくはずですが
こんなコロナ禍のご時世にレイト枠とは言え一応劇場公開されてる作品をリリース前にTVOAするといった作品
正当赤い部屋シリーズとして「メビウスの悪女 赤い部屋 」に続く第二弾ですか
 
今作は木下ほうかさんが語り部として柳田優怜さんの司会で問わず語りの体験を話してくれるという寸法
その場で聞いてる仮面の男女の一人に波岡一喜さんがおられたんですが
これは第三弾の「聖なる蝶 赤い部屋」の布石なんですね
って公開日がほとんど順次ですし、監督さんが窪田将治ということで、この赤い部屋のシーンは二本どりだったんですかねぇ
 
さて第三弾は置いといて、こちらは木下ほうか演じる不動産会社社長が
10代の不思議な女の子に出会い、その不思議な魅力にのめり込んでいき
肉体を重ねることである意味回春というか若き時代の自分を取り戻していくものの
彼女にはストーカーじみた男が付き纏い
また彼女も男が肉体に侵入してくると我を忘れてしまうという不思議な体質に女でして
わずかの金銭でその感覚を楽しむんですが、この社長とは相性がいいのか
逢瀬を重ねていくうちに・・・
始めは週一だったものが、ついつい連日になっていく
ストーカー男は彼女の肉体ノワール虜で執拗に彼女を追い回すだけでなく
社長の素性まで調べ上げて仕事場に脅しをかけてきて・・・
このストーカー男に仁科貴さんと
もう曲者二人の演技火花に、映画初主演の中山来未の物怖じしない裸が加わり
いい具合に化学反応を起こしてる作品
 
ただTVOAようのR -15版ですから男女の結合シーンには無粋なボカシが
中山来未って書いて、くるみと読むらしいお方でした実に綺麗な女優さんだし、私好みなちっぱいが素敵なお方でしたから
いずれキングレコードからBlu-rayがリリースされるでしょうから
ちゃんとコレクションしておきましょう
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2021年製作、日本映画、「裸の天使 赤い部屋」製作委員会作品
窪田将治脚本・監督作品
出演:木下ほうか、中山来未、柳憂怜、波岡一喜、草野康太、仁科貴、山本宗介
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